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 その1:映画で使われたバイクの行方 
#1: Where a bona fide bikes in the movie have gone?

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The Captain America and Billy bike in the movie ”Easy Rider”,
known as the most famous motorcycles in the world.
Especially ”Captain America.”
Jacket, Gas Tank and Helmet emblazoned with the American flag,
are iconic, symbolic.
Laszlo Kovacs, Cinematographer of the ER,
loved the scene with a lens flare.

■映画”イージーライダー(Easy Rider)”、公開当時は風変わりな作品だと評価されたが、後に名声を得る。 映画は低予算で製作され、その過程は行き当たりばったりであった事が関係者が述べたインタビューや雑誌記事で明らかになる。 しかし、映画で使用されたハーレーダビッドソン(Harley-Davidson)をベースとしたチョッパーバイク(Chopper)の素性はベールに包まれたままになった。

 映画撮影が完了する直前、映画で使用された3台のチョッパーは強奪され、お披露目する機会が損なわれた事、映画の字幕にチョッパー製作者がクレジットされなかった事、これらがチョッパー”Captain America”と”Billy's Bike”の謎を深めた。

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Original ”Captain America” and replica ”Billy bike”
in the National Motorcycle Museum
photographed by me Fuji-maru on Nov. 10, 2013
Michae Eisenberg bought this bike in early 2014
from John Parham aka this Museum President.

■映画の中でスタント役を務めたテック スホール(Tex Hall)氏の自宅には、映画のラストシーンで激しく損傷した1台のチョッパーが残されていた。 後に、映画でチョイ役としても出演し、バイク整備を担当していたダン ハガティ(Dan Haggerty)氏が譲り受け、同氏はデーブ オート(Dave Ohrt)氏と共に唯一残されたチョッパー”Captain America”を再生。 その為、映画で使用されたチョッパーはダン ハガティ氏が製作したと思われてきた

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Dan Haggerty (1959–Jan. 15, 2016) aka an extra, a bike wrangler in the ER
and later rebuilt the demolished bike (wreckage) in the ER with Dave Ohrt.
R.I.P. Dan Haggerty

■蘇った(とされる)”Captain America”は、ダン ハガティ氏の友人ジョン パーラム(John Parham)氏が運営するアイオワ州アナモサ(Anamosa, IA)の単車博物館(National Motorcycle Museum)に寄贈され、長年に渡り展示された。 しかし、2014年初頭に映画関連品の収集家 マイケル エイゼンバーグ(Michael Eisenberg)氏に(噂では100万ドルで)譲渡されるや否や競売に出品されてしまう。

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”Captain America” Carrying to the auction
and Michael Eisenberg behind. (2014)
This bike became the most famous and expensive motorcycle
Photo courtesy of the Yahoo News

■”Captain America”が出品されたのは、2014年10月 米カリフォルニア州ロサンゼルス北西部カラバサス(Calabasas, CA)で開催されたプロファイルズ イン ヒストリー(Profiles in History)社のオークション。 予想落札価格は120万ドル(約1億3,000万円)だった。

 LAタイムズ紙が出品される”Captain America”の怪しい素性を報じたが、落札価格は135万ドル(約1億4,500万円)に。 これはオートバイとして過去最高の落札額で、実際に支払われた額は手数料を含め162万ドル(約1億8千万円)にもなる。 落札者の氏名は公表されていない。 そして、この”Captain America”には、疑惑が残されてしまった。

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Peter Fonda autographed the Gas Tank of Original ”Captain America” (2003)
Photographed by me Fuji-maru in the National Motorcycle Museum
on Nov. 10, 2013

■本物か否か? 単車博物館(National Motorcycle Museum)に展示されていた時、映画の中で”Captain America”に乗っていたピーターフォンダ(Peter Fonda)氏は、本物だと確信してガソリンタンクにサインしている。 また、本物だという証明書にもサインしていたが、それはダンハガティ氏が1996年に別のチョッパー”Captain America”を売却していた事実を知らなかった時の事。 競売直前、LAタイムズ紙のインタビューに「どちらが本物か確信が持てない」とピーター フォンダ氏は答え、「(以前の)チョッパーが本物だというのは、間違いだった」とダンハガティ氏は答えた。

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Autographing of Pete Fonda on the Gas Tank of Original ”Captain America”
Photographed by me Fuji-maru in the National Motorcycle Museum
on Nov. 10, 2013

