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(2008年6月22日(日)の活動日記)
● 神奈川の公教育を考える会@逗子へ
今日は夕方から雨の中、逗子へ。
県立逗子高校のOB・OGの方々に招かれて
『神奈川の公教育を考える会』(第1回)に参加してきました。
この集まりの主旨をフジノ的に要約すると
・神奈川県は、こどもたちの関心にそった高校に進学できるように
学区を撤廃した
・各学校の特色をもとに、こどもたちは受験する高校を選んだ
・しかし、進学してみたら、その特色の1つである部活動の顧問が
異動してしまった
・教職員の人事異動制度と、学校の特色をうちだすこととの両立が
実際には今、実現していないのではないか
・生徒たちの想いがないがしろにされていないか
というものです。
(そうであってほしいです)
具体的には、逗子高校の吹奏楽部の顧問であったA先生が
今年4月に異動になってしまったことがきっかけで
その異動に納得ができない現役の生徒たち、OB・OGたち、
保護者たち、地域の方々が立ち上がった、というものです。
フジノはかねてから
逗子高校の吹奏楽部の演奏を高く評価してきたことから、
「参加してほしい」と連絡を受けました。
けれども(あえて書きます)、その稚拙な運営に
実はフジノはとても戸惑いました。
「来てほしい」との連絡をいただいたのは
2日前の夜中。
詳細が全く分からない内容だったので
もう1度詳しい連絡がほしいと返事を出して
それに対するお返事をいただいたのが今日のお昼で
誰が参加するのかとかプログラムも全く分からず。
再度の返事にも責任者も連絡先も
会場のどの部屋でやっているかも書いてありませんでした。
当日そこに行くまでは
フジノの他に誰が来ているのかも分からない、という始末。
ふだんだったら数週間前くらいに正式に依頼していただかなければ
事前の準備も必要ですし、あらゆる人々へのヒアリングもしたいですし、
それができないままでは横須賀市議会議員として
責任ある発言もできませんし、お断りするつもりでしたが
現役の高校生たちが強い問題意識を持っている
ということに、とても好感を抱いたので
急遽スケジュールをやりくりして参加することにしました。
結局、政治家で参加していたのは
県議会議員の近藤大輔さん(民主党)と横須賀市議のフジノ、という
他の集まりでは絶対にありえないフシギなタッグでした。
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会場は、50人くらい来ていたでしょうか、
まず、現役の逗子高校吹奏楽部の生徒たちがぎっしりと居て
そのOB・OG、保護者会の方々、
逗子高校体操部の保護者の方々、
池子愛好会の方などが参加されていました。
フジノはよく分からないままに、発言者席へ座らせられました。
むう。やっぱり発言するんだなと思いながら
配布された資料を全て読みまくりました。
さて、プログラムはこんな感じでした。
(1)逗子高校吹奏楽部の実態のプレゼンテーション
(2)高校生たちによる主張
(3)OB・OGによる主張
(4)保護者たちによる主張
(5)一般の方々の主張
(6)問題提起・ディスカッション
下の写真は、司会の石橋さん(逗子高校の吹奏楽部OB)。
(1)〜(5)は、ひとことで言うならば、
私たち吹奏楽部は輝かしい成果も残しているし
地域に対する貢献もとても多く行なっている。
それを生み出したてここまで築きあげたのは顧問のA先生だ。
私たち吹奏楽部メンバーは、顧問のA先生を大好きだ。
A先生の異動によって伝統ある吹奏楽部のレベルは
維持できない可能性がある。
A先生が顧問であることを信じて逗子高校を受験したのに
神奈川県教育委員会にだまされた。
この異動はおかしい。
というような内容を、高校生たちが涙ながらに語りました。
それだけ生徒や保護者に愛されているA先生は
幸せ者だと感じながらも、
フジノは反論したくてたまりませんでした。
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(6)でようやく近藤県議やフジノも
発言するチャンスが回ってきたので
あえてフジノは厳しいことを言わせていただきました。
