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 Silver Streak Trailers 
those may experience a rebirth for a new generation.

につづく、#5に相当するブログ記事

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New Travel Trailers designed by Silver Streak Trailer Co.

 流線形のアルミ製トラベルトレーラー ”シルバーストリークトレーラー Silver Streak Trailer”のルーツは、ボウラ・ステラー(Bowlus-Teller Mfg)社が1934年から1936年に量産した”ロードチーフ Road Chief”にある。 (生産台数は80台強、又は約150台と諸説ある)

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展示されているのは、ボウラス氏自身が使用していたトレーラー

 20世紀初旬、航空工学の天才と呼ばれた男がアメリカ西海岸にいた。 彼の名はホーレー・ボウラス(Hawley Bowlus)。 ボウラス氏の父はカリフォルニア州サンフェルナンドで広大なオレンジ畑を購入したが、オレンジだけでは生計が立ち行かなかった。 そこで、畑の中に大きな工場を建て、家具の製造販売に活路を見出した。 この工場が、ボウラス少年の創造の源になった。

イメージ 5 1910年、ボウラス少年はロサンジェルスで開催されたエアショー行き、以来、飛行機の虜になる。 大学へは行かず、彼は独学で航空工学の知識を身に着け、試行錯誤しながらグライダーを製作。 自らグライダーを飛ばし墜落し、パイロットとしても飛行経験を積み重ねた。 1917年、ロサンジェルスの飛行学校で単発機のメンテナンスに従事するメカニックになった。

 1925年 Ryan Airline社が設立され、ロサンジェルス-サンディエゴ間を定期飛行する。 創設者の一人 Claude Ryan氏とボウラス氏は飛行学校のルームメイトで、ボウラス氏は彼に雇われた。 同社では単発飛行機も製造し、1927年に大西洋横断単独飛行をしたチャールズ・リンドバーグ(Charles Lindbergh)氏の機体“Spirit of St. Louis”もあった。 ボウラス氏は設計に関わり、リンドバーグ氏とは親友になった。

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Hawley Bowlus with his 16th, the Model SP-1 Albatross

 1927年 ボウラス氏はサンディエゴにBowlus Sailplane社を設立し、グライダーの製作やパイロットの養成を始める。 彼はグライダー設計者、そして、グライダーパイロットとしても一流になり、数々の名機や飛行記録を残した。 1929年の世界大恐慌では、カリフォルニア州サンフェルナンドの飛行機工場 Bowlus Ranchに航空技術の関係者が大勢集まってきた。

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Bowlus Factory 1935

 ボウラス氏は、製作したグライダーを風の吹く場所(北はテハチャピ、南はサンディエゴ)までトレーラーで運んで飛行をする。 グライダー運搬用にトレーラーの製作も必要だった。 また、現地での風待ち待機や宿泊場所としてトラベルトレーラーも数多く自作した。

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Bowlus ”Road Chief”, the first riveted aluminum travel trailer
ボウラス・テラーが製作した初期のアルミ製トラベルトレーラー

 トラベルトレーラーは、航空機の胴体設計技術を転用した流線形で、軽量な航空機用アルミニウム合金を用いている。 1934年、成り行きでボウラス氏は、トラベルトレーラーを製造販売するボウラス・テラー(Bowlus-Teller Mfg)社を設立した。

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1935 Bowlus Road Chief trailer towing with a Tatra T87
フォードV8エンジン搭載のモーターホーム”Motor Chief”もあったらしい。
Image via tincantourists.com 

 そこから約40km離れた場所で、ウォーリー・バイアム(Wally Byam)氏も1931年より木製のトラベルトレーラーを製作していた。 彼は時々、ボウラス氏の工場へ行き、アルミ製トレーラー”ロードチーフ Road Chief”の販売を手伝った。

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エアストリーム社の初期モデル”Silver Cloud”は缶詰型。
硬質繊維板や合板(Masonite & plywood)で構成されていた。
Image via airstream.com

 会社運営が苦手だったボウラス氏。 1936年、トラベルトレーラー製造会社の経営は行き詰まる。 彼は本業のグライダーへ戻り、”Road Chief”の製造販売はバイアム氏が引き継いだ。 このバイアム氏の会社名は、Airstream エアストリーム。 エアストリーム社は”Road Chief”の形状を引き継ぎ、新たな名称”クリッパー Clipper”で製造販売を開始した。

