遊撃隊出先機関 〜深夜アニメに向けて出撃!!〜

独立UHF局及びキー局の深夜アニメや、政治情勢について一言

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 こちらは東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)にある、関東大震災記念碑です。

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 石碑の裏側には大正13年9月1日と刻まれています。同植物園は、大正12年9月1日の関東大震災の際に避難者が避難生活を送った場所であります。立て看板によれば最後の避難者が退去したのは大正14年1月とのこと。翻って東日本大震災の避難者は、今日の讀賣新聞によれば5万1778人いらっしゃるそうです・・・。皆様のご健康をお祈り申し上げます。

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 第3位・・・『若おかみは小学生!』


<コメント>
 交通事故で両親を亡くした為、祖母が営む旅館に引き取られた小学生・関織子、通称おっこ(声・小林星蘭)の奮闘と成長を描く。
 まず本作の心温まる点は、両親を亡くしたという負の要素を描きながらも、それを補って余りある、おっこを励ます周囲の存在を描いていることです。それは例えば友人の秋野真月(声・水樹奈々)であったり、客である占い師・水領先生(声・ホラン千秋)だったりします。そして本作の特筆すべき点は、おっこを応援する存在として、幽霊と小鬼がいる点です。愉快な幽霊達の存在が、両親の死という暗い要素を吹き飛ばし、作品に元気を与えています。
 幽霊達に応援されることで、おっこが旅館の仕事に取り組む活力を貰うことは大変結構なことですが、本作の立派な点は、いつまでも幽霊達の応援によって活力を得ることをよしとしない点です。何と、時間が経過するにしたがっておっこは幽霊達が見えなくなってしまうというんですね。幽霊達との別れは辛いものですが、本作の爽やかな点は、幽霊達との別れをあまり悲しい出来事だと強調していないことです。

寧ろいつまでも幽霊達の応援に頼るのではなく、独力で仕事を成し遂げなければならないという、成長の一ステップとして位置付けている印象を受けます。両親の死を補って余りある幽霊達の応援、幽霊達が見えなくなるのと引き換えに得られる自ら努力する意志という具合に、本作は2つの点でおっこが悲しみを乗り越える姿を描くことで、辛い出来事を描いているにも拘らず、後味の良い作品となりました。
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<製作委員会>DLE、講談社、テレビ東京、ギャガ、エー・ティー・エックス、ナダ・ホールディングス、日本アドシステムズ、マッドハウス、イオンエンターテイメント
<配給>ギャガ
<アニメーション制作>DLE、マッドハウス
<スタッフ>原作・令丈ヒロ子、原作イラスト・亜沙美、脚本・吉田玲子、作画監督・廣田俊輔、音楽・鈴木慶一、監督・高坂希太郎
<出演者>関織子・小林星蘭、立売誠・松田颯水、秋野美陽・遠藤璃菜、鈴鬼・小桜エツコ、関峰子・一龍斎春水、他

 第2位・・・『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生赤い彗星』


<コメント>

テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の前日譚に当たる本シリーズもこれが最終作となり、本作のラストとテレビアニメ『機動戦士ガンダム』第1話が接続されました。
 「戦争を始めるのは簡単だが終わらせるのは難しい」という格言がありますが、本作は、戦争を終わらせることの難しさと、それによって戦禍が拡大する絶望を描いています。
 地球連邦軍の大物軍人であるヨハン・イブラヒム・レビル(声・中博史)を捕虜にしたジオン公国公王・デギン・ソド・ザビ(声・浦山迅)は、レビルと会見し和平を提案。レビルもこれに賛同します。デギンの息子・ギレン・ザビ(声・銀河万丈)は父の方針に反対しますが、デギンの娘でギレンの妹であるキシリア・ザビ(声・渡辺明乃)は兄に反対し父を擁護します。そうした流れの中でジオン公国軍と地球連邦軍の間で講和会議が開催されました。

