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 買えない、買わない、買える訳がない 
Anyway, I'm just a tire kicker
even if I had a huge pile of cash to plunk down

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This is a Used 2004 CAMI Terra Wind. This RV has only 35,000 miles.
It is 42 feet long. This Cami has 2 slideouts.
There is room for 4 people to sleep.
It runs on Diesel. This Rv can be seen in Ridgeland, SC
and is available for sale for $495,000
写真は、FastRVsales.com より借用。

■RV専門の個人売買仲介サイト(FastRVsales.com)に高額なRVが掲載されている。 約5千万円。 これだけ高額なRVは滅多に無い。 以前、ブログ記事”Rascals! 水が恋しい車達”で触れたことがある車両だが、どんなキャンピングカーなのだろうか?
 
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チョッと変わった後ろ姿。 注目すべきは、2本のスクリュー。
全長42.5ft(約13m)、横幅102inch(2.59m)、
高さ160inch(4.06m)、重量15.5US t (1.406トン)
ミッドシップのエンジンは、キャタピラー社 3126E ディーゼルターボ(330hp)

■この車両は、2004年式 CAMI Terra Windの中古車。 CAMIとは、サウスカロライナ州のCool Amphibious Manufacturers International社のことで、水陸両用の車両を開発し、販売している。 同社の主力車は、水陸両用バス。 ”Hydra-Terra”は、世界中の水辺の観光地にダックツアーバスとして導入されている。 そして、このTerra Wind”は水陸両用のキャンピングカーで、新車はUS$1.2 million (約1億3千万円)もする。

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Terra Wind is the world’s first amphibious motorhome, US$1.2 million
Made by Cool Amphibious Manufacturers International in Ridgeland S.C. USA
Capable of reaching myriad destinations that
tarmac-bound motorhomes cannot.

Cool vehicle for the rich….”only” $1.2 million and up, depending on options! I’ll make the journey across the Pacific to the US if I could have a Cami Terra Wind. But no gas stations to get some fuel on the way. So, my option must be a heavy toad oil tanker!

■CAMI社創業者のジョン・ジルジャム(John Giljam)氏はニューヨーク州北部の農園出身(1960年生まれ)。 農業から修理屋に転身し、石油や天然ガスの探査及び生産設備を製造するハリバートン社向けにタンクローリー等の車両を製造し始める。 しかし、父親が亡くなると農業に戻り、ニューヨーク〜フロリダ間を運航する航空便のパイロットも務めていた。

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Founder, John and Julie Giljam
自宅の居間に池があり(庭ではない)、滝が2つ、そして日本の鯉が泳いでいる。

 1995年、エンジントラブルでサウスカロライナ州のヒルトンヘッド島(Google Maps)に止む無く着陸する事になり、ここで後に奥さんとなるJulie嬢と出会う。 翌年、結婚して ヒルトンヘッド島で暮らし始めた。 1998年に軍用の水陸両用車LARC-Vを購入し、水陸の観光会社 CAMIを1999年に創設。 観光客49人を乗せて本土と島を往復する水陸両用の大型バス”Hydra-Terra”を建造して観光用車両に用いた。

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量産されている水陸両用バス Hydra-Terra
スクリュー+4輪駆動でトイレも装備

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2005年ハリケーン”カトリーナ”がニューオーリンズを直撃した際、ジョンは全米の
”Hydra-Terra”所有者に連絡を取り、救助や救援への出動準備を整えた。
写真は、nbcnews.com Amphibious bus never made it to Katrina より借用。

 ニューヨーク州サウスリマに水陸両用車の製造工場を作ると、ユニークな水陸両用バスを求め米国中から注文が殺到。 ジェットスキーレンタル業や観光事業を諦めて、水陸両用大型バス”Hydra-Terra”の生産に傾注する。 そして、このユニークな水陸両用キャンピングカーを世界に先駆け2003年に開発した。

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水陸両用キャンピングカー”Terra Wind”がボートランプに着くと、
人だかりになるらしい。
ところで、大型船舶と同様にポートサイド(左舷)で接岸しているが、
乗下船は車両後部?
通常の出入り口は、スターボードサイド(右舷)にある。

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停”船”時は両脇の浮袋で”車”体を安定保持する。
浮袋は、耐オゾン性に優れたハイパロン(クロロスルホン化ポリエチレン)製。

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スクリューと車輪の駆動は同じエンジンだが、其々に変速機を備えている。

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花崗岩のカウンタートップや大理石の床が用いられた豪華な車内(船内)。
写真は、下記サイトより借用。
caranddriver.com Terra Wind 2004
motorhomeplanet.co.uk World’s First Amphibious Motorhome Oc. 27, 2007


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最後にタイムズスクエアに停車している”Terra Wind”が写っているが、
ここへ大型RVで到達するのは、かなり困難な筈。


■ところで、日本の水陸両用バスは純国産のようだが、最初の1台はCAMI社で開発製造され輸入されている。 その水陸両用車は、2002年に第三回世界水フォーラムの全国キャラバンでお披露目された。 ドイツやマレーシアにも水陸両用バスを手掛ける DAT BV社、Amphicoach社がある。