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 1936 Airstream Clipper(左)、 1956 Airstream Caravanner(右)
後にボートのような先端形状を廃し、出入口を胴体側面に移した。
エアストリーム社は現在もトラベルトレーラーを生産販売している。
Image via OldTrailer.com

 第二次世界大戦が始まるとアルミ材は政府からの配給となり、材料入手や販売に行き詰まったエアストリーム社は閉業してしまう。 バイアム氏はアルミ加工技術を生かし、飛行機製造のロッキード社で働いた。 その後、ミシガン州からカリフォルニア州に引っ越して来た製造会社 カーチス・ライト(Curtis Wright)社に雇われた。

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1947年 Curtis Wright社の製品 (RVと飛行機)

 このカーチス・ライト社は、グレン・カーチス氏とライト兄弟が創設した航空会社のカーチス・ライト(Curtiss Wright)社とは異なる。 綴りはsが一つのみ。 戦後、カーチス・ライト社はトラベルトレーラーの製造販売を始める。 その中にModel 5(& 7)の”Clipper”があり、それはバイアム氏が戦前に製造していたAirstream Clipperと似たタイプだった。

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1946 Curtis Wright Industries Model 5 ”Clipper”

 1947年、バイアム氏はグレン・カーチス社を去り、エアストリーム社を賦活させる。 一方で、カーチス・ライト社はダグラス・エアクラフト(Douglas Aircraft)社で働いていた3人(Kenny Neptune, Frank Pollito and James Patterson)にトラベルトレーラー事業を売却してしまった。 この3人はカリフォルニア州エルモンテで Silver Streak Trailer社を設立。 1949年に最初のモデル”Silver Streak Clipper”を発売した。

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1949 Silver Streak Trailer Co. ”Clipper”
グレン・カーチス社クリッパーと瓜二つの広告

 1978年にエアストリーム社からRolf Zuschlag氏を迎え、事業を委託する。 しかし、Zushlag氏は製造工場のあったエルモンテの土地を売却。 1987年に製造拠点をチノへ移し、1997年までオーダーメイドで生産を続けた。 2016年5月30日、Silver Streak Trailer社が保持する全権利は、Zushlag氏からEllie Dillon氏に譲渡された。

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1980年式 Streak Trailer 210(21ft)

 Dillon夫妻はSilver Streak Trailer社を立ち上げ、Silver Streak Trailerの復活に向け、航空機を製造するメンバーと共にデザインの再考を始める。 ところが、エアストリーム社を傘下に収める米RV界の巨人 Thor社が、この動きに目を付けた。 程なくして、停止通告書が送られてきた。 エアストリーム社の銀色で丸味を帯びたトラベルトレーラーに全体的・総合的なイメージが酷似しており、知的財産権(Trade dress)に抵触しているという米国特許商標庁のお墨付きも添付されていた。

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復活するSilver Streak Trailerのデザイン案

 エアストリーム社は、1963年に同じ内容でAvion Coach社を訴えているが、却下されている。 それ以降、類似他社をトラベルトレーラー業界から排除する活動を強化し、2008年にエアストリーム トレーラーの意匠権を獲得している。 現在のところ、Dillon夫妻が運営するドメイン silverstreaktrailerco.comは閉鎖に追い込まれている。

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1949 Silver Streak Clipper

 Dillon夫妻はアルミ製ビンテージトレーラーのレストアを生業とし、これまでにSilver Streakの他、Aero Flite、Airstream、Vagabond Coachなどを手掛けている。 今回のSilver Streak Trailer復活計画には、様々な改良を加えて次世代に受け継がれる斬新なアイデアも含まれる。 夫妻は、これを諦められない。

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21世紀のセンスでレストアされた内装と
輸送コンテナで海外出荷されるトレーラー

 連邦裁判所に不服を申し立て、2019年8月に審判が下される。 1千万円超の裁判費用を捻出する為、トレーラー博物館用に保存してあったビンテージトレーラーを売りに出し、逆転勝訴の可能性に賭けている。

