福縁譚

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中国古陶磁落款の中に、”堂名款”という”xx堂製”の様式があります。
概に堂名款という。

”xx堂”とは文人墨客の書斎の名前で、その書斎で書いた作品に、”xx堂主人”と落款する習慣があります。
だから、”xx堂”はその所有者の名号の一つになり、俗に”斎号”とも言う。
また、”xx斎製”、”xx府製”、”xx山房”、”xx宝用”等方式の落款がありますが、
堂名落款と別に斎号落款とか府房落款とか、用款とかの呼び方もありますが、
本章では、こゆう個人の雅号、府堂房用落款を概に堂名落款と表記する。

そこから、広がって、文化的な商売の店号もxx堂と名付ける風習になって、要するに一種の風雅ですから、商売の堂号については、本章の主題ではないので、割愛します。

本文を最初から読んできた方が分かると思いますが、
陶磁に正式に落款が始まるのは明永宣時期ですから、当然堂名落款の出現はその後になります。
明の時代ではあまり流行じゃないので、非常に珍しいですが、

堂名落款の流行の始まりは明嘉靖年頃です。つまり明後期から始まるですが、
文人趣味が陶磁へ注目し始まることを示している。

個人の趣味で私窯を開き、世間とは独特な陶磁作品をを作り出す。
だから、堂名落款の陶磁器は官窯ではなく、私窯でありますが、

一般の民用品を作る民窯とは、一線をかく”芸術創作品”の場合が多い。
だから、遺品の品位は当然ながら、民窯ものよりかなり高いだが、
官窯の上位作品と並ぶぐらいの市場価値があります。

しかし、堂名落款の流行により、ビジネスへ氾濫してしまうケースが明末の萬暦天啓年から頭が出る。
例えば:”玩玉”落款は、もともと字面通りに文人の書斎用品の堂名落款ものですが、その内、民窯に真似されて、一般民窯品の中に作りのよい可愛い茶杯とかも、
”玩玉”落款をしてしまった。

だから、堂名落款のものは必ずしも、私窯の作品で限らない、鑑識上は、有名私窯の製品の特色と落款の整合性から切り入れることになります。
さらに、王公貴族や皇帝本人が官窯へ特別注文したものを堂名落款を入れることもありますから、
例えば:”慎徳堂製”は必ずしも、道光皇帝の私窯ではない。これらの製品は”慎徳堂(円明園の中にある道光皇帝の書房)”に使うための特注品という意味が含まれているだから、
こゆう堂名落款のものは実は官窯特注品である。

同様な例は清の時代に各代皇帝にあります、
中和堂製は康煕皇帝の私用磁器、

朗吟閣制は雍正即位前の用器

乾隆皇帝は陶磁ファンなので、所用の堂名落款器はやったら多い:
養和堂、静鏡堂、彩華堂、避暑山庄、敬慎堂などなどがあります。
寧晋斎と寧遠斎落款は皇室用品。
ここで、彩華堂は多分乾隆御用の私窯だと思う。
乾隆年間はやったら堂名落款が多いので、具体的にどの落款がだれかの私窯かはほとんど不詳でありますが、
その内に遺品として大事に収蔵してきたものはやはり市場価値が高いです。

嘉慶年間に、やはり堂名落款の流行をブレーキはできなかったので、いろいろと堂名落款の陶磁が多い。
懋勤殿、彩華堂とかよく知られています。

ここで、一つ気になっていることは、彩華堂のような数代渡る落款があります。
つまり、その時代だけの特注品ではなく、確実に私窯の実体があってからできることです。

行有恒堂は道光皇帝が太子宮時代の用品です。道光皇帝が登極後には颐寿堂製、慎堂制の記号を使う。

清中期から、堂名落款は徐々に減りましたが、清末の光緒、宣統時期は御用の堂名落款はないようです。

咸豊皇帝は退思堂、同治皇帝は慎思堂、西太後は大雅斎、長春宮、儲秀宮、玉海堂とかあります。

また、中華民国初期に、袁世凱が称帝の時には居仁堂製の私窯を開いた。
徐世昌が大統領時期に、静遠堂製の私用陶磁を景徳鎮窯へ注文した。

清末の光緒年から中華民国初期から、景徳鎮窯に各種堂号の私窯や民窯が一番多かったです。ほとんど商標のようなものですから、一部の有名陶芸家の私窯(珠山八友の粉彩窯や王歩の青花窯)以外に、市場価値はそれほど高くはない。

明清から近代まで堂名落款はあまり多いので、王様専用品や御窯の落款しか紹介できない。その一つ一つ有名な落款の後ろに伝説や物語も紛雑にありますから、
書いてしまう時間があれば、個別テーマ―で書きますから、ここでは全部書ききれないので、省略します。

では、本節の最後に一つ関連している”誤伝”を紹介して終章とします:
”現代官窯”と呼ばれる中華人民共和国建国後に、景徳鎮陶磁研究所が中南海専用の陶磁器を製作していた。その数は数百点とあまり多くはありませんが、製品の状態は”清三代の官窯を超えた”との評価があります。

骨董市場では”中南海用磁”や”景徳鎮陶磁研究所製”とのような落款ものが”中南海用磁”として売り出していることがよく見られるですが、
私が読んだ景徳鎮陶磁研究所に勤めていた方が書いた中南海用磁の生産歴史について文章に、
これらの”共和国官窯”の磁器はすべて高嶺土を使う。50〜60年代のものは落款はしない。
70年代以降のものは篆書体印章式<景徳鎮製>と赤絵落款をしているとのことです。
”中南海”の字は落款に出ない。

なお、”中南海用磁”と落款した写しものは、字は有名書法家が書いたもので、字は非常に綺麗だとしても写しは写しで、気を付けてくださいとのことです。

では、お休み

福縁堂主人

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