ここから本文です

書庫全体表示

 アメリカ キャンピングカーの工場見学 
 Phoenix USA Factory Tour on Nov. 8, 2013

■2013年のアメリカ縦横断モーターホーム旅行では、東和モータース販売社で販売している”ドリーバーデン”の生産工場 Phoenix USA Inc.”を訪問し、工場を見学させて頂いた。 僕が日本で乗っている25フィートのドリーバーデンは、この工場で生産された1号機だ。 事前に東和モータース販売 横浜町田店の堀所長に工場見学の件を相談し、僕が営業担当のイール氏と直接Eメール交換して工場見学をお願いした。 アメリカ旅行の途中なので日程を確定できなかったが、「近くに来たら再度メールを下さい。いつでもOK。」との事で、工場見学が実現した。
Google Maps → http://goo.gl/maps/iqsiQ

■Phoenix USA社は、シカゴの南東 約100kmに位置するインディアナ州エルクハートの郊外にある。 エルクハートと言えば、アメリカの一大RV生産地の中心。 キャンピングカー博物館もある。 エルクハート郊外や近隣の町には、大手RVメーカーが広大な工場を構えている。 Phoenix USA社は、1996年に現社長のカーミット・フィッシャー氏により設立され、RVメーカーとしては比較的新しい会社。 2004年に隣町ブリストルからこの場所に引っ越してきた。 従業員は十数名で、年間の販売台数は数百台。 工場から直接販売し、ディーラー販売は原則行っていない。

イメージ 1
 全長31フィート(9.5m) ”Phoenix Cruiser 3100”
Phoenix USA社のフラッグシップモデル

■カーミット・フィッシャー氏は元International Vehicles社の工場長でもあった方で、”Falcon”や”Horizon”などのバンコンバージョン(クラスB)モーターホームを手掛けてきた。 Phoenix USA社の生産車種は創業当時から小さめのクラスCモーターホームに的を絞り、奥さんでも運転できるRVを目指してきたという。 現在”クラスB+”と呼ばれるようになった車種をいち早く手掛けていて、”Phoenix Cruiser”がメインモデルになっている。


■工場を訪問したのは、11月8日 金曜日の午後1時30分ころ。 既に従業員は退社した後だった。 閑散期は稼働時間を短縮しているそうだ。 営業のイール氏の後について、工場内を歩き始めた。

 
中古又はお客さんのRVをリフレッシュするサービスもしている。

■ここからが、組み立て工程。 僕は、昔Production Engineerでもあったので、製造工程に関心がある。 ここは車両を手作りする工場なので、大手の量産メーカーとは様子が異なる。 でも、”ものづくり”の基本は、3定と5S。 目を覆いたくなる場所もあったが、モーターホームの組み立て方を見学に来たのだから、気にしないようにした。
 
 
Ford E-Series 又は、Mercedes SprinterのCutawayがベースになる。

 
キャンビンの屋根を切り取る。

ヒッチメンバー等は予め組み立ててある。

居室の土台となるシャーシを継ぎ足して後方へ延長する。

 
床板を固定する鉄の大引きをシャーシに装着する。

 
出来上がったシャーシの上に床板を載せる。

(この写真では、床板は前後逆に載せてある)

床板に配管、出入口、トランク用の切り込みや穴を開ける。
 
  
 
床板は、下から鉄板、断熱材(スチレンフォーム)、コンパネ、フローリングが
合体したモジュールになっている。 また、鋼管製の根太も組み込まれている。 

発電機とLPガスタンクを追加した鋼管フレームに取り付ける。

 
居室用のバッテリーボックスや出入口の土間を床板に取り付ける。

 

 
様々な材料が工場の中央部に置かれている。
その周りを回りながら、RVが組み立てられていく。

柱の役割を果たすユニットを床に取り付ける。

バスタブ等の大物部品を取り付け、配管や配線を敷設する。

これは、清水タンク。標準部品として 部品メーカーが販売している。

水やお湯の配管はテフロン材。 排水パイプは塩ビ管。
 
 
これは、温水器。 ガス又は電気で水を温め、貯留する。

110Vインバーターや 暖房用ダクト。
この上部に冷蔵庫を取り付ける。
 
暖房機のガスFFヒーター。

リレーやヒューズ
 
敷設されるケーブル類は、意外と太い。

 
居室部の電源となるディープサイクルバッテリーとウォーターポンプ。

 
ブラックタンクとグレータンクを床下に取り付ける。
断熱材を巻いて、凍結防止をしている。
 
カーステレオのスピーカーは居室部にも設置されるので、
ここも配線するためにバラバラ。

 
 