地球の人口の半数を死に至らしめた凄惨な戦争も終局を迎えると観客がほっとしたのも束の間、衝撃の事実が判明します。デギンの和平方針に賛同していた(ような発言をしていた)レビルも、キシリアも、講和会議の出席者である地球連邦軍のゴップ(声・楠見尚己)も、ジオン公国軍のマ・クベ(声・山崎たくみ)も、誰も戦争終結を望んでいなかったのです。関係者で和平を望んでいたのはデギンただ1人だけでした。
 我々観客は、本作の後日談に当たるテレビシリーズ『機動戦士ガンダム』を通して、本作以降の歴史の展開を既に知っています。大勢の人々を一瞬にして抹殺する大量殺戮兵器が実戦で使用され、また、学徒動員された若いパイロットが「お母さ〜ん!!」と絶叫しながら戦死する姿を既に知っているのです。もしここで戦争を終わらせていれば、死者数がより一層拡大することもありませんでした。そのことを考えると、ここで戦争を終わらせられなかったのが残念でなりません。
 本作はフィクションでありますが、戦争を簡単に終わらせることはできずズルズルと継続され死者数が増加していく現象を冷徹な視点で描いています。このことは、現実世界に対する強烈な諷刺になっていると言えるでしょう。

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<製作>サンライズ
<配給>松竹
<スタッフ>原作・矢立肇/富野由悠季、漫画原作・安彦良和、脚本・隅沢克之、キャラクターデザイン・安彦良和/ことぶきつかさ、オリジナルメカニカルデザイン・大河原邦男、メカニカルデザイン・カトキハジメ/山根公利/明貴美加/アストレイズ、総作画監督・西村博之、メカニカル総作画監督・鈴木卓也、音楽・服部惑掘CGディレクター・長嶋晋平、総監督・安彦良和
<出演者>ゴップ(地球連邦軍統合参謀本部議長)・楠見尚己、ヨハン・イブラヒム・レビル(地球連邦宇宙軍連合艦隊司令長官)・中博史、ティアンム(地球連邦宇宙軍第2艦隊司令長官)・高塚正也、シャア・アズナブル・池田秀一、マ・クベ(ジオン公国全権大使)・山崎たくみ、ナレーター・大塚明夫、他

 第1位・・・『君の膵臓をたべたい』


<コメント>

膵臓の病気を患い、余命いくばくもない山内桜良(声・Lynn)と僕(声・高杉真宙)の交流を描く。しかし実態とは裏腹に、外見上は、僕がいつも眠そうな表情をしているのに対し、活き活きと振る舞っているのは桜良の方でした。桜良の「〜よ」という口調や「微妙〜微妙〜」という愉快な台詞、キャスター付きの椅子で颯爽と横移動する姿など、桜良は外見的には余命いくばくもない病人であることを感じさせない振る舞いをしています。しかしこのギャップこそが本作の重要な点なのでした。
 桜良の話によれば、人生は選択の積み重ねなのだそうです。つまり、現在、起きている出来事は、偶然ではなく自分の意志で引き起こしたことだと。以前、自分がAという選択をした結果Bという出来事が起き、Bという出来事に直面した自分がCという選択をした結果Dという出来事が起き・・・と繰り返されて現在に至るという訳です。
 実は桜良は外見的には活き活きと振る舞ってはいるけれども、陰では不安を抱えており、人前ではそれを隠しているのでした。このような桜良の振る舞いは、我々に重要な示唆を与えてくれます。桜良は余命いくばくもないが故に、残りの人生を充実させようと明るく振る舞っていました。桜良は、人間はいつか死ぬものであるし、いつ死ぬか分からないのだから、常に自分の意志で自分の行動を決めよと観客を諭しているかのようです。
 このことは自分自身のことだけではなく、他人に対することでも言うことができます。即ち、親しくしていた人物に、いつ会えなくなるか分からないから真剣に付き合いなさいというメッセージとして解釈することもできます。本作は病気を題材にしている為、人の生死の話になっていますが、人の死に限らず、例えば友人が引っ越してもう会えなくなってしまうとか、メールアドレスしか知らない友人がメールアドレスを変えてしまう、ソーシャルネットワーキングサイトのアカウントしか知らない友人がアカウントを削除してしまう、或いは秋葉原でよく握手会をやっているような女性芸能人が引退して会えなくなってしまう等、色々な場面が考えられます。
 本作は、ヒロインが余命いくばくもない人物であるが故に、人生を真剣に生きることの大切さを観客に伝えた作品となりました。

