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(2009年7月18日(土)の活動日記その1)
● 鳩山前総務相の発言へ抗議文を提出しました
『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』
(http://www.hide-fujino.com/suicideprevention/index.html#localpoliticiansnetwork)
の総意として
鳩山邦夫さん(衆議院議員・前総務大臣)が
7月12日に行なった発言に対して、
(http://www.hide-fujino.com/diary.htm#090714)
本日、抗議の文章を提出しました。
文章は、次のとおりです。
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平成21年7月18日
衆議院議員
鳩山 邦夫様
地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会
代表 川口 洋一(大阪府高槻市議会議員)
「自殺は社会的に追い込まれた末の死であることへのご理解を」
私たち「地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会」は、
あらゆる党派を超えた全国の地方議員が
自殺対策推進の為に集い、共に学び、
それぞれの市町村議会にて自殺対策を推進すべく
積極的に活動をしている議員連盟です。
先日12 日に福岡県久留米市の久留米大学で開かれた
シンポジウムでの鳩山代議士の
ご発言の真意を確認させていただくとともに、
自殺は社会的に追い込まれた末の死であることへのご理解を賜りたく、
本文章をお送り致しました。
自殺はDNAに関係しているとの趣旨の発言を
鳩山代議士がなさったと新聞・テレビ等の報道によって
広く世間に伝えられました。
鳩山代議士の持つ言葉の影響力は非常に強く、
このままでは自殺が遺伝子によって規定された
「遺伝」によって起こるとの「誤った認識」が世間に広まってしまいます。
鳩山代議士がすでにご存知のとおり、
2006年に自殺対策基本法が成立し、
「自殺は社会的な要因によって追い込まれた末の死である」と
明確に定義されました。
また、『自殺総合対策大綱』においても、
わが国に根強く残る「自殺は個人の身勝手な死だ」という
偏見を取り除く必要性が強く唱えられました。
自殺は遺伝によるものではありません。
今日の厳しい経済社会的な状況のもとで、
11年連続で自殺に追い込まれている方々が3万人を超えていますが、
生活苦、過重労働、格差などの
まさに今日的な問題の複合によって
毎日100人もの方々が自殺へと追い込まれています。
1人でも多くの方が自殺へ追い込まれないように
一刻も早く自殺対策を推進していくことこそ政治家の急務だと信じています。
そうした信念にもとづいて当会は
全国の地方議員の仲間たちと活動をしてきました。
鳩山代議士の信念である「友愛」の理念に照らせば、
自殺へと追い込まれた方々の無念と、
世間の自殺への誤解や偏見から苦しめられている
ご遺族の想いを深く汲んでいただけるものと信じております。
そこでぜひ、鳩山代議士のご発言の真意をうかがいたく、
また、自殺は遺伝によるものではないとのご理解を賜りたく、
本文章をお送り致しました。
何卒、ご理解の程よろしくお願いいたします。
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もちろん直接にお会いしてその真意をうかがいたかったので
鳩山邦夫さんの事務所に問い合わせたところ、
スケジュールの調整がどうしても付かなかった為、
東京事務所と選挙区である福岡の事務所に
内容証明郵便でお送りしました。
鳩山邦夫さんの持つ発信力の大きさに対して
本会としてもマスメディアに対して記者会見を行なったり
プレスリリースを配布したりすべきと検討しましたが
発言から1週間が経過していることもあり
これ以上、提出に時間をかけるべきではないとの判断から
特にメディア対応は行ないませんでした。
今後ですが、まずは鳩山邦夫さんからのお返事を待ちますが
もしもお返事が頂けないままに一定の時期が過ぎた場合は
こちらから改めて連絡をさせていただくつもりです。
●
自殺は、遺伝ではありません。
自殺へと追い込まれる要因は1つではなく、
複数の要因が複雑にからみあった末に起こることなのです。
その複数の要因の1つとして、精神疾患があります。
精神疾患が発症する原因は、
遺伝と環境の相互作用によってです。
つまり、自殺の要因の1つである精神疾患さえ、
仮に遺伝的な要因があったとしても
発病するとは限らないのです。
自殺は、遺伝ではありません。
これまでフジノは6年半以上、国内外の研究を追いかけてきましたが
はっきりとした生物学的な研究に基づいた遺伝的な原因で
自殺が起こるなどと結論付けた研究は
全く見たことがありません。
全国の研究者のみなさまにお願いしたいのですが
もしもこのフジノの認識がまちがっているのであれば
ぜひ反論して下さい。
一方で、大切なご家族を自殺によって亡くしてしまった
ご遺族のみなさまに心からお伝えしたいです。
絶対に、自殺は遺伝ではありません。
大切な方を亡くした悲しみだけでも本当に苦しいのに、
この国の遺族ケアが不十分であることが原因で
心理的にも社会的にも経済的にも追いつめられた
自死遺族のみなさまはハイリスクな状況にあるのは事実です。
しかしそれは先に述べたとおりで、
わが国のサポートがあまりにも不十分な為に
ハイリスクな状況へと追い込まれているのであって
遺伝とは一切カンケーありません。
どうか、この1点だけはご安心ください。
今後とも、自殺対策を推進していく為に
政治家としてフジノは全力を尽くしていきます。
まだまだ努力が足りなくて、本当に申し訳ございません。
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