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ここ数週間,僕が一番心奪われて聴いているのがモーツァルトの「K.466」,いわゆる二短調の『ピアノ協奏曲』です。きっかけはもちろん,マルタ・アルゲリッチとクラウディオ・アバドの結局最後の共演で最後の録音となったDG盤を聴いたからですが,なんだかこの曲は聴けば聴くほどいい曲だなぁと単純に思って,もっと聴いてみたいと思っていたときに見つけたSP盤がこれです。
SPレコード【69】 ブルーノ・ワルター(ピアノと指揮)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【DB3273〜3276】
1937年5月の録音でナチに追われたワルターが置き土産のようにして録音したいくつかのウィーン・フィルとの録音のうちの一つ。そして僕が生まれて初めて聴いたこの曲の録音も実はワルター弾き振りのこの古い録音でした。この演奏の特徴はとにかく走るワルターのピアノ,そしてウィーン・フィルの艶やかな音色。その美しい音色はノイズが多いと思われがちなSPレコードからでも充分に伝わります。おそらくノイズを除去する為に大切な「音色」まで失われた復刻盤ではこの演奏のよさは半分しか伝わらないでしょう。SP録音盤はSPで聴くに限る。
そしてこのワルター盤のもう一つの魅力はやはり彼が弾くライネッケ作曲のカデンツァです。まるで即興ジャズのようなその弾きぶりが実に達者で,その疾走するような第3楽章も迫力大!だからその後いろいろな人の演奏で聴いてもいまひとつピンと来なかったんです。
グルダも内田光子さんもバレンボイム(←雑)も・・・・
そんな中,これも最近購入したレコードで,録音は1970年代なんですが,これぞこの曲の名盤!というにふさわしいレコードに出会いました。
レコード【84】
アルフレッド・ブレンデル(p)
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団
【X-8537】
LPレコードのジャケットでは,ちょうど帯のところでブレンデルが隠れていますが,これはオケも含めて間違いなくこの曲の決定的名演奏です。しかもカデンツァはブレンデル自作で,これがまた実にピッタリ! カデンツァで有名なのはなんと言ってもベートーヴェン作ですが,僕はどうもあれが好きになれない・・・・。ピアニスト自らがカデンツァを作曲して弾くのはとってもいいですね。ちなみにマルタ・アルゲリッチが弾いているのはベートーヴェン作です。。。まぁ,彼女が作曲するはずがないか。せめてラビノヴィチとかが作曲すればいいのに。
で,この演奏ではやはり少々速めのテンポでサクサク進むのがいいのと,オケがやはりとっても上手い(特に管楽器)。ブレンデルのピアノは実に粒立ちがよくはっきりしてて,彼は学識的に弾くイメージがあるけど,特に第2楽章なんて即興的な装飾も加えてのびのびとこの曲を弾いています。たしか,マッケラスと再録音した気もするので,機会があればそっちも聴いてみたいです。
世の中はもうすっかり春ですね。
鹿児島は早くも桜が散り,青々とした葉っぱが覆っていますが,そんな中でまだ蕾を湛えた桜の枝を見つけました。咲くのは明日かな,あさってかな。。。。
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ふじジョンさん、こんにちは
鹿児島は桜が早いんですね。こちらは今日もまだ見頃です。
K.466は昔から好きな一曲で、学生時代に室内楽版にアレンジしたものを演奏したことがあり、良い思い出です。
ワルターのSPは何といってもその音色が魅力ですよね!
普段は内田光子盤やペライア盤を好んで聴いているんですが、そうか、ブレンデルもありましたね!