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<製作委員会>アニプレックス、双葉社、ABCアニメーション、ジェイアール東日本企画、トーハン、朝日新聞社
<配給>アニプレックス
<アニメーション制作>スタジオヴォルン
<スタッフ>原作・住野よる、原作イラスト・loundraw、脚本・牛嶋新一郎、キャラクターデザイン/総作画監督・岡勇一、音楽・世武裕子、監督・牛嶋新一郎 
<出演者>僕・高杉真宙、山内桜良・Lynn、僕の母・田中敦子、僕の父・三木眞一郎、桜良の母・和久井映見、他

 

バックナンバーについては、全部のリンクを貼ると大変なのでこちらをご覧下さい。
https://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/40751134.html

 ↓一昨年の記事はこちら
2016
年のアニメ全体を総括する(MXtvk対テレ玉対チバ第76回)・その1(全5回)
https://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/40750838.html

その2
https://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/40750850.html

その3
https://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/40750978.html

その4
https://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/40751023.html

その5
https://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/40751134.html

 ↓前年の記事はこちら
2017
年のアニメ全体を総括する(MXtvk対テレ玉対チバ第77回)・前篇

 
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https://blogs.yahoo.co.jp/fujimoto_mitsunori/41662553.html

 第7位・・・『劇場版進撃の巨人Season2 〜覚醒の咆哮〜』


<コメント>
テレビアニメ『進撃の巨人Season2』の総集篇。
ユミル(声・藤田咲)、ベルトルト・フーバー(声・橋詰知久)、ライナー・ブラウン(声・細谷佳正)の3人が正体を現し、ベルトルトとライナーが主人公・エレン・イェーガー(声・梶裕貴)を拉致する展開となるのですが、森林の枝の上で4人が睨み合う場面の緊張感が凄まじく、観客もその緊張感を前に息が詰まるほどでした。
地上には巨人がおり、逃げ場がないので、枝の上からは動けないという、空間としては広いが身動きが取れないという閉鎖性。そして地上に巨人がおり、且つ自身が負傷している為にエレンは敵対するベルトルト、ライナーと派手に格闘することができず、結果的に舌戦を繰り広げることになるのですが、この時の殺気はスクリーン越しに伝わってくるほど強烈でした。

一方、冷静に事態を考察するユミルの指摘により、別の脅威が出現していることも思い知らされます。いわば舌戦を繰り広げている場合ではなく更なる脅威に関する情報が必要であるという訳ですが、地上には巨人がいるので降りられず、遠方にも新たな脅威がいるという、いわば前門の虎後門の狼と言うべき八方塞がりシチュエーションが、木の枝の上という或る意味では密室とも言える空間に更なる息苦しさを与えていました。この息苦しさこそ、巨人による襲撃の恐怖を描いた本作の真骨頂と言えるでしょう。
 話は変わりますが、本作で特に印象深いのは、クリスタ・レンズ(声・三上枝織)を守ろうというユミルの強い決意です。ユミルが決死の戦いに挑む直前、クリスタに最後のメッセージを残す場面等、藤田咲氏による、強い意志を感じさせる台詞回しもとてもカッコ良かったです。本作のMVPは藤田咲氏ではないかと個人的に高く評価しているところです。

 
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<製作委員会>ポニーキャニオン、講談社、Production I.G、電通、ポニーキャニオンエンタープライズ、MBS
<配給>ポニーキャニオン
<アニメーション制作>WIT STUDIO
<スタッフ>原作・諫山創、脚本・小林靖子、作画監督・浅野恭司、音楽・澤野弘之、監督・肥塚正史
<出演者>エレン・イェーガー・梶裕貴、ベルトルト・フーバー・橋詰知久、ライナー・ブラウン・細谷佳正、ユミル・藤田咲、クリスタ・レンズ・三上枝織、他