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1950年頃の製造風景と2017年の製造進捗状況
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材料は、当時と同じアルクラッド材を使用している。
これは、航空機用アルミニウム合金 Alclad 2024-T3で、
アルミ板材の両面に純アルミニウムの薄い層を熱間圧着して
被覆し、耐食性を増したもの。 磨くと鏡のような光沢になる。


以下は、デザイン案

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1960年代のAvion truck camperに似たデザイン

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1968 and 1969 Avion C11 truck camper
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Mobile Kitchen Trailer
スパルタントレーラーに似たデザイン

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Vending kiosks & Rooftop bar


<補足>

 上記に関連する話がある。 カリフォルニア州オックスナードLong氏は、商標”Bowlus”や”Road Chief”の意匠権を買い取り、2013年にRVメーカーを設立。 ”Bowlus Road Chief”を復活させている。 (後端がボートの船底に似た形状になっており、エアストリーム社の形状とは異なる)

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光り輝くシルバーボディにゴージャスな内装で、価格は2千万円超。


 Trade dress、視覚的な外観の特徴を争う案件としては、2016年にフォレストリバー(Forest River)社がウィネバゴ(Winnebago)社を訴えている。 R-PodのデザインをWinnie Dropが盗用していると。 結果、2016年にデビューしたWinnie Dropは、2017年で販売を終了した。
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Forest River's R-Pod & Winnebago's Winnie Drop



<参考サイト>
facebook.com
 Silver Streak Trailer Co. (silverstreaktrailerco.comは閉鎖された)



tincantourists.com

thevintagesatgalwaydowns.com

enWiki
 William Hawley Bowlus (1896 - 1967)
 Tubal Claude Ryan (1898 - 1982)
 Charles Lindbergh (1902 - 1974)
 Ryan Airline Company (1925 - 1926)
 Ryan Aeronautical (1934 - 1999)
 Wally Byam (1896 - 1962)

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シルバーストリークトレーラーの改造版は珍しい
Fully rebuilt 1949 Clipper for Store or showroom, Austin, TX
Spaceship in Southside Park Sacramento by artist Joe Scarpa


rvbusiness.com

END

★ASA樹脂 (耐候性ABS)


POPTOPの材質 〜 BASFのLuran

プラスチック素材辞典
略記号:ASA
英語名:acrylate styrene acrylonitrile
ABS樹脂のB成分(ブタジエンゴム)の代わりに、弾性のあるアクリレートを用いた樹脂である。

特性解除
基本特性はABS樹脂 と似通っているが、ブタジエンゴムを含まない分、耐光性にすぐれている。
耐候性がすぐれており、屋外で使用されることが多い。
•美観にすぐれている。
•耐薬品性はあまりよくない。
•耐有機溶剤性は悪い。
•耐酸性、耐アルカリ性には不溶。
•耐アルコール、耐鉱物油、耐強酸、耐強アルカリには侵される。

自動車の外装部品(ドアミラー・ボディー)



略記号:ABS
英語名:acrylonitrile butadiene styrene, ABS resin
日本語:アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの共重合体

•アクリロニトリル(AN)とブタジエン(BD)、スチレン(ST)の頭文字を取ってABS樹脂と呼ばれている。
•実際にはブタジエン系ゴム(PBD、SBR、NBR)の存在下で、スチレン、アクリロニトリルをグラフト共重合して製造されている。
 
特性
•ABS樹脂は、アクリロニトリル(AN)、ブタジエン(BD)、スチレン(ST)の結合方法が製法によって異なる。
•アクリロニトリル(AN)、ブタジエン(BD)、スチレン(ST)の成分比を変えることで多くの種類が製造可能。
•非晶性であり、一般的には不透明な樹脂である。
表面光沢にすぐれ、任意な着色も可能なため、外観部品としてデザインの多様性を与える
•着色性・めっき性にすぐれる。
•酸やアルカリ、無機塩などの無機薬品には強いが、ケトン、エステル、塩素化炭化水素などには溶解してしまい、アルコールや炭化水素には不溶だが長時間浸漬すると膨潤する。
•極性をもつ樹脂、ゴムとの相溶性があり、ポリマーアロイに広く利用される。
耐候性は、ブタジエン成分の紫外線劣化のため良好でなく、表面変色と光沢劣化する。
•すすを出して燃え独特な臭気を発生する。
剛性があり、堅牢で、機械的性質はバランスが取れており、成形性も優れている。
引張り強さ、曲げ強さ、衝撃強さ、クリープ強さなどにすぐれる。
•衝撃強さは種々のものが販売されている。
•耐熱性は、一般的な用途で使用する範囲では充分である。
•荷重たわみ温度は、80〜110℃で、耐寒性にもすぐれており、幅広い温度で使用可能である。
•耐熱性を高めた耐熱性ABS樹脂も供給されている。
•電気的性質は、広い周波数範囲にわたって良い絶縁性を示し、温度や湿度の影響をほとんど受けない。
•誘電率もきわめて低く、60〜103Hzの周波数では変わらない。
成形加工性にすぐれ、射出成形、押出成形、カレンダー加工、中空成形などあらゆる加工技術が可能である。
•成形収縮率が小さい。
•成形前に予備乾燥が必要である。



