福縁譚

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この前には、洪武には官窯がないと、永楽窯には一部識款があったと、
宣徳窯から専任の落款書き手がいったことを紹介した。

次の落款しない時期の明空白期を書く前に、”景徳鎮窯の興起”を必要な背景資料ですから、前に置きます。

洪武三十五年(建文四年)7月に燕王(後の永楽皇帝)が南京再建のために、景徳鎮窯を御用にしたことを述べました。この時点を景徳鎮官窯の始めると考えていいと思います。

やはり、御用品を作るには指導がいるから、当時どの官僚がどこまで御窯厰でどんな仕事をしたかは、詳細な記載がないが、《景徳鎮地方誌》にはそれらしい記載があったとしても、その記載は近代に入れられたもので、史実ではないかもしれない。
けれども、御窯は当時の首都南京の内務府の監督したにあるとは言うまでもない。

翌年の永楽元年では、永楽皇帝は封建の地の北京へ戻りましたけれども、景徳鎮窯の仕事はそれきりではなく、永楽皇帝の計画に従って、御窯から民窯まで生産量を暴増し、海外への輸出が始まりました。

永楽三年、鄭和という色目人が永楽皇帝の指示の元で、巨大な船隊を組織し、東南アジア諸国へ貿易のルートを開拓した。
それは、唐の時代以来、壮大な海上シルクロードの始まりである。

第一次鄭和船隊の規模は約300艘以上と推定されています。中には長さ148M幅60M以上大型宝船は6艘ありました。シルク、陶磁、茶葉など中国原産の製品を積んで居ります。

近年で、海上がりした明の時代の商船”南海2号”には、積んだ陶磁器は1万4千点余りがあると報道されています。

そこれから推測しますと、主力商品の陶磁器は20〜30万点は下らないと思います。

鄭和船隊の航路は長く、一番遠いところはアフリカ東海岸のエジプトまで行ったと言われている。訪れた東南アジア諸国やインド洋諸国など、これほど長い貿易船に2,30万件の陶磁は決して多いとは言えない。実際は我々の推測の2〜3倍の積み荷があった可能性を否定できない。

明初期の景徳鎮窯の生産量は民窯を含む30万件はもう精いっぱいと思います。
だから、永楽3年6月に出荷ですから、30万件の輸出陶磁を生産から船積まで、最低1年がかかります。

鄭和の船隊は人、船、物資の準備は永楽元年からすでに始まっているいることは間違いないです。つまり、景徳鎮窯は首都南京の再建の御用の遂に、すぐ輸出生産に取り掛かるという形になります。

明初期50年あまりで、鬱々しく、龍泉窯と競争しあう状態の景徳鎮窯は御用にされ、そして、うん十万件の注文が下ったことは、一気に景徳鎮地方を全国第一の大窯になった。

鄭和船隊の第二次出航は、永楽6年正月、大型宝船48艘という第一回8倍規模のスーパー船団になった。当然積み荷も一回目の数倍になると間違いない。永楽3年から永楽6年の三年間で、景徳鎮窯は3年間で生産量を数倍に上がることは信憑性があるか?と問わると・・・こんな出来事がありました:

《明史》永楽四年(1406年)七月 以明年五月建北京宮殿,分遣宋礼等采木焼磚。命泰寧侯陳珪董治其事。”
意訳:永楽四年七月に皇帝から来年5月から北京宮殿(紫禁城)を建造する、宋礼という大臣を建設材料の用命を担当、泰寧侯陳珪を総理監督に任命”

首都を南京から北京へ遷都は永楽十九年(1421年)と定めた。
それから、全国の匠は北京へ集まりました。あの雄大な紫禁城を十三年かかりで建造した。各種宮廷用陶磁、宗廟社祭用陶磁、官僚たちが移住ための陶磁用品の生産も、永楽5年から始まり、各地の陶工や民窯も一斉に景徳鎮へ移りました。

<景徳鎮陶録> によりますと、最盛期の景徳鎮地区には数千の窯がある。
鄭和の船隊の航海は永楽三年から宣徳5年まで25年間全部で7回航海貿易を行いました。永楽宣徳年間の景徳鎮窯の生産量は年間最低でも50万件に下らないと簡単に推測できます。
もし、全国範囲の民用品も計算に入れると年間100万件の生産量は不可能ではないと思います。

大量生産から、収益上昇、そして、技術向上という循環で、永楽宣徳年間で、景徳鎮窯は今から見ても最高の陶磁器を作り出した

宣徳八年四月に、インド西海岸にて鄭和が病故。船隊が帰国後に航海の終止符を打った。

皮肉なことに、陶磁器貿易をやった鄭和の航海で連れて来た暹罗(タイ王国)の使者が献上したものはタイ原産の優質銅品、それは明帝国当時の欠乏物資でした。優質銅が入った宣徳皇帝はまた銅器を作りたくなったから、あの有名な宣徳炉の遺品があったわけ。

また、宣徳年次の景泰年も銅が残っているから、更にペルシアから持ち帰ったエメラル顔料と組み合わせて、七宝の宮廷用品を作り始めた。中国では、七宝のことを”景泰藍”と呼ぶことは、景泰年で作り始めたものだから。
(続き・・・)

東洋美術福縁堂主人

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