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 本物のキャプテンアメリカ号は、どれだ? 
 
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Dennis Hopper (1936-2010), Peter Fonda (1940-) and Jack Nicholson (1937-)
in a scene from the 1969 road movie "Easy Rider."
 
■映画「イージー・ライダー」で キャプテンアメリカを演じた ピーター・フォンダ氏(Peter Fonda)が乗っていたハーレーダビッドソンベースのチョッパーバイク=キャプテンアメリカ号(Captain America bike)が、10月17日 米カリフォルニア州ロサンゼルス北西部カラバサス(Calabasas)で開催されたプロファイルズ・イン・ヒストリー社(Profiles in History)のオークションに出品された。 予想落札価格は120万ドル(約1億3,000万円)だったが、落札価格は135万ドル(約1億4,500万円)で、オートバイとしては過去最高落札額になった。
 
 
■映画撮影用として ピーター・フォンダとデニス・ホッパーに それぞれ2台ずつ計4台(注1)のチョッパーバイクがバイクビルダーのクリフ・ボーズ氏(Cliff Vaughs)とベン・ハーディー氏(Ben Hardy)により製作された。(詳細記事は、”The Men Who Built Bikes in Easy Rider イージーライダーのバイクを創った男達") 車両のベースとなったは、ロサンセルス市警主催のオークションで買い付けたパンヘッドエンジン(panhead engine)のハーレーだ。 当時、白バイは新型ショベルヘッドエンジン(Shovelhead  engine)車への移行で、パンヘッドエンジン車は余剰になっていた。

 高いハンドルや星条旗がペイントされたタンク、車体のクロームメッキ等のデザインは、ピーター・フォンダ氏の意見が取り入れられた。 映画がクランクアップした後、映画の中で破壊されなかったキャプテンアメリカ号の1台とビリー号(Billy Bike)の2台 計3台はスタントマンのテックス・ホール氏(Tex Hall)が保管していたが、強盗に銃で脅され強奪たれてしまった。 この3台の行方は、全く不明。 残っていたのは映画のラストシーンで大破したキャプテンアメリカ号の1台で、これを修復したものが今回オークションに出品された。
 
注1:チョッパーバイクの製作台数は諸説があるようだが、映画予算が乏しかったので4台というのが有力。
 
 
 
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 "Captain America"in National Motorcycle Museum
photographed by Fuji-maru on Nov. 10, 2013
Michae Eisenberg bought this bike in early 2014
from John Parham aka this Museum President.
この写真は、約1年前に僕が現地 National Motorcycle Museumで
撮影してきたモノ。
 
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Two letters of authenticity in National Motorcycle Museum
photographed by Fuji-maru on Nov. 10, 2013
壁には、ピーター・フォンダ氏と ダン・ハガティ氏がサインした
証明書が掲示されていた。
ダン・ハガティ氏の方は、車体番号が見えないように 紙が貼られている。

<2016年追記>
  
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2016年現在、この博物館National Motorcycle Museumに
展示されているキャプテンアメリカ号はレプリカに代わっている。
ビリーバイクのレプリカも収蔵され、展示されている。
写真は、NMM “Captain America” Tribute Harley-Davidson より借用。
 
イメージ 21■当時、大破したキャプテンアメリカ号は、バイクのメンテナンスを担当し、後に映画『グリズリー・アダムス物語(Grizzly Adams)』の主演を務めるダン・ハガティ氏(Dan Haggerty)に贈られた。 壊れたバイクを修復した彼は、しばらく乗り回していた(それは「マリリン・モンローと出かけるような気分だった」という)が、今から12年前の2002年に友人ジョン・パラム (John Parham)氏が運営するアイオワ州アナモサ(Anamosa)の「ナショナル・モーターサイクル・ミュージアム National Motorcycle Museum (enWiki)」に寄贈した。 (博物館に展示されていた時の写真は上に掲載) それは「愛する子供が結婚して自分の元を離れ、新たな生活を始めるようなものだった」という。

 そして12年間、博物館に展示されていた。 それを今年2014年初頭に、ピーター・フォンダとデニス・ホッパーに縁があるマイケル・アイゼンバーグ氏(Michael Eisenberg)が買い取り、今回のオークションに出品した。
 
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Michael Eisenberg, left, and his "Captain America", Dan Haggerty, right
左がマイケル・アイゼンバーグ氏、バイクにまたがっているのがダン・ハガティ
写真はLA Timesより借用
 
 
■ところが、とんでもない事実が発覚した。 ダン・ハガティ氏は1996年に別のキャプテン・アメリカ号をテキサス州のゴードン・グランガー氏(Gordon Granger)に売却 しており、そちらに"撮影に使用された本物"というお墨付きを与えていた。 つまり、1996年に売られたバイクは、135万ドルで落札された今回のバイクとは別物だ。 ダン・ハガティ氏はロサンゼルスタイム紙の取材に対し、96年に売却したバイクのお墨付きは「間違い」であり、今回出品されたキャプテン・アメリカ号こそが「本物だ」と語た。

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 同紙はこの問題を解明するため、更に ピーター・フォンダ氏を取材。 彼は当初、オークションに出品されるキャプテン・アメリカ号は本物であると認めたが、現在はそれを後悔しているという。 ピーター・フォンダ氏がこのバイクを本物と判断した時点では、 ダン・ハガティ氏が1996年に別のバイクを売却していた事”を知らなかったからだ。 ピーター・フォンダ氏は「どちらが本物か確信が持てない」としている。