英語名:polycarbonate
•一般に二価のヒドロキシ化合物と炭酸との縮合によってつくられるポリエステルの一種である。
•工業的に生産されているものは、ビスフェノールAタイプの非晶性の芳香族ポリカーボネートである。

特性
柔軟性に劣る
•汎用エンプラでは唯一の透明性樹脂で、光沢も良好である。
プラスチックの中では抜群の耐衝撃性を有する。
•引っ張りに対する強さが高い値を示す。
疲労特性は、ポリイミドやポリアセタールより劣っている。
•クリープ特性に優れている。
•耐熱性が良好で、低温特性にもすぐれ、非常に広い温度範囲(-100〜140℃)で使用が可能である。
•機械的性質は低温から高温まで非常に強い。
•荷重たわみ温度が、荷重1.86MPaで120〜125℃、荷重0.46MPaで130〜135℃ともっとも高い分類となる。
•荷重の大小による荷重たわみ温度が大幅に変化しない特徴がある。
•光に安定で、加工時の酸化は少ない。
耐候性が良好で、過酷な直射日光、風雨、気温の変化に耐える。
•アルコール、油、弱酸などには耐性がある。
•強アルカリ、芳香族炭化水素、塩素化炭化水素には膨潤又は溶解する。
•ソルベントクラック、ストレスクラックが起こりやすい。
•非晶性のため耐摩擦・摩耗性は良好でない。
•電気的性質にすぐれ、140℃までほとんど変化しない。
•吸水率は、最大0.36%で、吸水による歪みが起きず、寸法安定性にもすぐれる。成形収縮率、線膨張係数も小さく、長時間の経時変化も少なく、精密成形品に適する。
•自己消火性である。
•毒性がなく、水、弱酸に強い。
•成形前に予備乾燥が必要である。

END

 フォードファン待望のRV用4WDベース車 
Ford’s Releasing an AWD Transit Van in 2020

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2020 Ford Transit passenger van RWD or AWD

 2019年3月5日のフォード社プレスリリースによれば、2019年末よりフルサイズバンのトランジット(Transit)及び派生車種に四輪駆動車が追加される。 しかし、四輪駆動システムと組み合わされるのは、従来の3.5L EcoBoost V6と新規3.5L PFDi V6のガソリンエンジンのみ(ヨーロッパは2.0L Turbocharged I4も)。 今のところ、ディーゼルエンジンの3.2L Duratorq TDCi / Power Stroke I5と新規2.0L EcoBlue bi-turbo I4は、後輪駆動のみ。 ディーゼルエンジン用トランスミッションは、10速オートマチックになる。

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Coachmen Orion Class B+ Motorhome based on a Ford Transit
フォード トランジットをベース車に用いたクラスCモーターホーム

 キャビン背面外板が無いキャブ付きシャーシはカッタウェイ(Cutaway)と呼ばれ、クラスCやクラスB+モーターホームのベース車になる。 カッタウェイからキャビンの外殻を除いたものをベアシャーシ(Bare Chassis or Stripped Chassis)と呼び、クラスAモーターホームに。 箱型ボディ付きシャーシ(ガーゴバン Cargo Van)は、クラスBに。 これらのベース車に外殻を架装したり、居住用の装備を加えてモーターホームは完成する。 フォード社のトランジットにはカッタウェイ(約220万円〜)とガーゴバン(約360万円〜)があり、クラスC、C+とクラスBモーターホームのベース車に採用されている。
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Renegade RV Veracruz Class C Motorhome based on a
RWD or 4WD Ford F-Series Super Duty (F-550) Cutaway
2020 model with New 7.3L V8 Petrol
or the 3rd-gen. 6.7L Power Stroke Diesel Engine

