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 キャンプは、ストレス社会の受け皿か? 
Camping has “a great deal of impact” on reducing stress.
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■アメリカのキャンプ場フランチャイズ”KOA(Kampgrounds of America, Inc)”が毎年4月に公表するNorth American Camping Reportによれば、ここ数年、キャンプ人気の高まりが続いているという。 2017年は、新たに260万世帯がキャンプを開始。 アメリカ全世帯 約12,600戸の61パーセント(7,700万世帯)に過去1年以内にキャンプした人がいる。 その内、45パーセントが今年2018年もキャンプを計画しているらしい。

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Applox. US$70/night with full-hookups in June

 アメリカでキャンプ旅行と言えば、RV(キャンピングカー)によるレジャーだと思っていた。 なぜなら、アメリカRV旅行ではテントを張ったキャンプを滅多に見掛けなかった事と、アメリカのRV保有台数は日本(10万台)の100倍(約1000万台)だから。 しかし、RVでのキャンプは、全体の24パーセントに留まる。

 キャンプの大多数を占めるのは、テント停泊で61パーセント。 停泊地となる場所は、全米で約16,000ヶ所もあるキャンプ場やRVパーク。 テントサイトやキャビンがあるRVパークも多い。 統計では、100マイル(160km)以内のキャンプ旅行が半数を占めており、週末のレジャーとして根付いているようだ。

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霜が降り始める10月後半でも、テントキャンパーはいる。

■これまでRVによる旅行やキャンプ(RVing)は、その大多数を年配の白人が占めていた。 ところが近年、ミレニアル世代(18〜35才)にも人気が出てきた。 また、アフリカ系、ヒスパニック系やアジア系アメリカ人など、幅広い世代や人種にもキャンプ人気が広がっているという。 確かに数年前はアメリカのキャンプ場で白人以外の人種を見る事は無く、僕らアジア人がモーターホームで旅行しているのを珍しがられた。

 若年層のキャンプ人気は、インスタグラムなどのSNSによる影響が大きいと分析されている。 特にキャンプ場の無い辺境地でのブーンドックやグランピングに若者は注目。 RVでキャンプしていても44パーセントはRVを所有していないので、レンタルRV市場は拡大し、RV販売も絶好調。 値段が手頃な小型軽量トラベルトレーラーをラインナップするメーカーが増えている。

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Roadrunner Picnic Area (Google Maps)
ホワイトサンズのテーブルやグリルが備わったデイユースエリア
Photographed in 2013 by Fuji-maru

 日本は共同キッチンのキャンプ場が多いが、アメリカでは、大概、個々の停泊サイトにテーブルやBBQグリルが設置されている。 郊外のキャンプ場には、水栓や電気接続口があるテントサイトも多い。 RVの停泊では、場所により停めるだけのドライサイト、自宅と同じような環境でRVが使えるフルフックアップサイトなど様々。

■僕のキャンプデビューは5才で、場所は田口(現在の妙高市)。 親父に連れられて”タケノコ狩り”に行った時だった。 妙高山麓で姫竹(千島笹/根曲がり竹の若竹)を採り、お昼にタケノコ汁にして食べた。 缶詰のサバも入っていて、とても美味しかった事を今でも思い出す。 季節は、ちょうど今頃の6月だ。

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写真は、FC2 yasu氏のブログ ネマガリダケのタケノコ汁より借用。

 2回目のキャンプは浅間山登山。 浅間山荘事件の翌年の夏、登山日の前後にバンガローに泊まった。 そのハズだったが、夜になると3帖ほどのバンガローは山蟻に占領され、同い年の従弟と僕は追い出されてしまう。 登山に連れて行ってくれた若いオジサンが、クルマを宿として貸してくれた。 そのクルマの車内が広く(センチュリーかプレジデント)、「こんなクルマがあるんだ」と驚いた。

