福縁譚

ご覧になりたい古陶磁テーマをリスト画面の検索バーで検索してください。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

一昨日出品した”南宋龍泉窯”と定義された天青釉色の茶碗ですが。すでにご覧になったお客様から”凛しい”と褒められた一言です。
イメージ 1

私も近年中国考古の発見と研究結果に従い、これは”南宋龍泉窯”と定義していますが、形的に、釉色的にも少々珍しく。一応中国の博物館の説明文に”南宋晩期の製品”としています。
イメージ 3

なにしろ、初見したこの品はやはり”汝窯”のイメージが強い。窯支えは張り支えでないから、北宋汝窯の特徴はないですが、やはり南宋時期(金の時代)の汝窯ものか?

一つ非常に興味深い特徴があります。
この茶碗の高台裏に釉薬が垂れて、一部の高台足裏と窯足の隙間に入って原因で高台足と窯足がくっ付いてしまったようで、窯から取り出した後にくっつた窯足を削り取ったようです。(本体には傷んでいません)
イメージ 2

そのの部分は素地の焼き色はなかったですので、この茶碗の地は灰土なので、
俗に汝窯の用土は”香炉灰”色、そのものです。
また、束口碗の形は北方鈞窯発の形ですが、金の時代の鈞窯製品にも存在していました。だから、金の時代の汝窯はその形を作る理由がありますが、龍泉窯にしては若干珍しい。

なお、宋建窯にも束口碗の形がよく見られますが、けれども、鈞窯束口碗とはサイズ的曲線的微妙の違いが感じられます。やはり、この品の形は建窯流ではなく鈞窯流と思います。

このような鑑識上の可能性は一つ”存疑”と”将来性”を伏筆しながら、一応中国考古結果を重視して、”南宋龍泉窯”ものとして出品していますから、出品ページには鑑識者の細やかな考えことをすべて書き下ろしてはならないから、改めてブログの記事にしました。実際的にどんな品についても、鑑識者は言葉にしない側面的な見方が存在しているので、やはり”微妙に重大かもしれない”特徴があるから、さっと買い取ったではないでしょうか?

東洋美術福縁堂主人

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

全1ページ

[1]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事