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Dynamax Isata Class C Motorhome based on a
RWD or 4WD FCA Ram (4500) Cutaway
with 6.4L HEMI V8 Petrol or 6.7L Cummins I6 Turbo Diesel Engine

 二輪駆動のベース車は数多くあるが、北米で四輪駆動が選択できるのは、これまで3車種だった。 それはフォード社のFシリーズ、メルセデスベンツ社のスプリンターとフィアット・クライスラー社のラムトラック。 各社は、後輪駆動に加えて四輪駆動をラインナップしてている。 フォード Fシリーズやラムトラックの四輪駆動カッタウェイは、大型RVや悪路走行用エクスペディション(Expedition RV)にはマッチするものの、クラスCやクラスB+にはパワー過剰。 他方、メルセデスベンツ スプリンターの四輪駆動は、ベアシャーシ、カッタウェイ、ガーゴバンの3タイプがあり、小型のクラスAから、B、B+、クラスCモーターホームまで網羅する。
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RWD or 4WD, Van or Cutaway (or Bare Chassis)
MB Sprinter in North America
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Leisure Travel Vans Unity Class C+ Motorhome
based on a MB Sprinter Cutaway
詳細は、下記ブログ記事へ

 フォード Eシリーズは、ロングセラーとなっている。 2020年代も新規7.3L V8ガソリンエンジン+10速オートマチックとなり、生産/販売が継続される。 RV用ベースとしては廉価で約350万円だが、今後も後輪駆動のみ。 Eシリーズは(トランジットも)、四輪駆動(Quigley 4x4 conversion)に改造出来るが、 約150万円と高額。
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Phoenix Cruiser Class C+ Motorhome based on a
RWD E-Series Cutaway with a (2021 new 7.3L) V8 Petrol Engine 

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Coachmen Leprechaun Class C Motorhome based on a
RWD Chevrolet Express Cutaway with 4.3L V6/6.0L V8 Petrol Engine

 シボレーエキスプレス(Chevrolet Express or GMC Savana)に四輪駆動がラインナップされていたのは2014年まで。 現在はナビスターインターナショナル社で生産する後輪駆動カッタウエイのみになっている。 それ故、豊富なラインナップを有するMBスプリンターは、四輪駆動モーターホーム市場を席捲し、後輪駆動のクラスB、B+、クラスCモーターホーム市場でも優位に立っている。この背景には、燃費の良いデーゼルエンジンの搭載もある。
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キャビン背面外板が無いキャブシャーシは、カッタウェイと呼ばれている。
2019 Ford Transit Cutaway with three wheelbases
138" wheelbase with typical upfit body lengths of 10–12 ft,
156" for 13–15 ft and 178" for 16–18 ft.

 上述の通り、フォード社製でモーターホームのベースとなる車種は、スーパーデューティ Fシリーズ(F-Series Super Duty)、Eシリーズ(E-Series)とトランジット(Transit)の3車種で基本は後輪駆動。 FシリーズとEシリーズはカッタウェイ(E-cutaway F-chassis-cab)とベアシャーシ(Stripped Chassis)。 トランジットはカッタウェイ(Cutaway)とカーゴバン(Cargo Van)が用意される。 これまでFシリーズのみ四輪駆動が選択できたが、今後はトランジットでも四輪駆動(AWD)が選択できるようになる。

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2020 Transit AWD

<補足>

 フォード社トランジットの四輪駆動システムは、VW社との提携によって開発されたらしい。 新型フルサイズバン VWクラフターは後輪駆動で登場しだが、トランジットと同様に四輪駆動(4Motion)が追加されている。

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2018年7月に目撃されたトランジット四輪駆動の開発車両。
フロントグリルのデザインも変更されていた。
Image via motor1.com


 FCA社は、Fiat Ducato(Citroën Jumper、Citroën Relay、Peugeot Boxer、Peugeot Manager)、米Ram Tracks Promasterのカーゴバンとカッタウェイ、(ヨーロッパではベアシャーシとトラクラーヘッド完結タイプ)をキャンパーのベース車として製造している。
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カーゴバン、カッタウェイ、ベアシャーシ、トラクラーヘッド完結タイプ
Fiat Ducato Camper Bases

