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 個人RVレンタル市場のせめぎ合い 

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Outdoorsy共同創業者のJen Young氏(CMO)とJeff Cavins氏(CEO)

アメリカは世界一のRV大国。 約1千2百万台のRVがあり、10世帯中 1世帯、約900万世帯(RVIAの調査)がRVを所有する程の高いRV普及率。 旅行に使われているのが約1千万台で、残り約2百万台は住宅への転用だと推定されている。 レンタルRV会社は数十社あり、貸し出し拠点は全米で約500ヶ所にもなる。 (追記 RVRAによれば、2019年現在 レンタルRV会社は109社)

 RV停泊の受け皿として、民間のRVパークが全米に約1万3千ヶ所もある。 また、政府機関や州、群、市等が管理運営する公営キャンプ場は約2万2千ヶ所。 (Ultimate Campgrounds or HIPCAMPを参照) 内、RVが停泊可能な公営キャンプ場は3千ヶ所ある。 また、公共の土地にはRVで乗り入れてキャンプできるエリアもある。 アメリカでは、家族の場合だとRV旅行の方がレジャーコストが抑えられるので、これがRV普及の背景になっている。

 ここ数年のRV市場の伸張や、RVレジャー人気の高まりで、RVに関連したビジネスが活況を呈している。 RV関連の市場規模は、2016年時点で497億ドル(約5兆4100億円)。 RVでも共有型経済構想ビジネスが展開され、2年前のブログ記事「Land sharing ランドシェアリング、アメリカ 第三のキャンプ地」でもP2Pの ”LandApart”、”HIPCAMP”、”HarvestHosts”、”CampinMyGarden”を紹介したが、これはキャンプ地の貸借

■現在、注目を集めているのがキャンピングカーのレンタルビジネス。 2年ほど前のブログ記事「キャンピングカーを貸し出して稼ぐ! 」で紹介したRVshare.comなど、P2Pビジネスとして個人所有RVの貸借仲介サイトが増えてきた。 というのも、レンタルRV会社のキャンピングカー台数が足りない状況が背景にあるからだ。 ここ数年、レンタルRV台数は毎年 10パーセントほど増加してきたが、ピークシーズンは急増する顧客に対応しきれない。 そこに目を付けた一部の人は、複数のRVを購入して、個人所有RVの貸借仲介サイトでレンタルビジネスを始めている。 また、小規模新興RVレンタル会社やRVディーラーがこのサイトを利用し、自社車両をレンタルしている。

 今年2月、RVメーカーの巨人Thor社も5千万ドルを投じて、世界最大RVレンタル&セールス Tourism Holdings社(THL)と共同で、RV/キャンプサイトレンタル事業開発のHT2社を立ち上げた。 このニュージーランド発祥のTHL社は、アメリカの大手RVレンタル会社 Road Bear RVEl Monte RVの親会社でもある。 2016年よりmighway.comはアメリカでのRVレンタルをスタートさせており、TH2社のシステムを導入する。

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Tourism Holdings社(thl)傘下の会社


■一方、新興のOutdoorsy社も勢いがある。 techcrunch.comで記事を見つけたので、それを紹介。 内容はRVshare.comを紹介したものと似ているが、創業者の言葉に注目してみたい。

 以下は、2018年2月13日の記事「Outdoorsy, the ‘Airbnb of RVs,’ rolls up $25 million in fresh funding」を翻訳したもの。



 新しい事業を何度も立ち上げる起業家Jeff Cavins氏によれば、毎年3,500万人以上の人たちがRV(キャンピングカーやキャンピングトレーラーなど)を借りようとしているそうだ。 そしてそのうちの38パーセントがいわゆるミレニアル世代。 しかし、そうした人たちは、結局、その目的を遂げられないことが多い。 彼によれば、その理由は、RVレンタル会社が提供している車の数が10万台以下と、少ないから。

 Cavins氏は、サンフランシスコに本社を置く彼の会社Outdoorsyが、この問題に取り組み始めていると語る。 その手段は、米国内で個人的に所有されている1,400万台のRVを他のユーザーにレンタルするというもの。 いわば”Airbnb”のRV版である。

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アウトドアジーのホームページ
ライバルのRVshare.comより、サイトの動きが”重い”。