 
■当時のハーレーダビッドソンの車体番号はフレームに刻印は無く、エンジン左ケースにあった。 フレームに刻印があるのは1971年以降になる。 その為、エンジン修復時に刻印されたケースが交換されていると、本物のキャプテンアメリカ号か否かが判定出来ない。 しかし、今回オークションに出品されたキャプテンアメリカ号には、ナショナル・モーターサイクル・ミュージアムが発行する証明書と共に、ピーター・フォンダ氏とダン・ハガティ氏による、撮影で使用されたことを証明する書面も添えられた。 その証明書には、車体番号"53FL5070"が書いてある。
 
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A letter of authenticity signed by Dan Haggerty
for the "Captain America" that has been auctioned off.
写真はLA Timesより借用
 
 
■それにしても酷い目にあったのは、ゴードン・グランガー氏。 彼は「1996年に63,500ドルで購入した私のキャプテンアメリカ号が本物だ。 今回 カラバサスのオークションに出品されるのは、本物ではない、レプリカだ。」と 今回のオークション前に言っている。 彼のキャプテンアメリカ号には「90%の部品は映画の中で大破した部品で修復され、残りの10%は使用に耐えない部品と完全に破壊された部品」という書類が添付されている。 しかし、この書類はオークション主催者のサインがあるだけ。 ダン・ハガティ氏の名は売主としてオークション主催者のパートナー欄に記載されている。
 
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Gordon Granger and his "Captain America"
写真はLA Timesより借用
 
 
■今回のオークション出品者、マイケル・アイゼンバーグ氏は「真実を知っているのはダン・ハガティ氏だけだ」と語っている。 僕の個人的な意見としては、マイケル・アイゼンバーグ氏、ダン・ハガティ氏、ゴードン・グランガー氏の三者が取引した上で、今回のオークションに臨んでいたのではないだろうか? ゴードン・グランガー氏が裁判を起こさないとしたら、それは確定的だ。 一方、トイズマッコイ 岡本氏のキャプテンアメリカ号は、証拠が提示され無い限り 本物とは言えない状況になってしまった。
 
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Okamoto and his "Captain America" on Sep. 07, 2012
この写真は、約2年前に僕が撮影したモノ。
 
<2014/10/29 追記>
 
 
オークションされたバイク、ゴードン・グランガー氏のバイク、岡本氏のバイク
どれが本物のキャプテンアメリカ号なのだろうか?
 

<参考ブログ記事>
Easy Rider 旅の軌跡 #1〜#17 (WordPressに引っ越し済み)

<参考サイト>
LA Times Oct.17, 2014 5:00AM
Hemmings (World's Leading Classic Car News Source) Oct 21st, 2014 at 8am
AFP 2014年09月18日 11:11
AFP 2014年10月20日 09:14
日経 2014/9/18 11:31
CNN 2014.10.26 Sun posted at 17:04 JST
Auto Blog 2014年09月24日 07時30分
単車の競売価格のトップ10 2015年3月25日
END

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    と言うことは、正規の「キャプテンアメリカ」だと名乗るバイクがこの世に3台あるということですか?
    今回オークションに出た物が、一番客観的に見た素性がハッキリしているということですかね。

    とすると、他がニセモノということになるわけで…
    相続などが発生すると、継承した人に思い入れが無ければ売却されることになるわけで、その時にオークションに出た際どのような結果になるのか!?
    税務署などがその資産価値を試算する際に、どうするのかな、、、
    単なるレプリカの改造車と博物館モノでは扱いは違うと思いますが。

    [ よんちゃん ]

    2014/10/29(水) 午前 11:45

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    >よんちゃん、コメントありがとうございます。
    そうなんです。日本人は 3台あるという情報を持ったことになります。 海外では岡本氏のバイクは議論されていないようですから、海外では 2台。

    やはりオークションに出たモノ=僕が博物館で見て来たモノが、車体番号があり素性がハッキリしたモノですね。ロサンゼルス市警には、売却した単車の記録が残っているという話もあるようです。

    でも、一部でも”本物”の部品が使われていたら、他の二台はニセモノとは言えないのでしょう。 価値は、部品の"純血率"次第になるのかも。

    ふじ○

    2014/10/29(水) 午後 0:34

    返信する
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    岡本氏所有のCAPTAIN AMERICA号も、DAN HAGGERTY氏から匂坂氏に譲られたものですから、
    このDAN HAGGERTYなる人物はたびたび「ホンモノのCAPTAIN AMERICA号」を人に売りつけていたようですね。
    彼がまた金に詰まったら、また第三、第四のCAPTAIN AMERICA号が登場するかも知れません(^_^;)

    [ ナイスマン ]

    2014/10/29(水) 午後 4:10

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    >ナイスマンさん、コメントありがとうございます。
    ガレージカンパニーの匂坂氏もダン・ハガティ氏から譲り受けたのですね。 こんな事を何度も繰り返しているとしたら、世界には既に何十台もキャプテンアメリカ号があるかもしれませんね。

    ふじ○

    2014/10/29(水) 午後 4:45

    返信する

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