 X250の全シリーズは前輪駆動で、ヨーロッパでは2.0〜3.0L I4 ディーゼルエンジンを4タイプ、北米では3.6L V6 ガソリンエンジンの1タイプを搭載。 前輪駆動でガソリンエンジンのRVは北米で評価されず、2018年まではPromasterベースのクラスCモーターホームがあったが、2019年は一部のメーカーがクラスBを細々と生産するのみ。 これとは対照的に、ヨーロッパではDucatoベースのクラスB(Campervan)とクラスB+(Caravan)が圧倒的に多い。 モーターキャラバン全体の四分の三にDucatoが採用されている。 四輪駆動にしたい場合は、仏Dangel社のシステムを組み込む。
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Winnebago Trend had been based on a
FWD Ram Promaster Cutaway in the US


 ヨーロッパのMBスプリンターは、RWDや4WDに加えて、FWD(W910)のカーゴバン、カッタウェイやトラクラーヘッド完結タイプがあり、キャンパー(モーターキャラバン Motor Caravan)のベース車に採用されている。
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Die Triebkopfvariante mit Frontantrieb des MB Sprinters bei,
die sie speziell für Reisemobile entwickelt haben.
Hymermobil B-MC 580 I Caravan based on a
MB Sprinter FWD Self-contained Tractor head in Europe


 独MAN社(VWクラフターの製造元)は、 TGE カッタウエイをキャンパーのベース車としてクナウス(Knaus)車に供給している。 TGEは、後輪駆動と四輪駆動の2タイプ。
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Knaus Van Ti Plus Campervan based on a
RWD or 4WD Man TGE Cutaway in Europe


 伊Iveco社は、デイリーのカッタウエイやバンをキャンパーのベース車として各社に供給している。 Dailyは、後輪駆動、前輪駆動と四輪駆動の3タイプ。
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Dethleffs Globetrotter XXL motorhome based on a
RWD, FWD or 4WD IVECO Daily Cutaway in Europe


 仏Renault社は、マスターのシャーシキャブ、プラットホームキャブ、トラクラーヘッド完結タイプ、ベアシャーシ、カーゴバンをキャンパーのベース車として各社に供給している。 Masterは、後輪駆動、前輪駆動の2タイプ。
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Jayco Australia Class C motorhome based on a
RWD or FWD Renault Master Platform cab in Europe & Australia


 韓Hyundai社は、H350のシャーシキャブ、カーゴバンをキャンパーのベース車として製造している。 H350は、後輪駆動タイプのみ。
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Class C motorhome based on a
RWD Hyundai H350 Chassis cab in the future


<関連ブログ記事>
スプリンターのライバル (書きかけて放置) 2018/5/13

<参考サイト>
campaign.ford.com 2019/3/5
expeditionportal.com  2019/3/15
ford.de
chevrolet.com
internationaltrucks.com
faz.net 2018/6/24
van.man
iveco.com
renault.com.au or renault-trucks.co.uk
hyundai.com
camperliebe.com
 #camperliebe besed on a Hyndai H350
newatlas.com 2018/8/2
westfalia-mobil.de 2018/3/2
 Begeisterung über den neuen Nugget Plus! based on a Transit Custom
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motorhomefulltime.com
 Knaus Van Ti Plus based on a MAN TGE

enWiki
deWiki

howlingpixel.com (wikiよりも見やすい)
END

 屋根が開くキャンピングカー 
A camper in the convertible version

この記事は、WordPress.comに引っ越しました。

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 2019年1月 独シュトットガルトでCMT(Caravan, Motor, Touristik) Showが開催された。 観光とレジャーに焦点をあてた消費者向けの展示会で、毎年開催されるイベントとしては世界最大規模。 今年は9日間で27万人も来場している。 ヨーロッパで年々高まるキャンピングカー人気を背景に 約850台のキャンピングカーが出展された。 (ジャパンキャンピングカーショー2019では出展70社310台、来場者約7万人) CMT駐車場では車中泊する来場客も多く、昨年を上回る3,500台強のキャンピングカーが停泊。さながら ”CMTモーテル”の様相だったそうだ。(Google Maps)

