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近づくと、なつかしい波の音が聞こえる。
ゴーと遠くから押し寄せる音は怖い感じもあるけれど〜
わたしにはなつかしい故郷の音。
今年初めて,久しぶりに海を見て、海岸を歩いた。
午前10時だと言うのに,じりじりとやけつくような暑さ。秋の日だというのに真夏日の太陽だ。
犬の散歩でよく歩いた道、一人,ヨロヨロ,よたよた,歩く私が、いる。
防波堤にとびのっていた犬達、いつかとびあがるのが困難になって、なんどもなんども挑戦して、最後は私達が身体を押し上げていた。
水が好きな犬、打ち寄せる波がこわかった犬〜
もうみんないない〜
あのすがたを一人,追いながら老いたわたしが歩いている。
長い年月がたってしまって、思い出を抱き反芻するのもわたしひとり〜
わたしがこんな風にひとり歩いたことは〜だれの胸にも残らない。
押し寄せては返す波のように、打ち消しながら去ってゆく波と共に、
私の足跡は跡形もなく消えてしまう。
あの日と同じ,砂の上には犬の足跡や靴の後が残っていたけれど〜
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浜辺の水際を静かに一人で歩いている情景が浮かびます。
秋というのに暑いですね。
2017/10/10(火) 午後 10:03 [ 吉野朝男 ]