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白熱灯の明かりがぼんやりと漏れ、懐かしの夜汽車の雰囲気を醸し出す 今回はナイトトレインで乗車した旧型客車の写真の中から旅情を感じさせるものを何枚かチョイスして掲載することにしました。実際に旧型客車が現役の頃にお世話になった人にとっては懐かしい雰囲気ではないでしょうか?そうでない人でも木で作られた車内に白熱灯の明かりがぼんやりとオレンジ色に照らす姿は旅情を感じさせてくれるはずです。 デッキの明かりももちろん白熱灯。温かみが旅人を迎えて入れてくれます。
今回、復路で乗車した車両はオハフ33 215。 昭和16年(1941年)製造の古豪です。あの大戦も乗り切り、今年で74年目。幾重にも塗り重ねられたニスや塗装、叩き直された外板、主役の蒸気機関車にも決して負けずと劣らない名脇役です。塗装は伝統のぶどう色2号、デッキの白熱灯がぼんやりと灯り、今日の夜汽車の旅を盛り上げてくれる存在です。 ニスが塗り重ねられた壁と白熱灯のグローブ灯、夢物語のような世界です 乗車すると色が褪せかけた青色のモケットにワックスが何度も塗り重ねられ、何とも言えない重みを醸し出す床材、ニスの臭いがほんのりとする椅子や壁材が独特の夜汽車の雰囲気を形成しています。このオハフ33 215は大井川鐡道に数多く在籍する旧型客車の中でも貴重な白熱灯を装備しています。夜汽車の窓からオレンジ色の光がぼんやり漏れる様子は鉄道ファンでなくとも懐かしさを覚えてしまうでしょう。もちろん白熱灯装備の車両もおり、そちらも末期の客車鈍行を思わせる風情が漂っています。 オレンジ色の光を発する白熱灯、灯具も一手間凝らした工芸品
この時期の車両を見ると当時はいたって普通の客車であったにもかかわらず、灯具や帽子掛け、ドアノブなど作りの丁寧さが目を引きます。乗っていて妙に落ち着くこの心のゆとりはこんな所から来ているのではないでしょうか?最近の車両はダメだと一概に決めつけるわけではないですが、どうにもこの頃の車両は第一にコストパフォーマンスとエコが優先されてしまい、工業製品の美しさと言うのがないがしろにされている気がしなくもありません。やはり、モノづくりの民族と呼ばれた私たち日本人ですからこういう所からも『古きを温め、新しきを知る』と言う諺ではありませんが、何か新しい発見があるように思えてなりません。 席番のプレート。ニス塗の窓枠と合わせて旅情を感じさせる。
例えば、この席番プレートも今でも多くの車両についている至極当然の装備品ですが、なぜかこうして見るとニス塗の窓枠と合わせて旅情感じさせるものではないでしょうか?窓枠が木と言うのもあるのでしょう。冷たい感じがするプラスチックと違って木目は同じものが何一つとしてありませんし、木目の隙間に汚れやニスが溜まることで一色では表せない複雑な色になります。それが何度も何度も繰り返されて今のような姿になったと思うと時の長さを感じるはずです。
灰皿・モケット、センヌキ、窓の金具、全てが懐かしい
客車のモケットに身をゆだねてみると思ったよりもふかふかとしています。人間工学と言ったものがまだ今ほど考えられていなかった時代ですが、こうして長らく揺られていると不思議とリラックスした気分になるのは何故でしょうか?夜汽車の度とは本当に不思議なものですね。 JRもせっかく旧型客車があるのですから夜汽車の旅などを温泉宿とセットで売り込んでみればいいのになぁ…と思いますが、なぜか未だにそのような企画を見たことがありません。その手の発想が無いのかそれとも大人の事情で出来ないのかわかりませんが、この手の中小私鉄が工夫を凝らしてこのようなイベントを開いているのですから大手にも頭を捻ったイベントを企画して欲しいものです。 |
旧型客車を楽しむ〜旧型客車辞典〜
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詳細
旧型客車を知らない人からある程度知っている方まで両方の人に分
かる易く解説したいわゆる「簡易旧客辞典」といったところです。「旧型客車って何?」と思われた方には是非、読んでいただきたいです。
現在、スハフ32系(スハニ32系)、オハ35系、オハフ33系、スハ43
現在、スハフ32系(スハニ32系)、オハ35系、オハフ33系、スハ43
系、オハ47系を掲載しています。
コメント(5)
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千頭での撮影会終了後、ターンテーブル上のC11は客車の元へ。蒸気機関車が客車に連結され、しばらくすると窓から白熱灯の明かりがこぼれてきます。準備も整ったので早速乗車。
