福縁譚

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話題の始まりは、内が販売した雍正釉裏紅魚文碗の件で、
”根津美術館のホームページに掲載されている雍正紅釉魚文碗”の色調イメージとぜんぜん違う”との疑問が送ってきた。
(内の販売品)
イメージ 1


以前は根津美術館のホームページも見たことがありますが、対象の品の写真ははっきりと覚えていませんので、その写真のリンクを送ってもらって開いてみました。

こんな感じです。
(根津美術館蔵雍正紅釉魚文碗
注:説明文には”釉裏紅”か”紅釉”と書いてますが、なぜ題名は”紅釉”をしたかは、理由は書いてないが恐らくどちらか判断できない?
まあ、釉裏紅と銅紅釉は同種の釉薬でありますが、しかし紅釉の中には鉄紅釉もありますから、そこはすこし判断できない問題が残っている感じです。)

イメージ 2
(足底部分も赤味が強いことを注目してください。雍正窯にしては底足が赤すぎで、後期処理にフィルターが掛けている影響です。)

同時代同技法のものにして、確かに、内の写真と大分イメージが違います。

しかし、長年写真鑑定をやっている私は、まず、写真の見方がしている。
撮影の基本がわからない初心者は写真を見た感じで鵜呑みすることはしばしばあります。

写真イメージを左右する条件はいろいろあります、たとえば:
照明度、照明色、背景色、環境光、光源数、光源ディフューザー、レンズソフト、ろ過レンズなどなど。
(パソコンソフトによる後期処理は撮影条件の変化をシミュレータしているから後期処理の話は省略します。)

もうちょっと細かいところ、例えば:デジカメのメーカーごと感度や色調の特徴がります。パソコン画面もメーカーの特徴色相がありますから、同じ撮影条件もカメラとパソコンの違いに、できた色相の違いがあります。

私たちプロの写真鑑識ものは、撮影対象体の全体の色相渡りと環境背景の色相を総合してみるので、
大体撮影環境を分かってから、脳内で一番自然的な色想を再構築することが必要です。


根津美術館の写真を例に、具体的に説明しましょう:

中国の写真は白釉に青色気味があります。これは景徳鎮ものの特徴ですから、写真は忠実的に表現している。
イメージ 3


根津美術館の写真は白釉は”粉白”です。井柿左衛門の濁白よりも白い。正直現代的な化学白で
清の時代はあんな白いものがないです。

ここからの判断は:
*青いフィルターを使っているか?
*カメラの色相に鮮やかすぎ

上記以外、撮影スタジオは強光と表釉反射を抑える光源ディフューザーが使っていると分かります。
(同美術館のほかの写真を閲覧した結果は、写真の後期処理に青いフィルターを使用していると思われます。)

銅紅釉の発色は深みのある紅色です。
ここで追加説明が入ります。深みのある紅色は色の濃淡の話ではなく、色相の話だ。
その違いが初心者が頭に区別できないこともしばしばあります。
”煙るような薄い、深みのある紅色”との表現を例にして、理解されやすいだろうと思います。

銅紅色部分も青いフィルター掛けると、鮮やかな紅色になります。
結果的に鉄紅に見えてします。

その結果は根津美術館の写真です。完全に”美肌効果”のマジック写真になりますから、鑑識上の参考にはなりません。

根津美術館のほかの中国古陶磁写真数点をアップします。ご覧の通りいずれも強い後期処理したマジック写真です。
イメージ 4
イメージ 5

青花と青磁の写真は元の色相から完全にかけ離れている。風俗店なみに写真を加工する美術館は正直世界中でもすくないです。
ほか、根津美術館サイトの写真はほとんどこんなもんで、興味があればご自分でご覧ください:

本章の最後に中国の博物館が撮影した同年代同技法のものを対照に見てみましょう。
過渡な加工がなく、自然中の色相を保持している写真です。
イメージ 6



今件も、正直根津美術館の写真はマジック写真で分かりにくいものではない、一般の方でもわかると思いますが、しかし、わざとそれと比較して問題を提起する人は、やはり”自己満足ための詭弁”で、”半桶水”だから音がするって、心理上問題がある方ではないかと思います。

古染付や赤絵ばかり遊ぶ人は、中国古陶磁の審美観を育てるわけがない。なぜならば、あゆう古染付とかは、貿易ための地方窯の粗相な作りもので、創作性がない時代写しですから、
そこから美感が生まれるはずがない。

東洋美術福縁堂主人

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