■別のチョッパーを所有するゴードン グランガー(Gordon Granger)氏もLAタイムズ紙の取材に応え、「今回のオークションに出品されるチョッパーは、偽物だ」と不快感を示した。 また、ピーターフォンダ氏は自身のフェイスブック(2014年9月下旬)で、「ゴードングランガー氏の単車は映画のラストシーンで破壊された物か否か、専門家の意見が聞きたい」と雲隠れしていたチョッパー製作者(次の記事”The Men Who Built Bikes in Easy Rider #2 イージーライダーのバイクを創った男達”で紹介)へ宛てたメッセージを綴っていた。

 2台の”Captain America”を知っている唯一の映画関係者、ダン ハガティ氏は2016年1月に他界。 事の真相と共に、埋葬されてしまった。

Gordon Granger and his ”Captain America”
Photo courtesy of the LA Times

■不可解な事がもう1つ。 これだけ有名なバイクで、且つ、高額となった落札にも係わらず、オークション直後のプロファイルズ イン ヒストリー社のウェブサイトに落札価格等の競売結果が掲載されなかった。 通常、競売結果はPDFファイル”Price Realized Detail”としてウェブサイトに落札価格と共に掲載されるのだが、Lot 1121で出品された”Captain America”やイージーライダー関連出品物がリストから抜け落ちている。 その理由をオークション会社に問い合わせたアメリカ人がいたのだが、無視されたそうだ。

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Lot 1121 ”Captain America” is not on the list
of the Profiles in History

■2014年10月17日(金)午後10時15分に始まった”Captain America”競売の様子は、10月19日のLAタイムズ紙がその活況ぶりを詳細に報じた。 ”疑惑の”Captain Americaを一転、”本物の”Captain Americaとした記事でもあった。

 これにマイケル マドセン(Michael Madsen)氏が噛みついた。 同氏は故デニス ホッパー氏の盟友。 映画”ヘルライド(Hell Ride)”(2008)で共演し、故ホッパー氏から映画で使われたチョッパーの行方について聞いていた。 同氏は記事に憤慨し、ロケ先からLAタイム紙にわざわざ電話する。 「奴ら、あのバイクを売ったんだな。 デニスはマイケル マドセンを通じ、墓の中から言ってるぞ。 あれは断じて”Captain America”ではないと。」

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Dennis Hopper (1936-2010) and replica ”Billy bike”
Photo courtesy of the Daily Mail

■マイケル マドセン氏は、「映画の中で使用された”Billy bike”を映画撮影後に譲り受けたい」と以前よりデニス ホッパー氏に伝えていた。 それ故、バイクが盗まれた詳細な状況をデニス ホッパー氏から聞いている。 その話は次の通り。  「映画で使用した4台のバイクは、強盗によりスタントマン テックス ホール氏の自宅から全て盗まれてしまった。 暫く後、マシンガンを持って強盗退治に出かけ、倉庫にいた奴らを発見。 しかし、バイクは部品に分解され売却された後だった。 バイクは二度と見られない。 存在しないのだ。」

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”They got stolen, and sold for parts. They were never seen again.
They don't exist.”
Dennis Hopper is telling us from his grave
within the Jesus Nazareno Cemetery, Taos, NM
R.I.P. Dennis Hopper
Photo courtesy of MrZip66

その2”へ、つづく


<参考情報>

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トイズマッコイ 岡本氏もダンハガティ氏からバイクを譲り受けた内の一人。
同氏のキャプテンアメリカ号はロサンゼルス近郊の
Garage Company社の匂坂氏経由。
2012年9月、岡本氏と直接お話した際、
「映画で破損したガソリンタンクも一緒に譲り受けた」
「今日、凹んだタンクも持って来ればよかったねぇ」とのコメントを頂いた。
当時の記事 Captain America bike Dec. 8, 2012

<関連ブログ記事>
  (1968) Oct. 2, 2016

<参考サイト>
 ※この記事の最終編にまとめて掲載予定

<参考>
イメージ 5
”Captain America”に次いで高額なバイク(約9,300万円)

イメージ 6
最も高額な車は、約40億円

イメージ 8
ハワイ公演等でエルビス プレスリーが使用したギターは、4千万円弱。

イメージ 7
マリリン モンローのドレスは、6億円弱!

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END

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