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アメリカのピラミッド

 興味深いリサーチ (その2) 
 
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■アメリカのビジネス、なかでも生活関連・流通分野のビジネスは、数年後に日本において必ず流行すると言われ続けてきた。 1960年代後半から盛んにアメリカのビジネスが輸入されてきた。 車、ファッション、フランチャイズ、ペット、健康食品/器具、訴訟、コストコ等のホールセール、数えきれない。 果たして、その成功の法則ともいわれた"迷信"は今後も続いて行くのだろうか?
 
■2004年10月、アメリカの人口が3億人を突破した。 戦後50年、安定して約1%づつ人口が増加してきている。 各年代は ほぼ均等な人口構成となっていて、典型的な釣鐘形の人口ピラミッドだ。 なかでもそのピークは45〜54才で、この世代は子育てが一段落し大量消費が見込める年代である。 日本は、2011年に一時的にプラス0.18%増となったものの、ここ数年はマイナスになっており、人口が減少傾向にある。 戦後少子化が人口減につながり社会の活力が失われかけている日本を尻目に、アメリカは"大きく"なっている。
 
前記事の続き。
 「何故 ベビーブーム世代に RV旅行が大人気なのか? 
 ベビーブーム世代が、RV旅行ブームを創り出している」 
 
■内容のつづき。 
【なぜベビーブーム世代は、RV旅行に大きな意味を見出すようになったのか?】
  統計を見てみよう。 ベビーブーム世代、それは1946〜1964年の間に生まれた7千8百万人のアメリカ人。 アメリカ厚生省によれば、これは人口のほぼ30%に相当するという。 2000年から2010年にかけて、55才から64才のアメリカ人は、47%増加する。 これはアメリカで最も早く増加する世代になっている。 同じ10年間では、アメリカの人口増加は概算 9%である。 2015年までには、すべてのベビーブーム世代が50才を超える。 50才以上の人々は以下を支配している。

 ・7兆ドル(560兆円)以上の個人資産
 ・可処分所得総額の50%以上
 ・余暇に行く全旅行の約80%


 ひとたびベビーブーム世代の残りが50才以上になると、これらの数値はいっそう高くなる。

【アメリカでのRVの所有は、人口よりも早く増加している。】
 RVIAの研究によれば、アメリカで車両を保有している12世帯の内、約1世帯(おおよそ7百万)が、今ではRVを保有している。 更に ベビーブーム世代がRVを購入する全盛期の年代になる2010年には、8百万世帯に増加すると予測されている。 この数値は2001年から2010年の間に15%の増加に匹敵する。 同じ期間のアメリカの世帯数の増加は、約10%にすぎない。 アメリカの総世帯数の中で、6分の1が将来のRV購入を計画している。

 RVIAの研究では、平均的なRV所有者は結婚していて、家を持ち、年間収入は5万6千ドル(448万円)と見出している。 RV所有者は49才が中心で、55才以上のアメリカ人の10%近くがRVを所有している。 研究によれば、RV所有者は彼らの自由時間と自由に使えるお金は旅行に費やす傾向があり、その平均は年間4500マイル、(7200キロ)、28〜35日である。

【RVレンタルは、RV旅行を体験する簡単な方法。】
 ミシガン大学の研究によると、おおよそ7百20万台のRVが国の道路にあるという。 そしてRVIAは全国にRVをレンタルする人も含め3千万人ものRV愛好家がいると見積もっている。 事実、このような大きな購入をする前にRVを借りてRV旅行を試すのにとても人気のある方法である。 小売業国勢調査とRVIAの集計によれば、RVのレンタル事業は、3億5千万ドル産業で、2004年は34%の成長をしている。

【RVについて、最後に一言】
 究極的には、RV旅行の手に入れやすさは、それが提供する快適さ便利さ個人の自由と相まって、ベビーブーム世代も含め 多くの人々にRV休暇を魅力的なものにしている。

         おわり。 (私の英訳なので、誤訳があるかもしれません)
<グラフ追加>
 
■このミシガン大学の研究で得られた予測通り、RVの台数が急増し、RV産業も急拡大している。 これを日本に当てはめ、同じ予測 或いは 検証をする事は 出来るだろうか。
 
■どちらかと言うと、キャンピングカーブームは、一度峠を越えていると考えてもいいと思う。 日本では約10数年〜20年前、団塊の世代がアウトドアブーム キャンプブームでキャンピングカーを購入したという。 当時は今ほど車種は多くなく、裕福層は大型・大排気量のアメリカンキャンパー=モーターホームを購入したと聞く。 私が乗るドリゾウ=ドリーバーデンの新車も 毎月1台以上は売れていたらしい。
 
(この辺りは、数値の裏付けが欲しい)
 
■しかし現在、大型のキャンピングカーは売れていないと聞く。 様々な理由や背景が考えられるが、団塊の世代が仕事を引退した後、先行きの不透明感から大型消費を控えているのが主要因ではないか。 海外では引退後、元気なうちは旅行で余暇を過ごす方々も多い。 オーストラリアではグレーノマド(grey nomads)、アメリカ/カナダではスノーバード(snow birds)と呼ばれている。 日本でも、ほんの一部の方々が旅行しているようだ。 が、高齢化社会となった日本では、引退後は両親の介護や 将来の生活苦(増税や年金減額)や社会/健康/環境不安で、RV旅行は夢物語。
 
