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むらちゃんブログ(山スキー、登山、富士山&オペラ♪)
まちゅらおちゃんの思い出を綴ってみたいと思います。

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さくら

何だか無性に音楽が聴きたくなり、上野へ「第9」を聴きに行ってきました。東京文化会館のある上野公園はちょうど桜が満開でした、動物園のパンダ人気もあって、たくさんの人でとても賑わっていました。
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満開

とても見事な桜の花でした、新しい季節の廻り合わせが眩しかったな〜。
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第9

「第9」(ベートーヴェン作曲:交響曲第9番)はドイツなどでは特別な日に演奏される初夏をイメージさせるシンフォニーです。深い苦しみの底から歓喜の世界へと、ベートーヴェンの博愛精神が貫かれ、慈愛と救いに満ちた傑作中の傑作です。

かつて第2次世界大戦後にバイロイト音楽祭が復活した時や、冷戦が終結し東西ドイツが統一されたときにもこの曲が演奏され、声高らかに歓喜の歌が響きわたりました。震災の犠牲・被害による深い悲しみに打ちひしがれている時だからこそ、音楽の力を信じて、ベートーヴェンの救いの曲を聴いてきました。

震災後クラシック音楽でも公演キャンセルが続いていますが、世界各地から支援の輪も広がってきています。この日の「第9」は世界のマエストロのズービン・メータさんがN響を振るというものでした。原発事故の影響で多くの外国人演奏家から敬遠されている東京ですが、その東京へわざわざ海外から駆けつけて下さったメータさん、バスのユンさんなど、この演奏会のために多くの方が集まって下さったのは、とてもありがたいことでした。

キャスト
【作曲】L.V.ベートーヴェン
【指揮】ズービン・メータ
【ソプラノ】並河寿美
【メゾ・ソプラノ】藤村実穂子
【テノール】福井敬
【バス】アッティラ・ユン
【管弦楽】NHK交響楽団
【合唱】東京オペラシンガーズ

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祈り

会場に集まった観客も「被災者のために何かを」とお考えの方がほとんどだったのではないでしょうか、ホールの中には独特の雰囲気と集中力が漲っていました。険しい表情のズービン・メータさんの呼び掛けにより震災の犠牲者に黙祷が捧げられました。

それはとても静かで、とても長いものでした。

マエストロから「まさに桜が満開となる今日、避難所でいまだ闘っている東北の被災者の方々が、一年後そしてそれ以降も一生、桜を楽しむことができるようになっていることを祈るばかりです。」という旨のメッセージが伝えられ、「第9」に先立って犠牲者への追悼としてバッハの「G線上のアリア」がとても穏やかに演奏されました。

つづいて「第9」の演奏が始まりましたが、それは今までに聴いたことが無いような渾身の力がこもったもので、尋常ならない気迫に鬼気迫るものを感じました。演奏中に何度も何度も被災地の光景が思い出されて、自然と祈りの気持ちで聴いていました。第3楽章のアダージョはとても穏やかで、彷徨える魂を鎮めてくれるような美しいメロディーでした。そして第4楽章のソリスト&合唱では、天をも劈くほどの歌声がやがて祈りの歌声へと変わってゆきました。この日の「第9」は「歓喜の歌」と云うよりも、ミサのような…、レクイエムのような…、とても特別な「第9」でした。「悲しみを乗り越えて、力強く生きよう」というメッセージが私には聞こえました。

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収録

演奏が終ると控え目に始まった拍手が、やがて熱狂的な拍手に変わりました。ホール中の演奏家も歌手も合唱も観客も、皆この時間と空間の中に祈りを共有したような雰囲気になりました。スタンディングオベーションでいつまでも鳴り止まぬ拍手…、音楽の力の偉大さを改めて感じたコンサートでした、この祈りの気持ちが被災地へ届くように願ってやみませんでした。

「この第9をあの海に流してあげたい…」「涙の止まらぬ演奏だった」というのが妻の感想でした。

ところでこの演奏の模様はNHKによって収録されました、放送は4/17(日)のNHK 教育「N響アワー」 21:00〜21:57になるそうです。この番組の司会をする作曲家の西村さんが公演の感想をロビーで収録していました。