 こうしたRVは、多くの時間を使われずにホコリをかぶっていることが多い、とCavins氏は言う。 彼はOutdoorsyを2014年の末に共同創業した。(彼はそれまでに7つの会社を起業しており、その内の2つは公開企業である)

 「アメリカ人たちは休暇を確保するのに必死ですが、その実態と言えば、キャンピングカーを買って使い、そしてまた翌年1週間ほど使う、といった具合なのです」とCavins氏は言う。 「そして使われないときには、車は単に車庫に鎮座していて、オーナーはローンと保険を払い続けるという訳です。 そして3年目になると、人々はディーラーを再訪して、『もういいや』と言うんです。 そこでディーラーが言う答は『申し訳ありませんが、3年前に10万ドルでお買上げいただいた車は、現在4万ドルの価値しかありません』というものです」。

 直観的に考えると、このプラットフォームは理にかなっているように思える。 ほとんどの人にとって、RVはそれほど手頃ではないし、それらを維持するのも大変だ。 そして人々は、ホームシェアリングのサイトやホテルでは、訪れることのできないような場所へ行きたいと、増々思うようになっている。 例えばバーニングマン(アメリカ北西部の人里離れた荒野で、年に1度約1週間開催されるイベント)や、毎年開催されるコーチェラ・フェスティバル(野外音楽フェスティバル)のことを思い起こして欲しい。

 しかし、Cavins氏によれば、彼がそのアイデアをプレゼンし始めた数年前には、ベンチャー投資家たちがそのアイデアを「買うことはなかった」そうである。 彼は全ての適切なファームにアプローチしたものの、そのアイデアをリスキー過ぎるとみなした人達によって、丁重な門前払いが繰り返されたと話した。

 Cavins氏によれば、彼と共同設立者兼人生のパートナーであるJen Young氏は、初年度は会社への資金調達を諦めて、2人の「驚異的」な開発者たちと素晴らしいプラットフォームを開発したという。 ベンチャーキャピタルからは4つの条件規定書が提示されたが、彼はその全てを断ったという。 (「私は自分の会社を、彼らに渡すことを望んでいませんでした」と彼は言う) その代わりに、彼が次にとった行動は、会社をNewfield Exploration NFXに参加させることだった。NFXは毎年小さな企業グループと一緒に働き、その「ネットワーク効果」に集中したり、マーケットプレイスの拡大を常に狙っている、ベンチャーファーム兼アクセラレーターである。

 プログラムで費やされた時間はその価値があったと、Cavins氏は述べている。「NFXでは、プラットフォームのプロフェッショナル化を学びました。 例えば、eBay上の販売業者、Zillow上の不動産会社、そしてAirbnb上の不動産管理会社などを想像してみて下さい。 私たちが必要としていたのは、プラットフォーム上でのパートナー企業でした」。 それが、Outdoorsyの始めたこと。 Outdoorsyは、相互プロモーションパートナーシップを結んでいる。 例えば、北米で約500のキャンプ場を抱え、KOAという名前で知られる、キャンプ場のネットワーク Kampgrounds of Americaとの提携もその1つだ。「彼らは土地と空間を売り、Outdoorsyはホテルの部屋を持って行くのです」とCavins氏は言う。

 Cavins氏によれば、Outdoorsyは、Facebook広告、口コミ、そして彼が言うところの「新興パワーセラー(ネットオークションサイトやネットショップで商品をさばくプロ)」を介してユーザーを探しているという。 彼は、カリフォルニア州ハンティントンビーチに住むシングルマザーの例を挙げた。 彼女は5台のRVを購入し、それを使って娘がUCバークレーのロースクールに通うための学費を稼いでいるのだという。「これは、キッチンテーブルの前に座って、私たちのプラットフォーム上でビジネスを行う人々との、コテージ産業の様なものです」とCavins氏は言う。

 またさらに、Cavins氏によれば、Outdoorsyは現在25万6千人のユーザーを抱えており、毎月2万1千人のユーザーが増えているそうである。 RVのオーナーたちは、価格を設定し、サイト上での「信頼性」ランキングと貸出台数に基いて車両貸出小計の80から94パーセントの取り分を手にする (貸し出せば貸し出すほど、取り分が多くなる)。 Outdoorsyは、これとは別に総合計の内、最低10パーセントを徴収するが、その一部は様々なパートナーを通したオンデマンド保険(無制限のロードサービスを含む)へ支払われる。