前面キャップを取り付ける。

 
胴体側面を構成するパネル。 断熱材がサンドイッチされている。

 
側面パネルを取り付ける。

 
背面パネルを取り付けてから、側面パネルを少し屈曲させて固定する。
上に行くほど”つぼまった”形状は、Phoenix USA社独特のデザイン。

 
キャビンと居室間のパネルを取り付ける。
その後、屋根板を取り付ける。


キャビンにピッタリとフィットした架装部。

 
ファイバーグラス製のキャップや窓枠。

背面キャップが付くと、RVらしくなる。

車体側面がくり抜かれているのは、スライドアウトユニット用の穴。


結構グチャグチャだが、これくらいの配線はプロにとって朝飯前。

クラスB+は、運転席の上にバンクベッドがないから、頭上はスッキリしている。 

キャビネット内の白い物体は、温水器。

 壁の中に配線が治まってスッキリ。

 手前の配線はスライドアウトユニットに接続される。

  
暖房の暖気口やルーフエアコン

ベッドの土台が完成している。

 
 
 戸棚の扉や壁を取り付ける。

この後、電子レンジや冷蔵庫、換気扇フードを取り付ける。

 
 ハシゴや点検扉を取り付ける。

 
棚の部品はスカイライト。

 FF暖房機のメンテナンス孔。
 
 
 スライドアウト用に開けられた穴の縁に フレームを取り付ける。

スライドアウトのベースユニットが積み重ねられていた。
 
デカールを貼り付ける。
 
ドアを付け、スライドアウトを組み込んだら、ほぼ完成。

 
更に詳しく知りたい方は、
→ 「Phoenix Cruiser Factory tour days 1-6」(Youtube動画)

※掲載した写真の一部は、Phoenix USA社HPより借用。

■出来立てホヤホヤの新車”Phenix Cruiser 21 foot”の内部を見せて頂いた。
 
 
 
 
 
 
シンクやガスコンロは、人工大理石で蓋がされている。
 
 
レザー張りのダイネットは、テーブルを下げるとベッドに変形。
 
 

このくらいのサイズ(21ft)と上品な内装であれば、僕も欲しい。
横幅 93インチ(2.36m)なので、日本でもナンバーが取得できる。

■約40分の工場見学を終えて、事務室に戻って来た。 英会話は苦手なので、話は断片的にしか分からない。 社長は、どうやらアルコール類が大好きらしい。 お礼を言って、お別れした。 
 
イメージ 4
右から、フィッシャー社長、秘書キャサリン?、営業イール氏、くろ○。
 
イメージ 3
 工場兼事務所の入口前にて。
 
イメージ 2
駐車場に停めた、旅行の相棒B号。
 
■多くのRVメーカーで工場見学”Factory Tour”を受け入れているので、RV好きな方はアメリカ旅行中にふらっと寄ってみたら面白いと思う。
 
Winnebago社、Jayco社、Fleetwood社、
Airstream社、Monaco社、Roadtrek社など。
トラックベースのToterhome トーターホームは、ShowHauler
 情報収集は、このサイトが便利 → Take A Free RV Factory Tour!

バスタブタイプのトレーラー工場を見たい場合は、Casita社(Tranquil Globe)又は、ScampTrailers社へ。 Scamp社は1年ほど前までYouTubeで製造工程を公開していたのだが、削除してしまった。 他社が真似して造れるほどのノウハウが映っていたからだと思う。 非常に興味深い動画だった。
(Casita, Burro, Uhaul CT, Scamp and Boler are called fiberglass "egg" campers)

 

<参考サイト>

END

  • 顔アイコン

    自分の車の工場見学、しかも組み立ててるトコなんて見れたら興奮しちゃいますね!
    貴重な経験ですね、羨ましいです。

    で、次はフェニックスクルーザーですか?(笑)

    [ NAON ]

    2015/2/16(月) 午後 11:41

  • 顔アイコン

    >NAONさん、コメントありがとうございます。
    工場見学は、とても興味深かったですよ。 小さな工場だったので、色々見せて頂けました。 ただ、ドリーバーデンは時々しか生産しないので、今回はタイミングが悪くて見る事が出来ませんでした。

    フェニックスクルーザー!? 全く無理ですよ。 今なら東和モータース販売の横浜店に中古車が1台ありますけどね。

    ふじ○

    2015/2/18(水) 午前 11:53

本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事