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(2008年6月28日(土)の活動日記その2)
● 精神障がいがあっても、もちろん働けるよ!
横須賀の精神障がいのある方々の家族会である
NPO法人『横須賀つばさの会』の定例会にお招きいただいたので
会場である逸見の保健所に行ってきました。
直前にお招きいただいたので
この定例会の為に
フジノは1日休暇を取る為に前夜から東京に行っていたのを
とりやめて朝いちで戻ってきました。でも、その価値はやはりありました!
画像参照
今日の定例会はいつもとは違って、
9人の精神障がいのある方々がご自分の体験談を語る場でした。
ステージに9人がずらりと座って、
まず1人ずつ体験談を語ってくれて
その後に司会がインタビューをしていく、という形でした。
その体験を聴く為に約80人は来ていたでしょうか、
会場は満員で席が足りずに立ち見も出ていました。
何を語ったかというと、『就職をしている体験談』です。
9人全員が病気をオープンにして働いています。
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フジノがとても仲良しのAさんも
体験談を語る役として(しかも中心的な役割)で出演していて
すごくうれしかったです。
例えば、Aさんのお話はこんな感じ。
(Aさんは発病してから約15年、入退院を繰り返しました)
「入院している時に、
担当の看護師さんに作業所を紹介された時に
作業所なんて暗いイメージのところだと思っていたんだよね。
だけど、1日だけ行ってみるか、と思って
看護師さんと一緒に着いていったら
BGMがかかっていて、みんながわきあいあいと楽しそうでさ。
仕事は別に探していたわけじゃないけど
作業所の当時の所長さんが
掃除のアルバイトがあるけど言ってみない?
と言ってくれて、今じゃあ10年も勤めていますね。
人生って分からないですね。
入院している時は、
長いトンネルの中からずっと出られないと思ってた。
今は1人暮らしをしているんだけど
そうじも洗濯も大好き」
あるいは、Bさんのお話はこんなでした。
「僕は、特別養護老人ホームに勤めています。
介護職ではなくて、ランドリーの部署ですね。
高齢者の方々の洗濯物を洗っています。
今年でもう6年目になります。
昨年は勤続5年間ということで表彰状をもらいました。
もともとはあがり症だったのに、
仕事のおかげであがらなくなりました。
高齢者の方々をホームで毎日見ていると
自分自身は介護はしないんですが
本当に人のいろいろな面が見えてくるんです。
僕にあいさつをしてくれる人や話してくれる人もいたり
こういう言い方をしてはいけないんですが
みなさんすごくかわいいんです。
認知症ではあっても、みなさん、
お元気な部分がありますから。
特別養護老人ホームで働きながらも
作業所には今も行っています。
だから、1週間にお休みは1日しか無いんです。
でも、休んでいるとついダラダラしちゃって寝てしまうから、
逆にこういうペースでやった方が慣れているから疲れないですね」
● 9人は決して特別な方々ではありません
こうして9人が体験談を語ってくれた後、
司会の方が質問をして、9人が答える、という質疑応答になりました。
例えば、
Q.仕事を探す時に精神障がいをオープンにしたら
仕事が見つからないかも、と、病気を隠して仕事したことがありますか?
A.3人が「隠して働いたことがある」と答えました。
ただ、3人とも「病気を隠して仕事をすると長続きしない」とのことでした。
理由は、体調が悪くなった時やつらい時に
病気をオープンにしてないと対応がうまくいかない、などでした。
今日参加してくれた9人の回答は
病気はオープンにした方がいいよ、という感じでした。
さらに
Q.精神障がいのある、就労したい人々にひとことお願いします。
A.明るく前向きに考えること!
自己啓発に努めてください。
家族も支えになって下さい。
ぜひ生活のリズムを守る努力をして下さい。
何回も面接するけれど、たいてい1回ではうまくいきません。
でも、決してあきらめないこと。必ずうまくいきます。
これから働く時にこころがまえとして
「これは自分の仕事なんだからやらなければ」という自覚も必要です。
上司やまわりに注意されたら
聞き流すだけで、後はニコニコ笑って下さい!
(場内、爆笑)
天職が何かなんて最初から分かる人はいないです。
やってみないと分からないから
自分のこころと体と相談して
ダメもとでどんどん応募して面接して
とにかくやってみないと天職か分からないから。
仕事は世の中に何百何千といろいろあるけれど、
世の中では「勝ち組」「負け組」という言葉がありますが
仕事の種類によて、上とか下とかはありません。
仕事を長く続けるには、
やっぱり根底には薬をしっかりとのむということが大切ですね。
薬を飲まないで失敗したこともあります。
体が第1なので、体調管理は大切です。
調子が悪くなってきたら、すぐに家族や主治医に相談すべき。
薬はしっかりのんで前向きな姿勢でいくことが大切。
最初から高望みしないで、
小さなことろからやっていくことが実は大切だと分かりました。
まず、規則正しい生活をすることが大事です。
例えば、すぐに就職しなければと思い込んでしまう前に
まずは作業所に毎日通えるように挑戦してみるんです。
それができるようになったら就職はその時に考えればいいと思います。
親があなたに働いてほしいのではなくて
あなた自身が働きたいのだという気持ちをぜひ思い出して下さい。
みなさん、体験に基づいたアドバイスでした。
9人とも、 いま就職がうまくいっているからといって
決して軽い精神障がいだということはありません。
先ほど書いたとおりで、Aさんとフジノはとても親しいのですが
発病してから約15年くらい入退院をくりかえして
本当にキツイ日々を送りました。
Aさんはカフェトークにもしばしば来てくださるので
カフェトークに初めて参加した他の方々に
あえてAさんの体験談を語ってもらうことがあります。
そうすると、みなさん、とても驚くんですね。
壮絶な日々を過ごしてきている訳です。
でも、いまのAさんは服薬をしながら
もう約10年も働き続けているんですね。
みんな、Aさんが自分の体験談を語らなければ
まさか精神障がいによる症状とか入退院のくりかえしと
とても苦しい日々を送った体験があるなんて全く分からないんです。
仕事の休暇には、旅行に行ったり、
Aさんの暮らしはフジノより充実していて楽しそうです。
だから、本当に読者のみなさまに知っていただきたいのですが
精神病になったからといって、人生が終わる訳じゃないんです。
全然そんなことありません。
それは、誤った情報からくる誤解・偏見なんですね。
たとえ精神障がいがあっても、
作業所に通ったりしながら、少しずつ自分のペースを取り戻して
ハッピーに笑顔で生きていくことはもちろんできるんです!
9人の方々は、みんな特別な人ではありません。
それぞれに、すごく病気に苦しんだ日々を体験しています。
でも、ドクターやまわりのサポートに助けられながら
少しずつ元気を回復していったんです。
必ず、元気を回復できるし、笑顔も戻ってくるんですよ。
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