第6位・・・『コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道』


<コメント>
劇場版『コードギアス 反逆のルルーシュ』三部作の最終作。
王侯貴族達が権力や軍事的優位の為に繰り広げる権謀術数も激化し、世界に恐怖を与えることで政治的優位に立とうとする姿などは、劇中の庶民にとってはたまったものではないが、政争を描いた作品として圧倒的な威圧感を持って観客に迫ってきます。更に本作のストーリーを盛り上げているのは、敵味方が入れ替わり、観客に油断する隙を与えない点です。

中でも衝撃的だったのが、主人公・ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(声・福山潤)の信頼する人物が敵側に回る場面です。本作は、例えば応仁の乱や三国志のように、敵が味方になり、味方が敵になり、どんな手段を使ってでも政敵を叩き潰そうとする権力者達の恐ろしいまでの闘争が、有無を言わせず観客を圧倒する作品であったと言えます。
 さて、本三部作は大量の一般庶民が虐殺された物語でありましたので、あまり綺麗事を言うのも宜しくないんですが、本作のラストは、世界中の人々を不幸に追いやった戦争を終結させて平和をもたらそうという気持ちが伝わってくるものでした。主人公も今まで相当酷いことをやってはいるのですが、どうすれば人々の憎しみを解消することができるのか、考えに考え抜いてラストの計画を実行した主人公とその仲間の姿には、崇高な理想が感じられました。

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<製作委員会>サンライズ、バンダイビジュアル、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイ

<配給>ショウゲート
<スタッフ>シリーズ構成・大河内一楼、キャラクターデザイン原案・CLAMP、キャラクターデザイン・木村貴宏、ナイトメアデザイン・安田朗/中田栄治/阿久津潤一、メカニカルデザイン・寺岡賢司/沙倉拓実、音楽・中川幸太郎/黒石ひとみ、監督・谷口悟朗
<出演者>ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア・福山潤、シュナイゼル・エル・ブリタニア・井上倫宏、枢木スザク・櫻井孝宏、コーネリア・リ・ブリタニア・皆川純子、ナナリー・ヴィ・ブリタニア・名塚佳織、他 

 第5位・・・『ドラゴンボール超 ブロリー』


<コメント>
『ドラゴンボール』シリーズの最新作にしてテレビアニメ『ドラゴンボール超』の劇場版。今回は、かつて劇場版『ドラゴンボールZ』に登場したキャラクター・ブロリー(声・島田敏)が再登場するストーリーとなっています。

本作の特徴は、主人公・孫悟空(声・野沢雅子)とベジータ(声・堀川りょう)のそれぞれの父親であるバーダック(声・野沢雅子)とベジータ王(声・銀河万丈)の世代のエピソードに時間を割いていることです。父親世代のエピソードの後、現在のエピソードとなるのですが、時間軸が現在に移る時にテレビアニメ『ドラゴンボールZ』のオープニング主題歌「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のメロディが流れるのが爽快です。『涼宮ハルヒの消失』で流れた「冒険でしょでしょ?」、『ガールズ&パンツァー劇場版』で流れた「戦車道行進曲!パンツァーフォー!」、劇場版『コードギアス』三部作で流れた歴代主題歌もそうですが、テレビアニメの音楽が、テレビ版から何年も経ってから公開されたアニメ映画で起用されると嬉しいものです。本作に於ける「CHA-LA HEAD-CHA-LA」のメロディの起用は、本作が親子二世代(孫悟空の息子もいるので正確に言うと三世代ですが)に亘る壮大なストーリーであることの他に、長年に亘って放送・上映された歴史あるアニメであることも表しています。
 本作は何十年にも亘るストーリーを描いた作品ですが、その劇中の歴史の中で、随所にいい話が挿入されているので、まさに人々の歴史が活き活きと描かれています。破滅の到来を見抜きながらも人々を守ろうとしたバーダック、ブロリーと惑星に生息する巨大怪獣との交流など。また、いい話だけでなく、例えばフリーザ(声・中尾隆聖)が悩みを吐露する場面など、愉快な場面も挟まれており、喜怒哀楽に満ちた娯楽作品となっています。

