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ビアホール

島木譲二さんに生まれて初めてビアホールに連れて行って頂きました。




新人の頃、初めてのなんばグランド花月の新喜劇出番の時、誘って頂いて、内場兄さんと3人でビアホールへ向かいました。



テーブルについて島木さんは3人なのに9杯ビールをオーダーされました。


目の前にひとり3杯のビールが運ばれてきて驚きました。


島木さんがビールをあっという間に飲み干される姿をまわりのお客さんは楽しそうにチラチラご覧になっていました。








譲二兄さんがお亡くなりになり、お通夜に参列させて頂きました。


外にお集まりの記者の方々から質問を頂きましたが、うまくお答え出来ませんでした。


「島木さんから教わったことはありますか?」

今、落ち着いて考えると答えはこうです。


「ミステリアスな立ち振る舞いは楽しく、とても興味深く見えるという事を教えて頂きました。」




ふらりと楽屋入りされて出番が終わると早くお帰りになる時もあれば、ゆっくりタバコをふかしてみんなが帰る最後まで残られてる時もあって、そんな他の方なら普通の事も譲二兄さんにかかるととてもミステリアスでした。


ご自身の事はけむにまくのに、私の両親の事を急に思い出して下さって「お元気でっか?」と気遣って下さったり。


舞台でご一緒させて頂く時、いつも自由にやらせて下さる譲二兄さんがふと、「こっちのほうがよろしいで」と効果的な立ち位置をこっそり教えて下さったり。



毎週のようにご一緒させて頂けてた、私が若手だった時。

東京の現場でご一緒してた時。

NGKの楽屋でお見かけしてご挨拶させて頂いた時。

いつも少ない言葉をかけて下さって、何かを譲って下さってたように思います。



自分で出ると決めた時は出る
求められて出なきゃいけなくなった時も出る
そうじゃない時は引っ込む


ミステリアスでスマートで、とっても楽しいお兄さんでした。

最近は体調の事などお噂は聞いてましたが、結局、なにもしてなかった私はほんとにバカな後輩です。嫌になります。



好きなお兄さんやお姉さんがいます。
ほんとに恵まれてるなぁ、と思います。


お別れの言葉を譲二兄さんへかける気分にまだなれないのもバカで身勝手だと知っています。















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