バックがマリナーであれば安心して聴けそうですね。私も今度探してみたいと思います。
[ ポンちゃん ]
2014/4/5(土) 午後 0:06
こんばんは♪この演奏、ライネッケのカデンツァということで以前から興味を持っていたのですが、ずっと聴く機会がなく、一昨年ポンちゃんさんの記事で初めて聴かせていただきました。そしてこのHMV盤はポンちゃんさんご所有盤と同じですね!今、かつて『レ○芸』の交換ページで1500円で譲り受けたというレコードは何処へ…(笑)
ぼくもモーツァルトのコンチェルトは大好きで、K466の両端楽章でまるで即興ジャズのような独創的なカデンツァを弾く無名ピアニストの演奏に度肝を抜かれました。トラックバックさせてください♪
[ Loree ]
2014/4/5(土) 午後 8:54
🌸ポンちゃんさん、おはようございます。
鹿児島の桜はもう散って青々した葉っぱが目立ってきております。そちらは今が見頃でしょうか。
モーツァルトの「K.466」に凄く惹かれまして,珍しくこればっかり聴いておりました。ワルター盤は格別ですね。オケも上手い!
ペライア盤も気になります。
ピタッとはまった時のペライアは信じられない名演を生み出しますよね^ ^
2014/4/6(日) 午前 9:50
🌸Loreeさん、おはようございます。
ワルター弾き振りのレコードは恐らく実家にあるとは思うんですが,発売当初と同じ額で譲ってもらったってとこを今考えると多少は損をしているのかなぁ😅
ライネッケのカデンツァはもっと弾かれてほしい一品ですね、皆さんベートーヴェンばかり取り上げないで,もっと冒険してもらいたい。
TBありがとうございます、かなり大胆なカデンツァにタジタジでした😥
2014/4/6(日) 午前 9:53
ワルターのいいね!LPで出てないかなぁ、オークション
2014/4/13(日) 午前 10:17
ワルター弾き振りのモーツァルトはLPで復刻されているけど
あまり勧めないっすね〜 だってSPで聴かないと
聴きにおいで
2014/4/13(日) 午後 11:08
はじめまして。
屋久島に住んでおります、まなべぇと申します。
モ一ツァルト ピアノコンチェルト20番のライネッケ作カデンツァについて調べておりました。
録音は、ワルター盤しかないのでしょうか。
アントルモンのコンサートホール盤がライネッケ作だというので買ってみたら、だいぶ違ったものでした。
ワルターの復刻版LPを持ってますが、音が悪くて(^^;)
オリジナルSPはいい音なのでしょうね、羨ましいです。
2015/2/7(土) 午後 2:51
まなべえさん、初めまして!
僕も10年くらい前は屋久島にいましたよ!近々また日帰りで行く予定です。宜しくお願いします。
ライネッケのカデンツァは僕は今のところワルターが最初で最後です。楽譜も出てるのかな。
SPでは生々しい音で楽しめますよ!機会があったらぜひ!
2015/2/8(日) 午前 0:58
私は生まれ育ち鹿児島市内なんですが、訳あって父の実家のある屋久島に7年前から住んでいます。
まだ、島の生活環境に慣れなくて引きこもってます(^^;)
唯一の楽しみが音楽鑑賞です。
バイオリンを習いに鹿児島へ出ますが、練習嫌いで上達しません(^^;)
少ない懐から中古品ばかりでシステム組んで音楽聴いてます。
今後も宜しくお願いします(^^)
2015/2/9(月) 午前 11:05
まなべえさん、こちらのコメント忘れてました!
僕は屋久島が大好きになりまして,可能ならば将来は住みたいなぁとさえ思っているほどです。
その時は僕がピアノ弾くのでまなべえさんと何かヴァイオリン・ソナタなどやれたらいいですね!
2015/2/10(火) 午後 10:48
いやあ、私はほんとに才能なくて、おまけに練習嫌いなんで、スズキメソッドでいっぱいいっぱいです(^^;)
いつかは、人前でも恥ずかしくない演奏出来るようになりたい望みはありますが、やっぱり努力しないと(-_-#)
ただ単に好きなのと、実際の能力は釣り合わないもんだなあ…と言い訳ばかりしています(^^;)
2015/2/11(水) 午後 3:07
まなべえさん,せっかくヴァイオリンされているならやはり努力は大事!ヴァイオリンができるなんて羨ましいです!屋久島の峰々にヴァイオリンが響くって素敵ですよ、実際は湿気でそれどころじゃないかもしれないけど。。
2015/2/12(木) 午後 11:30