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福井敬さん

先ほど熱唱されたばかりのテノール・福井さんも義援金を呼びかけていました、さすがチャリティーコンサートですね。福井さんは岩手県のご出身なので、きっと歌に力がこもったのだと思います。ロドルフォやアルフレードが当たり役の日本のトップテナーです。

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藤村実穂子さん

ドイツから祖国のために駆けつけて下さった藤村さん、バイロイトやヨーロッパ各地で活躍される今までの日本人歌手の枠組みを大きく超えた、世界的なメゾ・ソプラノです。スラリとした容姿と深い表現力のある歌声は、舞台ではいつもカッコイイ存在です。藤村さんの魅力に吸い寄せられ、その募金箱に気持ちを入れてきました。

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音楽により救われ、希望を得られた1日でした。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。(ムラ)

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    音楽はいいですね!

    [ アコモ ]

    2011/4/15(金) 午前 10:39

  • 素晴らしい演奏だったようですね。
    来日公演が中止になるなかメータさんには大変感謝いたします。
    こんなコンサートが日本各地で開催されることを願います。
    私も藤村さんの募金箱に入れたと思いますよ〜

    [ カッキー ]

    2011/4/15(金) 午前 11:24

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    こんばんは。
    ボランティアから帰って来られたのですね!
    私もむらさんを見習ってGWに個人ボランティアに行こうかと今日いろいろと調べました。
    ズービンメータの第9、生演奏は聞けませんでしたが早速録画予約しました!
    私も卒業後に第9を演奏する機会に恵まれてステージに上がったことがありますが傑作だけに緊張したことを思い出しました^^;
    この曲を選んだメータさんの被災者の皆さんへの思いが伝わってきます・・・
    記事を読みながら思わず涙がこぼれました。
    どうかこの演奏が、この思いが、伝わりますように。
    素敵な記事をありがとうございました!

    お散歩

    2011/4/15(金) 午後 8:49

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    アコモさん
    この日の第9には渾身の力が込められていました、感動的な演奏でした。

    むらちゃん

    2011/4/17(日) 午後 10:19

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    カッキーさん
    とても感動的な演奏でした、各地でも演奏されて多くの方と「祈り」を共感できると良いなと思いました。そしていつの日か被災地でも演奏してほしいと思いました。
    ところで藤村さん、ほんとうに素敵な方でした、とても情熱的な感じの方でしたよ。

    むらちゃん

    2011/4/17(日) 午後 10:22

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    お散歩さん
    悲壮な感じすらする険しい表情のメータさんでしたが、そのタクトからは祈りと救いの音楽が溢れてきました。これほどの集中力と一体感がダイナミックに伝わってくるコンサートなんて初めてでした。オケも歌手も合唱も、それぞれ被災地への思いがこもっていると思いました。
    ところでお散歩さんは演奏に入られたことがあるのですか!
    合奏が上手くハモって、ピタッと決まると、さぞや楽しいんでしょうね♪

    むらちゃん

    2011/4/17(日) 午後 10:28

  • 音楽って不思議な力がありますよね。
    癒されたり、勇気づけられたり・・・・ときには遠い記憶を思い起こすことも。
    今は、元気に明るく〜〜パワーが欲しいですよね!!
    私も熱く生きよう〜っと。むらちゃん、ありがとー!!

    Ayumi☆〜(*^-゚)v

    2011/4/20(水) 午前 11:55

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    あゆみちゃん
    音楽の力って偉大だな〜、とつくづくと感じ入った演奏でした。
    とても力と勇気をもらいましたよ、この日のコンサートでは。
    ますます微力だけれども自分にも出来ることがる、被災地へ向かおうと奮い立たせてくれるものがありましたよ。

    むらちゃん

    2011/4/21(木) 午前 7:42

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    バリトンに何故チョンを使うのか?
    「震災お祝いします」と言う下等民族を!

    [ iba*a*i09*5 ]

    2012/9/28(金) 午後 2:36

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    何かの勘違いでしょうか?
    この公演にチョンさんというバリトンの方は出演されていませんが…。

    むらちゃん

    2012/9/30(日) 午後 6:31

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