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アメリカン ロード ムービー & バイカー の原点
<2012年5月23日 追加・修正>
この記事は、WordPress.comに引っ越しました。
■私が単車に魅せられたのは、今から約35年前の中学生だった時。 カミナリ族が出没した時代だ。 当時、高校生だった兄が中古単車ヤマハXS1を買って来て乗り回していた。 物凄い音と振動に 最初は恐怖感さえ覚えた。 兄の友人達もカワサキZ2など、大型バイクで 今は無き新潟の実家にやって来た。
■ポスターに映し出されたハーレーのチョッパー。 当時の日本では、そんな形状の単車は無く、憧れた。 チョッパーに乗りたい! 高校生になると自動二輪の免許制度が改正され、大型単車に乗るには、鬼の新潟公安委員会の試験にパスしなければならなかった。 先ずは中型自動二輪免許を取得、その後、嫌がらせとも感じる試験に数度挑戦するも敗れ、諦めた。 中型自動二輪で運転出来る350ccの単車、SL350K3をチョッパーに改造した。 リアホイールは当時発売されたチョッパー風な(アメリカンな)単車XS650Specialのリムを流用した。 SLのスポークを切り詰め、スポーク端にネジを転造して盛り上げた。 エンジンはオキツモの耐熱塗料で真っ赤に。 ショックアブソーバーの取り付け位置を変えて車高を下げたりして、チョッパーに。 当時の写真が残っていれば、デカデカと掲載したかった。 全く 残念だ。
■そんなチョッパーへの憧れを抱かせた映画「イージー ライダー」。 実際に観たのは、映画がVHSビデオカセットテープになってから。 単車熱も冷め、オーディオに夢中になっていた頃だった。 約30年前は、映画に出てくる風景や結末は ほとんど記憶に残らなかった。 数年前アメリカをモーターホームで旅行した際も 自分がイージー ライダーでロケした道やエリアに居るとは 全く気付かなかった。 その後、改めて映画「イージー ライダー」のレンタルDVDを借りて観た。 初めて観る映画の感覚で魅入った。 そして、出てくる風景に驚愕した。 「なんだ、あそこだったのか!」
■映画「イージー ライダー」は1968年の前半に撮影され、翌年1969年7月14日にアメリカで公開された。 第22回カンヌ映画祭新人監督作品賞を受賞。 アメリカの真の姿を求め、バイクにまたがり自由な旅をする2人の若者の物語、アメリカン ロード ムービーだ。 衝撃的な結末で知られ、1969年(第42回)アカデミー賞で助演男優賞と脚本賞にノミネートされた。 1998年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されている。 日本での公開は、1970年1月であった。
Laszlo Kovacs with Dennis Hopper (left),
Peter Fonda with Laszlo Kovacs (right)
■主演は名優ピーター フォンダ(Peter Fonda)、そして監督も務めたデニス ホッパー(Dennis Hopper)。 共演は、”怪優”ジャック ニコルソン(Jack Nicholson)だ。 撮影は、ハンガリー人のラズロ コバックス(Laszlo Kovacs)が担当。 製作総指揮は、当時アメリカで大人気だったTV番組「モンキーズ」を制作したバート シュナイダー(Bert Schneider)だった。 小学生の時に見たTV番組「モンキーズ」は、ハチャメチャ感が面白かった! 社会派映画も制作していたバート シュナイダーは、昨年12月に亡くなってしまった。 Jack Nicholson with Peter Fonda(left), Bert Schneider(right)
■使われた楽曲は、ロックンロール! 乗りが良く、ドライブのBGMに最適だ。 ステッペンウルフ「ボーンツビーワイルド(Born To Be Wild ワイルドで行こう)」「The Pusher(プッシャー)」、ザ バンド「ザ ウェイト(The Weight)」、ザ バーズ「Wasn't Born to Follow(ボンツーフォロー)」、ジミ・ヘンドリックス等々、ワイルドなロック・ナンバーが使われている。 この映画をはじめ、ヒッピー、ベトナム戦争、ウッドストックなど、60年代のアメリカは多くの刺激を世界に発散させた。