ボストン市内で見かけた米軍用水陸両用車DUKW (enWkiki)を
改造した水陸両用観光バス。
写真は、アメリカ縦横断 20131105 #25 より転用。

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ドイツでは、トラック製造会社MANも水陸両用バスを手掛けている。
写真は、oemoffhighway.com

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2016年8月18日から運行が始まった
水陸両用バスの製造元は、コーワテック(株)
写真は、日本船舶海洋工学会 photogallery より借用。

■それにしても水陸両用のキャンピングカー”Terra Wind”は、何台売れたのだろうか? 中古で売買される程、生産されたとは思えない。 写真から推測するに、この中古の”Terra Wind”は、CAMI社のデモ車両のようだ。 車両の所在地もCAMI社のあるRidgeland, SCになっている。 しかし、お金が余っているとしても、この車両を購入するには、相当な覚悟が必要だ。 水に入ろうものなら、沢山の注目を集めるので恥ずかしい。 ともすると、入水○○と勘違いされ、警察や消防に電話されそうだ。

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ローラーボートで水上を移動するクラスAモーターホーム。
写真は、rollerboat.com より借用。

ローラーに載せたRVの車輪がスクリューを駆動するユニークな方式。


 現実的に考えるなら、中古のクラスAモーターホームと中古のクルーザーを購入する方がいい。 この方が、虚栄心を満足させるに違いない。 滅多に水上へ出ないのなら、水上を移動する手段として、大型モーターホームが載せられる台船(上の写真)があればいい。 でも、”Terra Wind”の魅力は、オールインワンならではのメリット。 そこを望むと、”Hey-look-at-me RV”と言われようとも、”Terra Wind”が欲しくなる。 但し、船舶と車両、両方での登録や免許が必要だ。


■クラスAディーゼルプッシャーの最高峰プレボの中古車もFastRVsales.comに掲載されている。 正確には、バスコンバージョンモーターホーム。 こちらは10年落ちで、約7,400万円。 新車では3億円近い超高級RV。 以前ブログ記事”How to Tow an RV キャンピングカーの牽引方法”で触れたことがある。

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This is a Used 2006 Prevost H3-45 Vip. This RV has only 47,000 miles.
It is 45 feet long. This Prevost has 2 slideouts. It runs on Diesel.
 This Rv can be seen in Ooltewah, TN and is available for sale for $675,000

 Prevost Car Inc.のホームページは、車両居室部の写真掲載が少ない。 受注生産なので、顧客の嗜好に沿ったものになり、公開を控えているからか。 プレボのシャーシを用いたRV製造販売会社は全米に5社あり、Marathon Coach, Inc.のウェブサイトには多くの写真が掲載されている。 YouTubeには、車内や走行を紹介した動画があった。


運転席が高い位置にあるので、信号機が近くに見える。

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右は、アメリカで一般的なモーターホームのディーゼルプッシャー。
僕が旅行に借りた事があるクラスAは、左のタイプ。
右と比べると、かなり小さいが、日本では路線バス並のサイズ。

プレボ(累計新車販売台数は約1500台)の中古や新車を探している方は、
2億円超の新車から、お買い得な500万円の中古車まで、多くの車両を掲載。

■せいぜい買える水陸両用キャンピングカーは、ドイツSealander社のトレーラー。 Sea & Landで水陸のSealand。 日本に輸入している会社があるはず。 ドイツで発売されて2年くらい後に日本のキャンピングカーショーで見かけたのは、 かーいんてりあ高橋社のミニビッグキャンピングトレーラー。 これもコンセプトは、同じ水陸両用のトレーラーだ。 (記述を訂正しました)

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Sealander社(desiged by Daniel straub)の水陸両用トレーラー
女性は車両に付属していません。 Youtube, tuvie.com
 
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標準的なモデルの価格は、15.789,92 € (約200万円)
全長が3mを超えているので、海、河川や湖で使う場合は小型船舶操縦免許を要す。

この記事も長〜い話になりましたので、ここで終わります。


<参考 CAMI社の水陸両用ハイブリッド車>

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CAMI's diesel-electric hybrid amphibious Hydra Gator May 6, 2014



<水陸両用のSUV>

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WaterCar社 Panther Youtubeは必見

<様々な水陸両用車>


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水没しているわけではない。
EVベンチャー FOMM社(川崎市の会社)のコンセプトOne
水陸両用車ではなく、水害時のエマージェンシー機能を有す。
ホイール内部にあるタービンの羽根のような部分が
水かきの役割を果たし、推進力を得られる仕組みのEV車。

<参考サイト>
日本水陸両用車協会

国土交通省

<関連ブログ記事>

<参考 >
caranddriver.com
 Terra Wind 2004
abcnews.go.com New Motor Home Transforms Into Yacht July 21, 2003
rvbusiness.com Amphibious Motorhome Built by S.C. Firm July 23, 2003

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