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Skydancer社CEOのPiotr Kubinski氏 と アイデアスケッチ

 今回のCMTには、量産予定の屋根の開くキャンピングカーが出展された。  乗用車やスポーツカーにはカブリオがあるが、キャンピングカーでは世界初。 そもそも、キャンピングカーで屋根が開いたらイイな、と思わないのが一般的。 住宅と同様に、断熱/防音性能が高くて雨漏りしない耐久性の高い屋根が望まれる。 キャンピングカーにとって、屋根は鬼門と言って良い。 経年劣化で最初に損傷を受けるのは屋根だから。 そんな屋根を開閉式にしたのが、日差しを愛するドイツ人でケルン在住のPiotr Kubinski氏だ。

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売却希望のプロトタイプ。 価格は €59,000(約750万円)

 長い間、Kubinski氏は屋根開きキャンピングカーのアイデアを実現しようと、自身でカブリオキャンパーを開発してきた。 2014年にMB製トラック(Atego)ベースの試作車が完成し、デュッセルドルフ キャラバンサロン2014にも参考出展。 その後、各地のキャンピングカーショーを巡り、試作車で会場に乗り付けた。 駐車場に停めると人だかりができ、Kubinski氏はビジネスの可能性を見出したようだ。 以前の記事で書いた通り、ドイツの自走式キャンピングカー需要は前年比15.5パーセントも伸張するなど、今なら欧米RV市場の堅調さが追い風になる。

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運転席を含む4席分の上部屋根が、後方に移動する。
If the Apéro is a rockin', don't come a knockin'.

 そして今回、量産タイプのApéroを完成させて展示会に出展した。 量産車のシャーシはフィアット社デュカトに変更。 全高が低く腰高感が解消され、スッキリしたデザインになった。 電動で開閉する屋根により走行中もオープンエアが満喫でき、 運転席背後の椅子をベッドに展開すれば星空の下でロマンチックに〇〇ができる。

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 現在はヨーロッパ販売のみで、価格は €128,520(約1300万円)。 アメリカ生産に向けた出資者を募っており、北米における製造/販売からサービスまでの一貫体制を目指している。 この車種しか無いSkydancer社には、荷が重そうな状況だ。 既存のキャンピングカーを改造してカブリオにするならともかく、全く新たなジャンルのキャンピングカーは売れるのか? 既にドイツとアメリカで取得済みの屋根開きキャンピングカーの特許を米RVの巨人に売却してしまった方が得策かも。

The world's first cabriolet motorhome
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全長 7m、全幅 2.2m、全高 3.05m、重量 3.5t
Image via motor1.com

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改造されたフィアットデュカトシャーシに元の面影は全く無い。



<参考>
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2009 Veranda Motorhome by Country Coach
カントリーコーチ社(ウィネバゴ社が買収)のテラス付きモーターホーム

 10年ほど前より、テラスを装備するRVが出始めた。 居住フロアを車外へ延長するタイプが多い。 RVingでオープンエアを楽しむなら、眺めの良い屋上テラス付きのRVがお勧め。 但し、市販車で屋上テラスを装備しているのは、大型で豪華なRVのみ。 どうしても欲しい方は自作するしかない。

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1915 Roland R. Conklin’s early “motor homes”
初期のモーターホームにも屋上テラス付きがあった。
Image via knowol.com

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1960's Eifelland(現在のKnaus Tabbert)社のトラベルトレーラー
に屋上テラス付きがあった。

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Kabe社(Sweden)のImperial Tower

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1997 Alpha Sunshineは、 屋根が開閉する。

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2003 Airstream Skydeckは、屋上テラスを装備していた。

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中国のExpedition 征服者越野房车は、屋上テラスを装備。

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このクラスになると屋上テラスにジャグジーが装備される。
下記ブログ記事を参照

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屋根にテラスを設置した自作RVが増えつつある。

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テラスが無くても、寝相が良ければ屋根の上で寝られる。

<参考サイト>
motor1.com 2019/1/24
  The double-decker design features a bed on the upper level
  for sleeping under the stars with the roof open.
polskicaravaning.pl 2019/1/5
auto-motor-und-sport.de
womokult.de

Youtube Apéro

Youtube prototype


asahi.com 2019/2/04

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