■実はイージー ライダーには続編の脚本が残っていて、数年前にある会社がその映画の権利を持っていた。しかし、その頃は情勢が悪くタイミングを逸してし
まい、映画にならないまま 既に権利期間が過ぎてしまった。 イージーライダーの脚本を書いたテリー サザーンは、アメリカでは不遇の作家だが、個性の強い小説を書いている。 映画にはピーター フォンダ、デニス ホッパーらの名前と一緒にクレジットされている方で、ビートルズのサージェントペパーのアルバム表紙にジョンレノンの顔の左斜め上辺りでサングラスをした人が、その人だ。 続編の内容は、「子供達が親父の訪れた街を訪れる」というような物語らしい。 (トラベルデポ 姫野氏情報)テリー サザーンも デニス ホッパーも 亡くなってしまったことで、続編の映画化は不可能。 だとしたら、どうにか本にできないだろか。 その本の出版も現在、不透明な状況だ。 ピーターフォンダ、現在72才。 彼の力でなんとかしてほしいものである。 <2016年追記>Youtubeに予告編がアップされているが、観ない方がいい。 最終的に続編は完成し、2009年頃に上映されたらしい。 余りにも酷い出来で、観るに堪えなかった、というのが大方の意見。 ”Go bury your head in a toilet bowl where this movie belongs.” 全編もYoutubeにアップされているので、興味のある方は探して、観てみよう。
<追加>イージーライダーのTシャツ
2013年、アイオワ州アナモサの単車博物館にて購入。
■さて、映画に出てくる風景、即ちロケ地なのだが、私も実際に通った事があるルートなので、グーグルのストリートビューで場所を特定し、比較してみた。 (映画の画像と比べる場合、ストリートビューは広角映像なので画像中心部を参照)
また、あるウェッブサイトでは映画の画像に相当する現在の写真を掲載しており、その版権を持つ会社に許可をもらったので それも併せて掲載!
先ず、メキシコから密輸したコカインを 大金に変えた場所が、ここ。 ロサンゼルス郊外の 国際空港LAXだ。
① LAX滑走路の端の映像
①’LAX滑走路の端の現在 → http://g.co/maps/9ssj7
ロールスロイスのリムジンを持っている、という事だけで出演を依頼されたハーベイ フィル スペクター(Harvey Phillip Spector)。 彼は音楽プロデュサーで、あの大ヒット曲 ロネッツ「Be My Baby」や ザビートルズ「Let It Be」を手掛けた、その人だ! コカインの仲買人として登場するのだが、とても役柄に合っているとは思えないので、笑える。
![]() このあたりは駐車禁止なので、近くにあるレストランを利用がてら行く事になるようだ。 レストランの庭には多くの飛行機が展示されている、との事。 レストランの看板と駐車場は、こんな感じである。
レストラン(Proud Bird Resturant)の場所は、→ http://g.co/maps/7vusw
凄い騒音だが、その気になればこんなショットも撮れる! 貴方もワイアット=キャプテンアメリカになれる ♪
そしてキャプテンアメリカ等がバイクの旅で通ったルートは、デスバレー近くの街バララット(Ballarat,CA)から、ニューオリンズ(New Orleans,LA)までの 2,683マイル=約4300kmだ。 グーグルマップでは下図のようになる。
詳細を知りたい場合は、
→ http://g.co/maps/c5y9f をクリック。 グーグルマップが開きます。
果てしないバイクの旅が始まる。
イージーライダーのシーンとして印象深い、腕時計を投げ捨てるシーン。 それを撮影した場所が、出発地となるバララットだ。 自由を求める最初の行動として投げ捨てられたキャプテンアメリカの腕時計は、"デニスホッパーのTimex"らしい。 当初、ピーターフォンダが身に着けていた高価なRolexで撮影するハズだった。 ピーターはコレを嫌がり 演技を拒み、撮影が中断したそうだ。 絵としてカッコ良くなるRolexで撮影して欲しかった。