そしてクライマックスは孫悟空、ベジータ、ブロリーによる三つ巴の激闘となるのですが、戦闘シーンでは、画面が数秒以上静止することがないという大変迫力のある仕上がりで、画面から目が離せません。
 この他の本作の特徴としては、フリーザ軍の末端の軍属であるレモ(声・杉田智和)とチライ(声・水樹奈々)の視点が盛り込まれている点です。『ドラゴンボール』シリーズはバトルが重要な要素ではありますが、フリーザ軍の末端の2人は戦闘回避に動くという異色の存在であり、この2人が存在感を発揮したが故に後味の爽やかなラストとなりました。
 話は変わりますが本作は映画公開時、映画館の外で多くのイベントが開催された作品でありましたので、私も色々参加してきました。『ドラゴンボール超 ブロリー』コラボカフェでコラボメニューを注文してステッカーを戴いたり、イオンシネマが入居しているイオンの店内で『ドラゴンボール』に関するクイズを捜したり、HMVエソラ池袋の店内で『ドラゴンボール』のキャラクターを捜したり、新京成電鉄の『ドラゴンボール超 ブロリー』公開記念乗車券を購入したりしました。映画館の外で大いに作品を盛り上げようという遊び心を感じさせる一連のキャンペーンでありました。

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<製作委員会>東映、フォックス・インターナショナル・プロダクションズ・ジャパン、集英社、フジテレビジョン、東映アニメーション、バンダイ、バンダイナムコエンターテインメント
<配給>東映
<アニメーション制作>東映アニメーション
<スタッフ>原作/脚本/キャラクターデザイン・鳥山明、作画監督・新谷直大、音楽・住友紀人、監督・長峯達也
<出演者>孫悟空・野沢雅子、ベジータ・堀川りょう、フリーザ・中尾隆聖、ブロリー・島田敏、レモ・杉田智和、チライ・水樹奈々、他 

 第4位・・・『劇場版はいからさんが通る後編 〜花の東京大ロマン〜』


<コメント>
『劇場版はいからさんが通る前編 紅緒、花の17歳』の続篇にして完結篇。

前作で離ればなれになった主人公・花村紅緒(声・早見沙織)と婚約者・伊集院忍(声・宮野真守)の運命を描く。果たして紅緒は伊集院と結ばれるのか、波瀾万丈の展開の連続です。もう2人が結ばれることはないのではないか、と思えてしまうほどの展開であり、観客は気が気ではありません。
 本作の長所は、単なるハラハラドキドキの展開を描いている訳ではなく、ロシア革命と関東大震災という歴史上の出来事によって翻弄される人々を描いている点です。本作が波瀾万丈な恋愛物語として成り立っているのはロシア革命と関東大震災が物語を左右する要素として介入しているからであり、このような時代背景がなければ本作のストーリー展開は成り立たない訳ですが、同時に、激動の時代を懸命に生き抜く人々の力強さを表現する作品ともなっています。
 本作に於ける関東大震災の描写は、まるで観客自身が関東大震災に遭遇しているかのような迫力がありました。劇中、関東大震災の場面で浅草にあったビル・凌雲閣が崩壊する描写がありましたが、これに関連して、映画『帝都物語』(本篇監督・実相寺昭雄、特技監督・大木淳)の関東大震災の場面でも凌雲閣が崩壊する描写がありました。東京都墨田区横網にある江戸東京博物館の常設展の「市民文化と娯楽」のコーナーでは凌雲閣の縮尺10分の1の模型が展示されていますのでご関心のある方は是非ご覧ください。
 本作は上記のように歴史上の大事件を描きながらも、それと遊離することなく、歴史上の大事件と連動した出来事として登場人物の恋愛物語を展開させているのが巧みな点でありました。

