福縁譚

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一又の間書き
(図 永楽年製)
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永楽式識款の様式は天外飛来のものではない。
下図は台北故宮博物院蔵永楽年官窯染付蓮弁形托盤。
(図:永楽窯染付蓮弁文托盤)
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この品は仏教用品ですから、蓮の造形しています。盤の内外中央にも蓮花模様、蓮弁の中や花の中央に梵字を入れている。伝来佛教経書は梵字で書かれているから、佛教用品に梵字で装飾する一例です。

この品の底部にまた銘文がないですが、永楽官窯早期のものと思われます。これで、永楽式官窯識款の”梵字装飾模様”から変化したものだと分かる。

一般的に永楽鑑識は器の内部中央に入れる。けれども、上記標準様式の永楽識款ものは大体世界トップ級の博物館に収蔵されている。
また、下図のサンプルのように、民間にいろんな様式の”永楽年製”の落款があるものが見られるですが、しかし、落款らしい”永楽年製”ものは、専門的な鑑識した結果は全部後代の写し落款である。
(図:明清各代永楽年製写し落款)
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だから、落款好きな方は、茶碗のそこに、”永楽年製”とか、”大明永楽年製”とかの染付落款があるものを飛び込まないことを忠告していいか?全部写しだからね。まあ、古い写しも価値があるので、例えば:万暦年製造の”大明永楽年製”ものも相当市場価値があります!

小結1:本章の内容の一つの”官窯落款は永楽年製から始まったではなく、宣徳官窯の大明宣徳年製から”の論証はここで一段落します。
小結2:上の写真の右下に宣徳窯本物染付茶碗の表面に”大明宣徳年製”の落款を映しています。一部の宣徳官窯落款は底に書かない理由は底の作りは染付できない状況にあるから:
一つ:大壺の場合は砂底だから、染付できない。
一つ:茶碗の場合は、高台内部に白釉ではなく、亮青釉を施している場合は、明早期の亮青釉はアヒル卵の殻みたいな青いだから、染付しにくい。

高台内部も白釉を施した場合は、ちゃんと高台裏で染付落款している。
また、単色釉の場合は、高台内部も一道釉の器は落款はしない。確かに明早期官窯にはまた押し印式落款はなかった。
明早期官窯の五彩など釉上彩器の場合も底部は染付落款です。


*その5:落款しないもの
上にも言い及いだことですが、官窯物であっても、落款しない場合はあります。
(図:台北故宮博物院蔵 宣徳祭紅暗刻龍文描金高足碗)
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上の写真は落款しない宣徳官窯ものの一例です。
祭紅や祭藍器は”宣徳宝石紅”や一般の紅釉と呼ばれるものとの違いは、”祭紅/祭藍/祭黒釉器”は宮内祖廟や朝廷祭典用品に作らられた品種です。発色は庄厳安定なイメージを求めるので、キラキラとの光沢感は要らないですから、今の言葉で言えば、艶消しで、しかも発色は深沈で均一などの要求があります。
(上図と同じものを博物館窓越で撮影した写真:発色は深沈安定、艶は強くない)
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これを答えて、永楽宣徳官窯は最初に”祭紅釉”と”祭藍釉”を創出した。それも専任のの匠と窯しか作れないこととその色を見れば、宮廷の祭り用品だと分かるので、一般数代に渡って作るから落款の必要性見れない。

上図のように、同類品は台北2点以外に、北京故宮や中国首都博物館にも3〜5点があります(残欠品を含む)。今知っている同類品上はすべて落款はありませんことは、この品種、色釉祭紅器には染付落款しにくいから、落款していなかったと思われます。(祭紅の焼成温度は呉須染付の発色温度に超えたから)

では、こゆうことですから、市場にもし高台裏に染付の”大明宣徳年製”落款のある茶碗は偽物でしょう?永宣窯の場合は、二つ発色温度違う材料を一度焼きで発色させることはできないですから、逆に染付落款のある紅釉ものは祭紅ではなく、宮廷実用品の宝石紅ものになります(”宣徳宝石紅僧帽壺”は有名です。あれは皇家所有の寺院用の水注です。)。
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(宝石紅釉は明るいでガラス光沢あり、これと祭紅釉は永宣窯にある2種のみの紅釉ものです。)
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(底部の刻字は乾隆蔵識、元落款はない。底部アヒル卵殻のような青い気味の亮青釉です。
正直な気持ちで私は世界の大手オークションに出た底部白釉で染付落款のものに真実性について疑問視しています。)

では、上の論述には、”宣徳紅釉碗は落款しない”と結論付けるにはまた少し早い。
もう一つ可能性がある。
台北故宮博物院蔵宣徳祭紅釉高足碗の正式名称は”宣徳祭紅釉暗刻龍文描金高足碗”とやったら長い。でも実物を見ても、単色紅釉と表面にわずかに龍文の刻線の影が見える。どこか”描金”と言いますと、茶碗の表面にもともと僅かに刻した龍文線の目的は紅釉が焼成後に、漆に調和した金粉を使って、茶碗表面の龍文線をなぞる。それで金彩双龍絵付けは立派に見える。さすが王家気象であります。

しかし、現在の台北故宮博物院と北京故宮博物館の同様な蔵品は表面の金彩は全部落ちたので、見えません。
けれども、なんで金彩があったと分かったかと言いますと、実は中国首都博物館に一つ欠損した同様な宣徳紅釉刻龍文高足碗がある。そこにはちゃんと描金が僅かに残っている。

同系列の製品なので、この金彩残留の高足碗が発掘されたから、なるほどと、もともとこの様式が紅釉地暗刻龍文金彩仕上げだと
・・・
ちょっとまって、ここで、私の発想が再度起動した。

金彩絵付けだから、落款も金彩の可能性はある!!!
永楽ものなら、碗の中心に蓮花一輪と永楽年製を金彩で書くじゃない?
宣徳ものなら、碗の外壁に金彩の横一行の大明宣徳年製と書くじゃない?

読者さま、ご同意でしょうか?と・・・
しかし、現在ある遺品上はすでに全部消えたと、見れません。
(同様式のものは永楽窯と宣徳窯とも作っているから、区別しにくいですが、
弁別の要点は以前記事を書いたことがあるので、古い記事を検索してみてください。)

金彩落款の事実はまた発見されていないから、私の発想は、それ以上もない、それ以下もない、ただ一つの可能性、一つの将来性を予言しただけです。

官窯ものだから、落款があるべきかと
実はそうでもない、特定な時期、特定な品種、特定な窯に限って落款がないものもある。下の節でもう少しこのことを詳しく説明しますが、ここで一つだけ示したいことですが、落款や識款が初めて見ら得る明永楽窯と明宣徳窯の場合は、全部ではなく、一部の製品にしか落款していません。

永楽窯は落款するものが少ない。宣徳窯は落款しないものはすくない。

だからこそ、民間では、落款があるものは珍重されていることは分かりやすい。
けれども、落款のみれないはずのものに落款があったらどうなるかといいますと
例えば:宣徳祭紅高足碗の様式で、高台裏に染付落款の大明宣徳年製と書かれている場合は?
それは写しになりますね?!
そんなところに落とし穴がありますよ。W

(注:今まで、世界のオークションで出品されている宣徳紅釉壺や盤、碗など、底部に染付落款のあるものはすべに底部に白釉が施されているです。
底部の亮青釉や、色釉一道釉の場合は落款がないはずです。)

(続き・・・)
東洋美術福縁堂主人

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