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エリック・クラプトン、11月24日、福岡公演決定!!

東京の味

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鮒忠の鶏の丸蒸し

「鮒忠」は浅草に本店がある関東ローカルの居酒屋チェーンで、
「鶏の丸蒸し」とはひな鶏を丸ごとタレをつけて蒸し焼きにした物。
つまり「和風ローストチキン」である。

私が中学3年の時に亡くなった祖母の好物で、
台東区役所の裏にあった「鮒忠」の支店へよく買いに行った。

店頭のガラスケースの中に焼き鳥などと一緒に並んでいて、
「丸蒸し」を半分に切った半身もあり、
近所の人たちが夕食のおかずに買いに来ていた。

ナイフとフォークで食べるような物じゃないので、
手で小さくむしり、買ったときにつけてくれる焼き鳥のタレをかけて食べた。
焼き鳥ほどは固くなく、柔らかで肉汁に溢れて焼けた皮が香ばしい。

「鮒忠」で私が飲んだ事は一度しかない。
中学のクラス会が浅草あたりの支店であった時で、
後は「丸蒸し」を買うためだけに「鮒忠」へ行っている。

しかし「鮒忠」が時代と共に業務を拡大してゆく間に、
いつのまにか「丸蒸し」はメインの商品では無くなってしまったようだ。
ホームページに記載もないし、支店ではもう売っていない。

30歳で大阪へ転勤してからは、
東京へ帰った時に時間があれば本店へ行って買って帰り、
むしった物を半身分ずつアルミホイルで包んで冷凍しておくようになった。

大阪の後に転勤してきた福岡では母にクール便で送ってもらった事もあった。

本店は住所こそ浅草5丁目だが、
浅草寺の裏の言問通りを渡った千束商店街の奥にあり、
浅草駅から歩くと30分近くはかかる。
ひなびた商店街で、当然観光客はまずいない。

だから買いに行く時は間違いなく買えるように電話で予約しておく。
そしてタレたっぷりで食べるのが好きなので、タレの小袋は必ず多めにもらう。

去年の夏に墓参りで妻と東京へ帰った時、
福岡へ帰る日に吉原大門の「土手の伊勢屋」で天丼を食べた後、
(8月16日で並んで順番待ちをしている時に大きな地震があったが、
誰も店から飛び出してこなかった。東京人はやはり地震に慣れている。)
バスで本店へ行き、予約しておいた「丸蒸し」を4羽購入した。
2羽は妻の実家へのお土産だ。
一羽1350円で安いと思う。

ショーケースの商品名のプレートが「ローストチキン」に変わっていてビックリしたが、
物自体は昔と変わらない「丸蒸し」だった。

鶏も4羽ともなると結構な量になる。
しかも3月の福岡沖地震で割れた食器を補充するために、
浅草の西側にある合羽橋商店街で皿や器を買い込んだので、
帰りの荷物はすざまじい量になって妻に思いっ切り嫌がられた。

昨日の夕食に冷凍しておいた最後の半身を食べた。
さすがに一年も経つので限界だと思ったのだ。

自然解凍した物にタレをひと袋かけてアルミホイルで包んでオーブントースターで温め、
出てきた肉汁ごとご飯に乗せ、タレをかけて七味をふって食べる。

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見た目はパッとしないが、
モモ、ムネ、手羽、ささみ、皮、といった鶏の部位が全部混じっていて無茶苦茶美味しい。

とうとう無くなってしまった。
今年は東京へ帰る予定はない。

今度食べたくなったら弟に買いに行かせてクール便で送らせようと思う。
金を貸しているのでイヤとは言えないはずだ。

明日がいい日になりますように。

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「井泉」と「まい泉」は共に「ひれかつサンド」が有名な東京のとんかつ屋だ。
冷めてもおいしく、かつも柔らかい。

この両店の関係は別の記事に書いたとおりだが(「井泉」のひれかつサンド)、
両方のひれかつサンドを一緒に食べた事はなかった。

そんなにかつサンドばかり食べる必要もないから当たり前だし、
わざわざ両方の店へ行くのも大変だ。
しかし、福岡の天神では大丸に「井泉」、渡辺通りを挟んだ三越に「まい泉」があり、
5分で両方が買える。