 尚、前作のナレーターはテレビアニメ版で伊集院忍を演じた森功至氏でしたが、本作のナレーターはテレビアニメ版で花村紅緒を演じたよこざわけい子氏であり、引き続きテレビアニメ版以来のファンを楽しませています。
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<製作委員会>ワーナー ブラザース ジャパン、日本アニメーション、講談社、クロックワークス、朝日新聞社、東京メトロポリタンテレビジョン
<配給>ワーナー・ブラザース映画
<アニメーション制作>日本アニメーション
<スタッフ>原作・大和和紀、脚本・古橋一浩、キャラクターデザイン・西位輝実、総作画監督・伊藤秀樹/大竹紀子/中村深雪、音楽・大島ミチル、監督・城所聖明
<出演者>花村紅緒・早見沙織、伊集院忍・宮野真守、青江冬星・櫻井孝宏、鬼島森吾・中井和哉、ラリサ・坂本真綾、他

 
この記事は続きます。

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今年もまたこの季節がやってまいりました!毎年恒例の、2018年の良かったアニメ映画ランキングトップ10を発表致します!!文字数は約16百文字です。宜しくお付き合いのほどを宜しくお願い致します。記事のタイトルと本文が一致していないのはご勘弁ください。タイトルは2011年までの名残りなのです...
 

 第10位・・・『劇場版夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜』


<コメント>
 テレビアニメ『夏目友人帳』の劇場版。

ポスターに「優しく、哀しい、嘘をついた」と書かれている通り、嘘がストーリー上の重要な要素となっています。本作は、嘘をつくつもりではなかったものの結果的に騙す形となってしまうキャラクターを描いた物語でありました。
 嘘を描いた映画と言えば『エイプリルフールズ』(監督・石川淳一)という映画があり、人を喜ばせる為に嘘をつく場面がありましたが、本作の嘘も、相手の悲しみを打ち消すものでありました。人を喜ばせる嘘というのは美談ではありますが、嘘だと発覚した時は相手をより一層悲しませるというのはよく言う話です。

ところがここが本作の心温まる点でありまして、嘘の効果が失われた後、相手がより一層のショックを蒙るのではなく、寧ろ嘘の効果がクッションとなって、心安らかな日々にソフトランディングすることができました。観客である私は、嘘が発覚することで相手が強いショックを受けるのではないかと心配していましたが、このようなラストは良い意味で意外でありました。
 話は変わりますが映画公開時、銀座アスター・ベルシーヌ新宿で『夏目友人帳』コラボメニューが販売されましたので、私も食べてまいりました。メニューには夏目友人帳のコースターが附属し、人参がニャンコ先生の形にカットされていました。しかしその銀座アスター・ベルシーヌ新宿も平成301025日に閉店してしまいました。これまで多くの映画ファンに食事を提供して下さったことに感謝する次第であります。

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<製作委員会>アニプレックス、NAS、白泉社、テレビ東京、ローソン、木下グループ
<配給>アニプレックス
<アニメーション制作>朱夏
<スタッフ>原作・緑川ゆき、脚本・村井さだゆき、妖怪デザイン・山田起生、音楽・吉森信、監督・伊藤秀樹、総監督・大森貴弘
<出演者>夏目貴志・神谷浩史、ニャンコ先生・井上和彦、夏目レイコ・小林沙苗、津村椋雄・高良健吾、津村容莉枝・島本須美、他

 第9位・・・『未来のミライ』


<コメント>
 男の子のくんちゃん(声・上白石萌歌)を主人公に、事前の宣伝では、赤ん坊の妹・ミライちゃん(声・本渡楓/黒木華)が成長してくんちゃんの眼前に現れるストーリーであるとアピールされていましたが、実際に鑑賞してみると、意外にも成長した妹はストーリーの要点ではありませんでした。成長した妹と共にだるまさんが転んだのような動きを繰り広げる場面はとても楽しい場面でしたが、本作の最も重要な要素は、くんちゃんが一族の歴史を追体験する点でありましょう。