■とは言え、日本のRV業界は活況のようだ。 ターゲットは、40才前後。 団塊の世代が残した次の世代だ。 この世代は、少子化の中、可処分所得の比率が高まったとも言える。 キャンパーの価格を低く抑え、サイズも乗用車並みの駐車スペースに。 当然、中国で生産する事で人件費を削減。 アイデアと工夫で、小さくても快適に。
 
■日本では、道路脇のレストエリア等に停泊する事が認められている?ので、宿泊費用を抑える事が出来る。 これをP泊と呼び、車中泊という単語も生まれた。 海外でこれをやると、ホールドアップの危険性大。 安心安全な日本ならではのRV旅行文化が生まれてしまった。
 
■こうなってしまうと、本来のオートキャンプ場が衰退してしまう可能性がある。 アメリカでは1980年頃から急激にモーターホームが増加し、路上駐車や路上停泊が大問題になった。 州によって異なるが、日本でいうP泊が禁止され、それと同時に オートキャンプ場(RVパーク)が次々と出来た。 前述のミシガン大学の研究調査にある通り、RV旅行環境が整った事が、RV増加の一因にもなっている。
 
■日本でのキャンピングカーに纏わる法律を見てみると、まともな法律が無い、と言わざるを得ない。 アメリカではRV法があり、これに一元化されていて明白だ。 RV法に近いモノは、縦割り行政の日本では作れない法律かもしれない。 法律やルールが整備されないから、RV関連市場も発展しない。 そうは言えないだろうか?
 
■なんちゃって8ナンバー。 キャンピングカーでは無いのにキャンピングカーを装って8ナンバーを取得し、脱税する。 こんな事をしていたから、キャンピングカーの優遇税制が後退してしまった。 キャンピングカー関連の法整備や 政策的にレジャー用品の購入や施設整備に便宜や優遇策を進めれば、消費は拡大するハズ。 これはキャンピングカーに関わらず、どんな業種にも当てはまる事だ。
 
■アメリカで このような活動を推進してきたのはRVIA(Recreation Vehicle Industry Association=アメリカRV協会)だ。 日本は、JRVAだが・・・。 エコカー補助金、エコカー減税は、日本自動車工業会(JAMA)が大きく関わっていると思うが、 JRVAには RV補助金は無理としても、RV減税は実現に向けロビーして欲しい。
 
 ・RVの新規購入では、自動車取得税と消費税の免除
   RV購入によりレジャー支出が増加するから
 ・RVの自動車税免除
   普通自動車ほど使わないから
 
日本のRV市場、RV関連産業を活性化するカギは何だろう? そのロジックとは?
 
(このつづきは、いつか記事にします)
<RVIA掲載のNEWS>
END

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    さすがアメリカ、RV保有率は驚きです。
    白人世帯に限ればもっと多いでしょうね。

    アメリカと日本
    気質
    道路事情
    住居事情
    車に掛かる経費
    など、いろいろ異なるのでアメリカのようにはいかないでしょうけど、台数はまだ増えていくかなと予想します。
    ただ、増えるのは本場のものではなく、日本車ベースだとは思います。「モーターホーム」を体験できるような車に乗れば感動すると思いますが、やはりいろいろとハードルが高いですから。

    [ D ]

    2012/7/2(月) 午前 10:32

    返信する
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    >DropKnee928さん
    補足すると、アメリカの世代別人口が平均しているのは、若年層で非白人系の人口が増加しているからです。 全体では、ヒスパニック約13%、ブラック約13%で、人口の四分の一を占めています。 仰る通り、白人世帯に限れば所有率はかなり高くなりますね。 若年層では非白人系の比率が更に高くなり、今後のRV販売は、非白人系次第とも考えられます。

    元々アメリカ大陸に移民してきた民族ですから、DNAには移動や旅行好きな気質が埋め込まれていて、RVで旅行するのかもしれませんね。

    日本もキャンカーが増えましたね。これまでになかった旅の形態ですから、新たな体験を求める方によって これからも増えるのでしょう。
    日本では日本の環境にあった日本車ベースに乗り、本場ものはアメリカ旅行の際にレンタルして楽しむ。 このパターンがイイかも。

    ふじ○

    2012/7/2(月) 午前 11:31

    返信する
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    これはもう、ふじ○さんが新党を立ち上げて立候補するしかありませんね。(笑)
    ただし、既存の権益を持っている企業や団体の壁は厚い…

    補助金をバラ撒いて一時的にカンフル剤を注射するよりも、継続的な消費を促す政策が一番必要だと思うのですケドも。
    このままですと、また来年の衆議院選挙の前にエコカー補助金やりますよ、きっと。

    [ よんちゃん ]

    2012/7/2(月) 午後 4:17

    返信する
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    >よんちゃん
    あはは、噓つき政治家には なりたくないです! 昔、誰かが、クルマの税金を何とかする、と言っていましたよね。 クルマを取り巻く環境は、悪くなる一方で困ったものです。

    消費は減る一方で、この先、どうなることやら。 立ち上がりと継続が素晴らしいバイアグラ政策が必要ですね!
    衆議院選前には、クルマや住宅以外で消費を促す政策、レジャー補助金をやって欲しいな。

    ふじ○

    2012/7/3(火) 午前 0:28

    返信する

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