・まず、逗子高校の吹奏楽部の様々な活躍は理解しています。
ショークワイヤーが好きで、演奏もあえて聴きにいくほど好きです。
その前提で、反論します。
・僕は横須賀市の政治家ですが、
現在の本市に教職員の人事権は無く、神奈県に人事権があります。
・しかし、地方分権によってまもなく中核市・横須賀にも
教職員の人事権が渡されることになります。
・したがって今回の問題は、将来的に横須賀にも起こるべく問題として
自分の問題として捉えて責任をもってお答えしたいと思います。
・顧問の先生に戻ってほしいという署名活動まで行なったほどに
正しいと信じる自らの活動を「自分たちの活動はエゴです」などと
自己卑下すべきではありません。
・また、今日はたくさんお話をうかがいましたけれども
「涙を流しながらの感情論」には
僕は1つのお話にもこころを動かされませんでした。
・感情論をふりかざしたり、自らの活動に酔わないで、
「大人を説得できるように」「しっかりと論理的」に
「今回の活動の意味」を
「説得」してほしいと政治家として僕は考えています。
・僕は自殺予防と精神保健福祉が政策のメインで
教育行政についてはかなり弱いけれども、
それでも政治家として5年以上活動してきた僕ですから
行政や官僚というものがどんなかよく分かっています。
・だから、これから僕が行なう
みなさんへの反論をぜひみなさんは論破してほしいと思います。
・僕を説得することさえできなければ、それ以上にガンコな
教育委員会や県知事を動かすなんて事は不可能だからです。
・みなさんには感情論以外に教育委員会に対して、
今回の異動がダメだと論破できる「論理的な根拠」は無いのですか?
・ぜひそうした論理的な根拠をみなさんには調べてほしいです。
法的な根拠でもいいし、制度的な問題点でもいいです。
とにかく大人を説得できる論理をあえて語って下さい。
・みなさんが絶対に忘れてはいけないのは、顧問のA先生だって、
そもそも異動によって逗子高校に来たということです。
人事異動という制度が無ければ
A先生が12年前に逗子高校に来なかったということです。
人事異動制度そのものは必要な制度です。
・みなさんはこれから先の人生において、
大学に進学しても大学院に進学しても指導教授が変わってしまう、
途中で退任してしまうようなことは当たり前に体験します。
・僕自身が会社員として働いてきた経験からも
自分自身がいきなり人事異動させられてしまうことはありましたし、
上司が異動してしまうことだって日常的に行なわれることです。
・大切なことはそうした新しい環境の中であっても
自分や組織をしっかりと今まで以上にうまく回していくことなのです。
・顧問の先生が変わったことだけで、もう自分たちはダメです、というのは
甘えの言葉にしか受け止められません。
・人事異動は『経営学』の観点からも
組織を効果的なものにしていく為に、非常に大切な雇用管理の1つです。
・人事異動によって、組織は活性化されるし、
異動した本人もそのまわりのメンバーももっと良くなっていきます。
・教育と経営を一緒にするなという考えもあるかとは思いますが、
組織運営という観点では全く同じです。
・学校は生徒たちのためにあるのはそのとおりですが
だからといって、教育委員会が
先生方の人事異動を
事前に生徒たちに全て話すことは基本的にできません。
・異動について教育委員会が生徒や保護者の声を聴くのは当然ですが
その全ての要望を受け入れれば人事異動はできなくなってしまいます。
・僕の意見がみなさんにとって不快でたまらないことは分かりますが
僕の意見を1つずつ全て論理的につぶしていってください。
・法律や制度のどこに不備があるのかを必ず指摘してください。
身内だけで集まって悲しい悲しいと言ってても何も変わりません。
現実を本気で変えたいならば、本気で行動すること。
1度発令された人事異動を
感情論だけで撤回させるなんてことは不可能です。
・問題意識を持ったみなさんのことが僕は大好きです。
だからこそあえて厳しいことを言わせてもらいました。
僕の反論を、全てのりこえて、論理的に戦略性を持って闘ってください。
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