自身がこの世に存在し得たのも、先祖から連綿と受け継がれた歴史があったからこそであるという事実がくんちゃんに突き付けられ、先祖がどれだけ懸命に生きたのかという、自分には知る由もないことに、くんちゃんは思いを馳せることになります。これは我々観客にとっても大事な事ではないでしょうか。
 特に本作で焦点が当てられているのが、くんちゃんの曽祖父の生涯です。くんちゃんの曽祖父は船で体当たりする特攻隊員だったという設定ですが、船で体当たりするということは震洋の搭乗員だったのでしょう。また曽祖父は軍港で空襲に遭っている他、空母を目撃しており、その空母は船体と飛行甲板が一体ではなく、飛行甲板の高さが低いタイプの空母でした。
 本作に於ける曽祖父は震洋の特攻隊員でしたが、零戦に搭乗した特攻隊員を描いた映画『永遠の0』(本篇監督/VFX・山崎貴)では、元特攻隊員が「あの時代、11人にそんな物語があった。」と語っていました。つまり、激動の時代を生きた人々は、誰もが波瀾万丈の物語を持っていたのです。くんちゃんにとって曽祖父は遠い昔の人物ですが、激動の時代を生きた人々の苦労は忘れ去られてはならないでしょう。本作は、そのような先祖の苦労を語り継ぐ大切さを描いていると言えます。
 ところで『讀賣新聞』(紙版)の平成3052日付け夕刊に「日本生物学の象徴 解体へ」という記事が載っていたのですが、これは震洋の基地として使用された建物が取り壊されるという記事でした。取り壊される前に見ておかねばならんと思ってはいるのですが、お恥ずかしいことにまだ実行に移せておりません。
 最後に、映画館で購入した『未来のミライ』のクリアファイルが良く出来ていたのでご紹介致します。このクリアファイルは見る角度によって絵が変わる仕組みなのですが、見る角度によって「赤ん坊のミライちゃんとくんちゃんの絵」になったり「成長したミライちゃんとくんちゃんの絵」になったりする代物で、私は満足している次第です。

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<製作委員会>NTTドコモ、日本テレビ放送網、KADOKAWA、スタジオ地図
<配給>東宝
<アニメーション制作>スタジオ地図
<スタッフ>原作/脚本・細田守、作画監督・青山浩行/秦綾子、音楽・高木正勝、監督・細田守
<出演者>くんちゃん・上白石萌歌、おとうさん・星野源、おかあさん・麻生久美子、青年・福山雅治、他

 第8位・・・『ペンギン・ハイウェイ』


<コメント>

不思議な現象を研究する少年・アオヤマ君(声・北香那)と、謎のお姉さん(声・蒼井優)の交流を描くファンタジー。物語は、アオヤマ君が不思議な現象を記録し、それから何が読み取れるかを考察する姿が重要な要素となっています。
私などは文系人間なので、不思議な現象を記録して考察するなどという行為は高校1年生の時の化学の実験以来ご無沙汰しているんですが、本作における当該シーンは大変ワクワク致します。勿論、結論に至る為には地道で緻密な観察記録が重要であって、根気が必要な作業である訳ですが、本作のアオヤマ君は、そのような地道な作業も楽しそうに取り組んでいるのが素晴らしい。地道な作業による苦労よりも、記録することによって真相が見えてくるんだ、という高揚感の方が勝っているのでしょう。私のような文系人間でも、アオヤマ君のような観察と考察をやってみたいと思わせる映画であります。そしてチビッ子の観客に対しては、勿論本作はファンタジーではあるのですが、学問は面白いんだと伝える効果があったのではないかと思っている次第です。