(このRolexの件は当時撮影に同行した記者 Jessica Atwater嬢の手記に掲載されている)
② バララットの映像
②’バララットの現在 → http://g.co/maps/axtpk (ストリートビューは無く、下図はネットから借用した)
バララットは、今はゴーストタウンだが、観光地化されていて若干の建物が残っている。 ここへのルートは舗装されていない荒れた道なので、行くならハイクリアランス4WDで。 (私は、モーターホームで行っちゃいます)
<追記 2013年11月にモーターホームで行って来た。
アメリカ縦横断 20131120 #40 (公開範囲制限有り) >
以下の写真に加え、その3にバララット訪問時の写真を掲載。
<追記 2017年5月 バララット訪問時の写真記事
![]() ここは、チャールズ マンソンという今は無き極悪カルト教団のアジトの直ぐ近くにあり、その片腕として悪の限りを尽くしたテックス ワトソンのトラックが そのまま放置してある。 また、アジトもそのまま残されている(国で管理している)との事。 このカルト教団は、女優のシャロン テート、ラビアンカ夫妻を殺害(自身の女性信者を教唆して殺害させた)したことで一躍有名となり、歴史に残る残虐な犯罪者として今もその名を轟かせている。 イージー ライダーの撮影当時、このカルト教団は全盛期。 チャールズ マンソンは麻薬と女を手玉に取った教祖なので、その辺を引っかけてバララットを出発地としたのかな?
キャプテン アメリカと ビリーが ステッペンウルフ「ボーンツビーワイルド」をBGMに走り出す。 カリフォルニア州とアリゾナ州の州境のコロラド川に架かる橋を 走り抜ける。 この映画で、最も盛り上がるシーンだ。 何度見ても これから始まる旅にワクワクする! なので、Youtubeでもう一度 ♪ (この動画に出てくる場所を 特定していく)
見るなら こちらをクリック → Steppenwolf - Born to Be Wild (Easy Rider credits)
(この動画は、このブログ上では見れないようです。見る場合は上記URLをクリック) 当時、キャプテンアメリカ等が渡った橋は、当時開通した新たなインターステート40号線だ。
③ 橋を渡る映像
![]() ③’橋の現在 → http://g.co/maps/nbejt
![]() 現在、インターステートとアーチ橋との間にあり、映画にも写っているトラス橋が無くなっている。 グーグルマップの衛星写真で見ると、その橋脚の痕跡が分かる。 この州境に架かる数本の橋は、過去に その用途を変えてきた。 アーチ橋は、一般道路からパイプラインに。 トラス橋は、インターステートから鉄道に、そして撤去。 新たに出来た吊り橋はパイプラインだ。 昔のトラス橋とアーチ橋の写真を見つけた。 その写真から、トラス橋はルート66と並行して架けられた高速道路(インターステーツ)であった事、一方のアーチ橋(Old Trails Arch Bridge)は一般道のルート66であった事が分かる。
![]() 右上の写真の右端にある曲がりくねった道がルート66なのだが、その面影を残すモニュメントがある。 「Needles Welcome Board」がそれだ。 場所は、→ http://g.co/maps/nvv8t。 ルート66を辿る旅では、是非寄りたい場所だ。 <追記 2013年9月に行って来た。 記事は、2013 アメリカ旅行記 【10日目】>
![]() ④ インターステート40E出口映像。 背後にはトポック(Topock)の山々が見える。
![]() ④’インターステート40E出口の現在 → http://g.co/maps/dr4yv
![]() ■カリフォルニアからアリゾナへ、ナバホトレイルを走りモニュメントバレーへ、ニューメキシコ州ラスベガスへ、・・・ルイジアナ州ニューオリンズへ。 次々に素晴らしい風景が、映画「イージー ライダー」の映像に映し出される。 コカインやマリファナには閉口するが、なんてイイ映画なんだ!
