中央線に投入されて25年が経過したが、まだまだ現役であって欲しいものだった。
201系登場の背景
103系によってひとまず73系等の旧型国電を地方へ追いやった事で慢性的な通勤ラッシュ対策にひとまず終止符を打つ事が出来た。しかし、101系はコスト面での関係で生産が中止された事もあり、ここにも103系が投入されたが、100km/hを出す事が精一杯だった103系では高速運転が必要で駅間の長い中央線には不向きであった。
また、電力消費量が多かった事もあり、期待通りの性能を発揮できるわけが無かった。
そこで今までの設計思想を大幅に改編し、少ない電力で速く走る事が出来る「省エネ電車」の構想が生まれた。また、当時はオイルショック後で省エネルギー化に関心がもたれていた事もあり、当系列の開発に繋がる事になる。
201系の特徴
201系の特徴はなんと言っても国電初の電機子チョッパ(サイリスタチョッパ)を採用した事が挙げられるだろう。これによって加速時のエネルギーロスが大幅に減り、粘着力が飛躍的に上昇するのでモーターを搭載する動力車比率が低下するといったメリットもあった。(保守もその分、簡単になる)
なお、発車時の「み〜」と言う音は高速で電源を入切する為のものである。
ただ、この機器は当時、最先端の技術を使用していた為、価格がどうしても効果になってしまう。
その影響で車輌自体の価格も103系よりも高価になってしまった。
特に国鉄末期は財政が逼迫していた事もあって、大量生産には向かず投入された線区は中央線、総武線、京阪神緩行線に投入されたのみとなっている。
総武線からは205系の投入によって早々、撤退する事になり、その車輌は京葉線へ転属する事になった。
京葉線は特に駅間の長いので高速運転が必要な当線区ではうってつけの車輌であった。
次に車輌を見てみると車体を朱色一色と単色で塗る思想は103系から受け継いだものであるが、車体の溶接は従来のポッド溶接から連続溶接に変更した事によって台枠への漏水がほぼ無くなり、寿命の長期化を狙っている。また、鉄材も対候性高調鋼に変更され、劣化が進みにくくなっている。
後に価格低下を狙った軽装車と呼ばれる青梅・五日市線用の車輌も新製された。量産車ではナンバープレートを蒸気機関車と同様のステンレス製の切り抜き文字を採用していたが、軽装車では普通の転写式に戻されているなど、国鉄側の涙ぐましい努力が伺える(ステンレス製切抜き文字の採用は通勤型では201系が唯一。普通は特急型に採用されるものだった。)
また、窓もバランサ式から103系のような従来どおりの留め金式になっているなど一見分からないが、よくよく見ると安っぽさが隠せない所もあるのは事実である。
201系バリエーション
京葉線に転属した201系。性能は折り紙つきなだけあり、乗客側、保守側からも人気がある。
中央線用は末期には保守側の手間を簡略化する事を目的にシングルアームパンタに交換されている。
青梅・五日市線用の軽装車。電照式ヘッドマークが廃止され、すっきりとした印象を受ける。
西日本所属の201系。東海道緩行線も高速線区である為、201系は人気が高い。
中央線の201系を京葉線にしたもの。鉄がいるのはご愛嬌。ホームにいるのはほぼ、鉄ですw
201系のこれから
東日本の201系は中央線からの撤退により、風前の灯といえるような状態となっているが、状態が良いものは編成を組み替え、色の塗り替えを行い、京葉線に転属するなどこちらは当分の間、安泰であるように思われる。しかし、新鋭のE331型が実用化に向けて試験を続けているので撮影は出来るうちにと言った所だろうか。他にも訓練車から改装して展望設備を備えた「四季彩」もある。
4両編成であるので「櫻」、「向日葵」、「紅葉」、「雪」を車体横に描かれている。
人気は高いようだ。
一方、西日本では一線を引くどころか、活躍範囲を広めているフシがあり、207系、321系の配備数が増えると一部、大阪環状線などに転属して中央線さながらの色となっている。
最近では将来、奈良線等での使用を考えて車体を鶯色に塗り替えて前面に白色の警戒帯を入れているなど新色も登場している。2008年に新規開業した「おおさか東線」で使用されている。
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