随所にアオヤマ君に対して適切な助言を与えるアオヤマ君のお父さん(声・西島秀俊)も、大変ありがたい存在です。学問というものは、本人の努力が必要であるのは当たり前ですが、アオヤマ君のお父さんのように、学問をする者を導く存在もまた大切であると感じさせます。
 上記のような考察のエピソードの後、物語はクライマックスに突入するのですが、クライマックスにおける疾走感と躍動感に溢れた映像は本作の白眉です。この場面の迫力は、映画館で鑑賞するのが相応しいと言って差し支えないでしょう。映画館で鑑賞して良かったと思わせる作品であります。

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<製作委員会>フジテレビジョン、東宝、KADOKAWA、電通、ソニー・ミュージックエンタテインメント
<配給>東宝映像事業部
<アニメーション制作>スタジオコロリド
<スタッフ>原作・森見登美彦、脚本・上田誠、キャラクターデザイン・新井陽次郎、作画監督・永江彰浩/加藤ふみ/石舘波子/山下祐/藤崎賢二、音楽・阿部海太郎、監督・石田祐康
<出演者>アオヤマ君・北香那、お姉さん・蒼井優、ウチダ君・釘宮理恵、ハマモトさん・潘めぐみ、アオヤマ君のお父さん・西島秀俊、アオヤマ君のお母さん・能登麻美子、他

 
この記事は続きます。

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 2019年1月5日、東京・池袋の映画館・新文芸坐で『新春新文芸坐バラゴンまつり+1』と銘打ってオールナイト上映が開催され、その中で『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』が上映されたそうです。
 私は参加していませんが、エンディングに大ダコが登場するバージョンが上映されたそうで、ツイッターでは複数の来場者が感想を投稿していました。これに因んで、1984年生まれの私の世代には大ダコ問題がどう受容されていたかを、私の記憶に基づいて振り返ってみたいと思います。

 私が初めて『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』のエンディング問題を知ったのは1995年に勁文社から発売された雑誌『ゴジラマガジン Vol.6』の記事です。海外版に大ダコが登場すると書かれていました。
 中学1年の時、書籍『翔びつづける紙飛行機 特技監督円谷英二伝』(1994年発行)を読んだところ、同書にも海外版に大ダコが登場すると書かれていたと記憶しています。
 同年、レンタルビデオで『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』のVHS(1991年発売)を鑑賞したところ、大ダコ有り版が本番として収録されており、特典映像として大ダコ無し版のエンディングが収録されていました。大ダコ無し版の方が本来の姿なのに、そちらの方が特典映像とは奇妙な話ではありますが、東宝が営業用に用意しているフィルムが大ダコ有り版であったのでしょう。何かの本で、『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』がテレビ放送された時に大ダコ有り版が放送されたので視聴者が大混乱したという話を聞きました。『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』のフィルムは7巻で、テレビ放送用・ビデオ発売用・リバイバル上映用として使用されている7巻組の営業用フィルムは大ダコ有り版であり、大ダコ無しの最後の1巻(7巻目)だけ別になっているということだと思います。
 私は情報蒐集が遅かったので、後で分かったことなのですが、大ダコ有り版はアメリカ用に撮影されたものの、結局、アメリカでも大ダコ無し版が上映されたそうです。しかし日本国内版はアメリカで上映するには上映時間が足りなかったので一部の場面を追加撮影したそうで、レンタルビデオの『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』のDVD(2001年発売)で追加撮影シーンを視聴できました。
 ↓レンタルDVDのスクリーンショット。こちらは大ダコ有り版と無し版の両方に存在するシーン
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 ↓レンタルDVDのスクリーンショット。こちらは大ダコ有り版に存在するシーン
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 ↓レンタルDVDのスクリーンショット。こちらは海外用の追加撮影シーン
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 アメリカにおける上映時間の下限というのは私は詳しく存じていませんが、何かの本で『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』も日本国内版はアメリカにおける上映時間の下限に達していなかった為、現在我々が鑑賞しているバージョンに伸ばされたと聞きました。
 尚、同DVDでは有川貞昌キャメラマンのオーディオコメンタリーが収録されており、世間で言われている第3のエンディングは撮影していないとおっしゃっています。
 私の世代が得た情報はこんなところです。

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