スハフ43の車内。白熱灯ではないものの、夜汽車の雰囲気はバッチリ。ぼやーっとオレンジ色の光に包まれた車内は何処か別世界のよう。旧型客車が実際に現役で走り回っていた頃を経験していないけれど何処か懐かしいものです。既に蒸気暖房が作動し、C11から送られた蒸気で車内はほんのりと温かみを感じます。乗車開始からすぐに汽笛一声。ガシャッンと大きな音を立てて千頭駅を発車。今回はオハニ36-7に乗り込みました。 やはり、白熱灯装備のオハニ36‐7は大人気の為か凄い混みよう(汗) 逆にスハフ43は比較的、空いていました。純粋に夜汽車を楽しみたいのならばスハフ43の方に乗れば良かったかもしれません。 旧型客車独特の揺れにそろそろ慣れて来た頃で乗務員の人から豚汁とお弁当、お茶が配布されました。お弁当は比較的、豪華なもので量も多く、夕飯を食べていないすきっ腹にはなかなか有難いものでした。お弁当を食べたり、この客車が山陰本線で活躍していた頃に乗ったことがある人の話などを聞きましたが、当時は行商人などの専用車で荷物室には魚が山積みされており、生臭くてとても乗れたものではなかったとか。山陰本線で活躍していたオハニ36はこの7番以外にも高崎で活躍中の11番がいます。高崎の旧型客車はC61の復活をきっかけにドアの自動化、トイレの整備、無線アンテナなどの取り付けが新たに行われ、現役時とは様相も異なってしまっていますが、鉄道ファン相手では無いのならばそちらの方が都合が良いのかもしれません。 家山を発車し、大和田、福用、神尾と通過していくうちに金谷の街並みが見えてきました。その間に朝の受付時に貰ったくじ引きの抽選会が行われました。くじの三等はC11-190のナンバープレートを模したペーパーウェイト、二等がイカロス出版の蒸気本、一等が蒸気機関車の運転台にぶら下げてある運用表(本物)でした。私はなんとか三等が当たってペーパーウェイトを貰いました。 今回のナイトトレイン乗車はターンテーブルの撮影以上に楽しかったかも知れません。今度は乗るだけでも悪くないかもしれません。また、参加したく思います。今度は客車の撮影時間も設けて欲しいです!!(しつこいですね) この後、機関車は新金谷のターンテーブルへ向かい、撮影会の第二弾が始まります!! |
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福用のお立ち台によるまでは新金谷で旧型客車を撮影していました。いつも模型では見ているものの実際に本物を見るとまた色々なことが学べるものです。今回は撮影してきた中から4両をピックアップしてみました。
オハ35 857
大井川のオハ35のなかでは最終生産型に当たるオハ35ですね。妻面の屋根布押えが廃止されており、鋼板屋根になったことが分かります。と一見、近代的な外見をもつ同車ですが、車内は昔ながらのニス塗の茶色であるなど当時の客車がまだまだ発展途上であり、後の43系客車、10系客車への進化を知ることが出来ます。
ちなみに新製配置は尾久で後に大宮→佐倉→水戸と関東圏内で一生を過ごし、廃車後は大井川鐡道にやってきたという経歴を持っています。その際に千頭側の貫通扉は安全上の観点から鋼板によって塞がれています。
オハ35 459
先ほどのオハ35 857とは異なり、戦前型の形態をしているオハ35です。同じオハ35でも全然、形態が違いますね。1941年の製造なのでオハ35 857とは5年以上もの開きがありますので形態に差が出るのは当然と言えるかもしれません。今でも同じ車種でも5年すればモデルチェンジして随分と異なった形態になりますからね。
戦中に車籍簿が焼けてしまったのかそれとも機密保持の観点からかは分かりませんが、新製配置は不明で戦後は田辺→竜華→亀山と一生を紀勢本線で送り、その間に43系客車などと同等のアコモデーションを提供する為に更新工事が行われています。その為、先のオハ35 857とは外見、中身共に対照的な存在です。
オハ47 398
元々はスハ43の軽量型であるオハ46なのですが、大井川鐡道に入線するにあたって車種の多様化を避ける為かどうかはわかりませんが、オハ47に改称されました。戦争の混乱も落ち着きを見せた1954年の製造で後期製造型に分類されます。初期製造に比べ、技術の革新が進んだことから重量の減量化に成功し、当初、名乗っていたスハ43も後の計量でス級から外れることが分かり、オハ46に改称されています。
新製配置は米子でその後、竜華→出雲→米子と里帰りを果たしています。活躍していたのは主に山陰本線での急行・普通列車での運用だったようです。車内は近代化工事を受けて後の12系などと同様の車内になりました。その際に施工されたアルミサッシ化もポイントでしょう。
スハフ42 286
オハ47 398と同じ1954年の製造。ただし、スハフ42はオハ46のように途中で重量クラスが変わることはありませんでした。車内はもちろん近代化改装済み。ただしオハ47 398のようにアルミサッシ化改造を受けていません。ちなみに高崎の旧型客車はスハフ32、オハニ36を除き、全車、アルミサッシ化済みです。
新製配置は長野。その後、名古屋→沼津など中部地方にゆかりのある車両だったようです。廃車は混合列車で名高かった清水港線。その為か大井川鐡道が蒸気機関車の復活運転を始めたころからいた古株のうちの1両です。同輩にスハフ42 184がいました。
とこのように今回は4両をピックアップしてみましたが、如何でしょうか?どれもばらばらな経歴を持つ車両たちですね。
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