福縁譚

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1月18日に中国の各新聞紙に、
中国舎得拍(マカオ)オークション”が1月24日の冬オークションに。”唐六弁葵口秘色青磁皿”を出品すると報道しています。

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記事には、日本の蔵家からの委託を受けて、該当オークション会社の副総経理が代理出品していると、法門寺発掘品の秘色青磁皿と区別が付かないほどよいと、各方面の専門家の鑑定結果に”国之重器”と評価される。
今までにない、唯一民間伝世品の秘色青磁ものだと・・・重大な歴史意味がある・・・
目から鱗が落ちる!


更に、関連報道では、
1月11日に、北京にて”秘色青磁検討会”が開かれ、国内文物業界の専門家が済済一堂とマカオに出品予定物の”唐六弁葵口秘色青磁皿”を下見した。与会では与品が一致好評を得た。大いなる発見だと、秘色青磁の真の面貌がこれから世に出すと、要するに出世品だよ。
イメージ 2


では、私が覚えたことは、
この舎得拍オークションは、去年”定窯美人枕事件”が発生したオークション会社であって、あんなスキャンダルがあっても、何もなかったようで、またまたとやり続ける、その勇気が敬服します。まるで、面目なしでも我が行く風俗業にそっくりですね。

俗に”偽物が出るところにまた偽者が出る”と言う。
”本物が出るところはまた本物が出る”ことは確かに、私の買い取る経験上は間違いないです。
でも、今回、そのオークション会社は去年の事件の影響で名声が悪いから、
今回は、花魁の”唐六弁葵口秘色青磁皿”の詳細写真をネットで掲載した。

そのお掛けで、私はなんとか自称自賛の気分で、写真鑑定を演繹したくなります。

この品は絵付けがなく、形も法門寺発掘品とそっくりの皿ですから、青磁の色や質感も極めて近いので、
”素面朝天”の品なので、私が唱う”文化鑑定”は失効してしまいます。
偉い!


では、見分ける特徴がすくない1か2ケ所の違いで、私が長すロジック推理の特徴を発揮してみます。

まず、写真を見てみます。
イメージ 3

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凡そ、法門寺の皿と明らかに違う部分は下記3箇所があります:
1.皿の形の花弁数は違う。
2.皿の高さが違う(法門寺の皿は中央に凹みがあります。出品物は凹みがない)。
3.出品物底部高台に当たる部分に(窯支え跡の外部)環状ガケ傷がある。

この3箇所の違いしかないので、これを持って分式推理する。

3番の違いから着手します。

法門寺発掘品の皿と碗、伏せ足のものは底部は支え跡がある以外に光潔で釉薬が掛かっている。
つまり、秘色窯は底部をガケるような欠点がないことを示している。
イメージ 7

(法門寺皿の内底部は凹む作りは、窯足跡を隠すためである。)

実は、実用品ならば、底部は光潔に仕上げるのは当たり前のことで、特に秘色窯は皇室専用窯なので、献上手のみと作ってるから、底部がガケている茶碗や皿を献上するわけがないのみ常識だから、これを認めることは証拠もいらないでしょう?

認めなければ、”秘色窯は底がガケた皿も献上している”と強く主張すればいいので、それを買えばいいからね。こちの負けですから…
認めるなら、推理を進みます。


出品物の底のガケは窯傷でなかれば、焼成後にケガッた傷になる!とその可能性があると出品者が言いたいと想像できます。

けれども、私の科学鑑定法を導入します。

底の図案を六等分してみましょう。
イメージ 5
ご覧の通りに、二つ環状半月形のガケ跡は左右対称の位置にある。左右それぞれ半円の2/3程度の幅がある。

では、ここであなたの常識を問います。
怪我って、左右対称にガケる幾率はどれぐらいある?
宝くじがあたるぐらいの概率でしょう?

もうちょっとガケ跡の形を見ましょう、
環状半月状のガケ跡の中央は幅広い、両端は尖がってるじゃないですか?
うん、それでも左右対称ですから、
上記ガケ跡の位置と様相から、このガケ跡は使用上または保管上の不注意でガケった傷ではないと確信できます!!!

同意でしょうか?