 その後、中学校での登山で僕のキャンプ体験は一旦終了。 社会人になってからは、BBQのデイキャンプだけで、テントに宿泊していない。 そして2010年、モーターホームによるアメリカ旅行でキャンプにハマる。 テント設営不要で、Self-contained。 日本のキャンプは虫に悩まされるが、アメリカ中西部で虫が気になった停泊地はない。 これが家内にも気に入られ、その後のモーターホーム購入や頻繁なアメリカ モーターホーム旅行に発展した。

■ところで、日本のキャンプ人口はどうなっているのだろうか。 一般社団法人 日本オートキャンプ協会が「オートキャンプ白書」を毎年7月に発行している。 それによると2010年頃から徐々に増加し、2016年のオートキャンプ人口は830万人と推計されている。 この数値は、日本の人口の約7パーセントにもなり、意外と多いことに驚かされた。 日本のキャンプ場で利益が出せているのは、10分の1もないらしい。

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 全人口に占めるキャンプ人口の比率を比べると、日本はアメリカ(3,856/32,570=0.12)の約6割となる。 なぜ、こんなに差があるのだろうか? 僕なりに推測してみると、先ず、キャンプ場停泊料が高額。 旅館やホテルよりも安いのは当然だが、アメリカの2倍以上に設定されているキャンプ場が多い。 平日のデイキャンプ(BBQなど)は格安料金にしてもいいのでは。

 次に、アメリカに比べ、トイレやシャワー施設が狭くて汚い。 女性は、倦厭するでしょうね。 キャンプのイメージがサバイバル、又は真逆のグランピングに偏っている。 また、TVや雑誌は、キャンプ料理に注目しがち。 上手い料理が作れないとキャンプが出来ないとみなされてしまう風潮。 いつだったか、スーパーで買って来た寿司をキャンプ場で食べていたら、周りから変人だと思われていたようだった。

 RVでもテントでも車中泊でも、何を食べても、キャンプでしょう。 昔は、”気軽に少ない出費で自然を楽しむキャンプ”だったから、キャンプ人口が多かったのだと思う。 時間消費型レジャーは、キャンプからスマホのゲームに代わってしまった???


Google Mapsの KOAキャンプ場評価について
 ぼくの経験と照らし合わせると、各キャンプ場の評価は妥当だと思う。
★★★★(星4つ以上)ならお勧めで、それ未満ならやめた方がイイ。

<関連ブログ記事>

<参考サイト>
rvda.org April 11, 2018
insideoutdoor.com April 13, 2018
southbendtribune.com May 18, 2016

ryoko-net.co.jp 旬刊旅行新聞
jrva.com 日本RV協会 2017年06月26日
medium.com Jul 18, 2017
campingcar2.shumilog.com 町田の独り言
otaristore.com 小谷商店
END

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    日本は地震、台風、水害と災害大国なのですから、いつどこで遭遇するか判らないしその確率も誰もが高いわけです。インフラが止まっても生活できるスキルは必要だと思うのですよね。
    東日本大震災の時に、スーパーに商品が無くなって食べる物が無いって都内中心部に住む友人がいましたね。キャンプ趣味は国策で、日本人の必須スキルにするべく補助金を出せばいいのに、とも思ってしまいます。
    高額な土木建築には補助金を出すけれども、キャンプ場を増やしたところで恩恵にあずかれる大手企業は少ないですからね。

    [ よんちゃん ]

    2018/6/8(金) 午前 10:05

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    >よんちゃん、コメントありがとうございます。
    コメントに感心しました! 仰る通りだと思います。

    確かに災害時にキャンプスキルが役立ちますね。 災害時に役立つアウトドアのノウハウを伝授する"防災キャンプ"というイベントがありますね。 補助金を支給する自治体もあります。

    いざという時のために、日本に在住する人々にはキャンプ経験が必要なのかもしれません。

    ふじ○

    2018/6/8(金) 午前 10:35

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