その2へ つづく
![]() <2012.05.23>
文章を修正・追加した。 1回に掲載出来る容量を越えてしまった分は、その2へ引き継いだ。
当時、ゴーストライターであった方の イージーライダーの撮影に密着して書いた手記を見つけた。
調べれば調べるほど面白く、イージーライダーにハマってしまった。
尚、引用等については、最後の記事にまとめて掲載する。
END
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まい、映画にならないまま 既に権利期間が過ぎてしまった。 イージーライダーの脚本を書いたテリー サザーンは、アメリカでは不遇の作家だが、個性の強い小説を書いている。 映画にはピーター フォンダ、デニス ホッパーらの名前と一緒にクレジットされている方で、ビートルズのサージェントペパーのアルバム表紙にジョンレノンの顔の左斜め上辺りでサングラスをした人が、その人だ。 続編の内容は、「子供達が親父の訪れた街を訪れる」というような物語らしい。 (トラベルデポ 姫野氏情報)















すごい”力作”ですね。 ここのブログページだけでなくボクのFBでも紹介させて頂きます。
RT66を走るのは定番ですが、この映画で走ったロードをバイクで走る「ルートER」も人気になるでしょうね。
[ Hime ]
2012/5/19(土) 午前 6:49
>Himeさん
お褒めのコメント、ありがとうございます。かなり"力"入れました。
以前、Himeさんから頂いていた貴重な情報も使わせて頂きました。
「ルートER」って、ナイスな名称です ♪
「ルートER」は、バイカーには人気のある観光コースなのですね。 このリポートを書くのに アメリカの方々がバイクでこのルートを巡っている写真やブログも参考にしました。
2012/5/19(土) 午前 7:12
イージーライダーファンにはたまらないでしょうね。
こういう楽しみ方もあるんですね。
ハーレーでまわったら一層楽しめそうな旅ですな。
2012/5/19(土) 午前 8:02
>かわちゃん
50代から60代前半の方々がリアルタイムで映画イージーライダーを観ているのでしょうね。
実際に行かなくても、グーグルマップのストリートビューでバーチャルツアーが楽しめます。
ヤフブロメンバーで いつか 行きましょう! ハーレーも借りて ♪
2012/5/19(土) 午前 8:19
素敵な記事です♪
イージーライダーは私のチョッパー好きの原点です。
2012/5/19(土) 午前 9:53
凄いです!
そんな旅の楽しみ方もあったんですね♪
お勉強になりました(^o^)
2012/5/19(土) 午前 11:17
>shinryu911さん
ありがとうございます。
shinryu911もイージーライダーが単車チョッパーの原点なのですね。
我々のような方々って、沢山いますよね。きっと。
昔、ヘルメットは、アメリカ地図と国旗をペイントしてました。
2012/5/20(日) 午前 0:07
>こじお☆さん
この映画だけじゃなく、いろんなジャンルの映画やTV番組でも楽しめます。
「冬ソナ」で韓国ツアー、「三国志」で中国衛星写真ツアー、ヨーロッパでロマンチック街道ツアー、・・・
土地勘が無いと、かなり大変、いや すごく大変、いや とんでもなく大変です!
2012/5/20(日) 午前 0:12
はじめまして!
すごい記事です…感動…
以前も読ませていただいたことあるのですが、いつ読ませていただいても感動です。自分もいつか行ってみたい気持ちにさせられます!
2013/5/8(水) 午前 8:04
>KENさん、おはようございます。
ありがとうございます。僕も 一年ぶりに読み返して見ました。
”ルートER”行く時は、ご一緒しましょう!
(今年の秋あたりに また行きたいな〜)
2013/5/8(水) 午前 8:28
すいません、御挨拶したことあるの忘れてました...
タイミング合えば是非御一緒させて頂きたいですねー!!!
2013/5/9(木) 午後 5:23
>KENさん、こんばんわ。
僕も忘れっぽいので、気にしないで下さい。
僕は単車、家内はモーターホーム。次回は、この2台体制で走るのが目標です。 同行メンバーが増えたら、単車は交代で運転し、旅を楽しもうと考えています。
2013/5/9(木) 午後 8:47