では、出品物底部のガケ跡は、ガケった傷でなければ、
作法によるものになります。

つまり、その窯または製作上の原因で傷が出た。

その窯は秘色窯ではなく、この出品物を作った窯のことです。

私の経験上は
高台足に似たようなガケる現象の現代写しはあります。
特に銅紅釉や均釉ものが多い。

なぜかといいますと、
経験不足で、表釉が焼成中に溶けて窯足へ流してしまった。窯から出た時に、窯足が高台と硬く粘着してしまった。しかも、尖がってる窯足ではなく、餅状や圏状など接触面積が広い窯足だから、窯足と器の足底部のすぎ間まで釉薬が流れたので、ハマで叩き落とすしかない。

ぱぱと叩き落としたら、焼成跡に器中の素地が釉面の接触面より疎松だか、地土から割れるので、ガケ跡になる。下手な写し工場の試作品は、こゆう底足ガケた現象がある。

この”写し工場の作品”という仮説から、
更に推理します。

つまり、出品物の底部の半月状のガケは窯足の跡ならば、
じゃ、ガケ跡の内輪に16個の窯足支え跡はなんですか?

左の法門寺の本物の窯足支え跡を見て下さい。
針支え跡は環状一回り十数個あって、その中央もばらばら数個支え跡があります。

つまり、秘色磁器の底部中央は垂れる恐れがあるから、そうしているだと思う。

もし、環状の窯足があって更に針支えを足すなら、環状窯足の内輪近くではなく、内部中央に分散したほうが合理だと思わない?

合理性はとっても大事ですね。

だから、出品物の2種の窯足跡を使っていることはまず不合理で、その分布も不合理ですから、唯一結論できることは、半月環状窯足跡の内輪にある針支え跡は”見せもの”に過ぎない

その大きさも、本物の支え跡よりかなり大きいで、同一窯のものと思わない。
いい加減な真ねですね。

底部のガケだけから、演繹して、”下手な工場の写しもの”だと結論を付けた。

この結論をまず確定にして、
更に、1と2の違った現象で逆論証すると、合致である!

イメージ 8
六弁という形は5弁との幾如学上の違いは、六弁ものは左右対称であります。
つまり、六弁ものは半綿二つを作って一つに合わせることができます。
表の左右対称と底足ガケの左右対称を一致していますから、型抜きの可能性は否定できない。

そして、型抜きの注入口はまさかその底部のガケ跡部分である。可能性としては注入口の跡に合わせた窯足を乗せたのである。

一歩進んだ感じがします。

そして、高さ(皿中央部の凹み)ですが、
更に、上記2つ結論をサポートしています。

まず、皿の中央に凹むことは容量のための作法で、
一般的の皿は凹む作りです。

西洋料理の平皿は別だけど、中華料理には平らの皿は昔からなかったが、まあ、仮に越王は冷餐会をやるために、平らの皿を注文したと否定できないだからね。

でも、深さのない皿を轆轤で作るには大変です。たたら工法にするしかない。大変です。
もし轆轤で整形の時に皿の縁の下へ手を入れるすぎ間が足りないし、使用上もて同じ問題があります。

こゆう時は、多分圏足を付けることは普通だろう・・・?

でも、秘色窯は特別だから、すべて秘密と言うわけで、
説明が入らないとか・・・
だけれども、無理に言うと

型抜きの場合は
逆に折線がある外郭の形のものを型から抜けにくいよね?!
イメージ 10

そうです。
この出品物はなぜか、法門寺発掘品のよい参考形があったとしても、そのまま作らないことは、道具は轆轤ではなく、型ですから、複数の型が必要になるから、簡単に出来ないわけ。

うん、コストを節約するため、失敗でも仕方がないだと製作者は自分にそう言っているように感じますね。


最後の考えですが、上記の演繹でほぼ否定された可能性ですが、もともと出品物は圏足があって、折れたので、底部の跡は折れた圏足の跡ではないかと?

自問しますと、いいえ、ガケ跡は完全な圏ではなくで、円の2/3しかない。

もうしかし、円周上跡がない部分は透し穴では?
それにしても、ガケの両端は尖がってるから、不自然では?
でも、もし透し穴の内縁を薄く加工したとしたら、
折れ跡の先端は尖がるでしょう?

はい、そうなると思います。
けれども、法門寺発掘の高足碗が参考してください。
イメージ 9
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唐の時代は底足壁を轆轤上で削る技法は成熟していないので、今まで発見されてる唐の茶碗の底部中央だけ少々丸い削るだけで、玉壁底と呼ばれる現象です。

出品物は玉壁底ではないことは明らかです。
そして、法門寺秘色高足茶の高い足は
茶碗本体を別々仕上げて、付けあわせたものですから、高い薄い桶状壁足が出来た。

ご覧の通り、高足碗の場合は針支えを使わず、
餅支えと使っていたから、高台足裏に餅支えの後は残っているだが、
足裏中央には支え跡はない!

でも、出品物の高台裏に支え跡はあるから、
秘色窯ものならば、高足は付かないものじゃろう?!

では、目を拭いて、明日の落札結果の報道を待ちましょう。
何億元になるだろう?

でも、落札されなくでも、北京の検討会や新聞紙とかなんなんだろう?不思議ですね。

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