 勢いに乗り、今や50人を雇用するOutdoorsyは、Aviva VenturesとAltos Venturesの主導により、2,500万ドルのシリーズB資金調達を達成したばかりだ。この調達にはTandem CapitalとAutotech Venturesも参加している。(Autotech Venturesは以前にも、Outdoorsyが調達した650万ドルの資金提供を行ったことがある。その大部分の資金はCavins氏から来たもので、さらに彼自身はNFX、Tekton Ventures、そして数多くのエンジェル投資家からの出資を受けていた)

 勿論、Outdoorsyも完璧に順風満帆というわけではない。 Outdoorsyが公開したRVを眺めると、多くのピックアップトラックが登録されている。 これはレクリエーショナルビークルの定義を少々拡大解釈し過ぎだろう。 少なくとも人々がその中で寝たいと思わない。(敢えてトラックレンタルのためにOutdoorsyを訪れるなら別だが) また、MighwayCampandaといった、少なくとも10以上の競合RVレンタル会社もある 。

補足
 この記事の筆者 Connie Loizos氏は、牽引式RVの1つ、フィフスホイールトラベルトレーラーをご存じないようだ。 ピックアップトラックは、このフィフスを牽く為に使われる。 また、そのパワーを活かして大型トラベルトレーラーを牽く。

 そしてOutdoorsyにとっては、Airbnb自身も競合となる。 家や空室レンタルと並んで、AirbnbはユーザーをRVやキャンピングカーに誘う。 Cavins氏は、その他の競合会社やAirbnbとは異なり、Outdoorsyのユーザーたちは「心でつながっている」と主張する。 なぜなら、ホストとゲストが顔を合わせることが滅多にないAirbnbと違い、Outdoorsの「ホスト」は借り手に実際に会って、車の使い方を教えなければならないからだと言う。 (彼は「家族同士が親友になるところ」を見ただけでなく、「結婚に至る場合も」あったと語る)

 Airbnbはまた、借り手が物件を破壊するという問題でも、幾分有名になっている。Outdoorsyが同じ問題をどのように処理しているかを尋ねたところ、同社の保険は、すべての州、郡、管轄区域、地域をカバーする「単発の」保険であると説明された。利用者がOutdoorsyのDMVチェック(運転免許審査)を通過すると(同社は、そのソフトウェアがこれを20秒以内に行うと言う)、その利用者に対する保険の承認が行われ、旅行に対して200万ドルまでの保障が行われるようになる。 保険は、事故の際に、オーナー、借り手、および第三者を保護する。

 想像はできると思うが、Cavins氏はAirbnbと比べられることを気にしていない。 彼は、どちらの企業もパートナーシップに焦点を当てるなどの点で、いくつかの類似点があることを指摘している。 例えば、Cavins氏によれば、Outdoorsyは数多くのイベント主催者と協力して、それほど遠くない未来に、顧客がNASCARレースや、コーチェラやボナルーなどの音楽フェスティバルのチケットを購入した際に、駐車券とお気に入りのシャンパーニュが冷蔵庫で冷やされたRVを、同時に予約できるようにしたいと考えているそうだ。


<関連ブログ記事>

<参考サイト>
michiganrvandcampgrounds.org
funoutdoors.com
curbed.com
statista.com
motorhomerepublic.com

techcrunch.com Feb 13, 2018
rvbusiness.com
END

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    RV レンタルではクラスCモーターホームが一般的で、たまにクラスA、クラスB があるくらい。牽引型 RVレンタルはまずありません。Outdoorsy ではトレイラーや Fifth Wheel などがたくさんあって 牽引型のRVを試してみたいという人には良いかもしれない。
    山小屋とキャンパーバンが完成したら、いま簡易別荘に使用しているオンボロキャンピングトレーラーは貸し出すのもありかも。

    [ ウッドチャック ]

    2018/5/12(土) 午後 9:06

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    そうですね、トレーラーは稀ですね。大手のレンタルRV店には貸出用トレーラーも置いてあったりするのですが、ネットには掲載しない事が多いようです。

    昔、トレーラーを借りるのに、U-Haulのピックアップ(大概ヒッチ付き)を借りようかと考えた事もあるんです。

    ウッドチャックさんのトレーラーは、U-Haulのピックアップを借りた僕がレンターになるかもしれませんね。

    ふじ○

    2018/5/12(土) 午後 9:51

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