やってみた。

「井泉」は6切れ入りで840円。
「まい泉」は3切れ入り368円を購入。(6切れ入りは735円)

大きさは「まい泉」の方が小さく、一切れの幅は「井泉」の3/4程だ。
この大きさの違いは、ひれかつの形からきている。
「井泉」に比べて「まい泉」のひれかつは丸く、パンもその分小さいからだ。

「井泉」のパンは長方形だが、「まい泉」のパンは正方形で、
パンの厚みは「まい泉」の方がある。

ひれかつは「まい泉」の方が厚い。
しかし、よく見ると肉の厚みはあまり変わらない。
つまり「まい泉」のひれかつは衣が厚いのだ。
確かに箱に書いてある原材料を比べると、「まい泉」の方にだけ「増粘材(カラギナン)」とあった。

食べた食感は「まい泉」の方がふわっとしている。
ひれかつ自体は同じようなものなのだが、
「まい泉」のパンの方が厚いので、ひれかつの無いパンの部分がふんわりと感じるのだ。

ソースは「まい泉」の方が甘い。
「井泉」は食べた後にシナモンの香りがふんわりと残る。

ひれかつ1枚で3切れは同じだが、「まい泉」のひれかつサンドは3切れずつ包装されている。
6切れ入りにはこれがふたつ入る。
パンが乾燥しにくくてよいが、
調理場の無い所へも数多く出店し、工場で大量に作ったものを売るため工夫でもあるのだろう。
「井泉」は出店数が少なく、ほとんどが出店先の調理場で作っており、工場はない。
(天神の両店には調理場がある)

私は「井泉」の方が好みだ。
ウチではとんかつソースも「井泉」のを使っている。

実家に泊まりで行っていた妻が戻ってきて、両店のひれかつサンドに入っていた紙ナプキンを見つけた。
「両方とも全部食べたの?」
「ブログのネタにしようと思って…。」
「なんで私に残そうと思わなかったの!あなたってそういう人よね!」

3切れずつ食べ比べた段階でお腹は一杯になっていたが、
「井泉」のひれかつサンドは私の大好物である。
しかも「井泉」は出来立てを買ってきていた。
(ウチは大丸から自転車で5分)
妻の顔は頭に浮かんだが、手が止まらなかったのだ。

明日がいい日になりますように。

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「井泉」のひれかつサンドは私の大好物だ。

「井泉」は、東京の上野広小路に昭和5年に創業したとんかつ屋で、
春日通りから路地を入ったところにある。
歴史を感じさせるこじんまりとした店構えだ。

「箸で切れる柔らかいとんかつ」が売りで、
母方の祖父が亡くなるしばらく前に弟と「井泉」に行き、
「柔らかくておいしい」と喜んでいたそうだ。

私は上野の生まれ育ちで、「井泉」までは歩いて行けた。
しかし、「井泉」のひれかつサンドを初めて食べたのは20代で、母が買ってきたものだった。
きっと上野広小路の松坂屋の地下にある出店で見つけて買ったのだろう。

パンとひれかつとソースだけのシンプルなもので、冷めてもおいしい。
休日に、ビールを飲みながら食べるのが最高だ。
ひと箱には、ひれカツ1枚をパンに挟んで3つに切った物が2セット入っている。
大きさも大き過ぎず、ちょっとつまむのに丁度良い。

30歳で大阪に転勤になり、4年後、今度は福岡へ転勤した。
盆や正月、出張などで東京へ帰ると、大抵の場合、母が「井泉」のひれかつサンドを買って待っていた。

いつも東京で何箱か買って帰り、3切れ(ひれかつ1枚分)ずつをラップして冷凍していた。
電子レンジで解凍する時は、パンが水蒸気でシナシナにならないように、ラップは取る。
かつの見える切断面を上にして並べ(箱に入っていた状態と同じ)、
途中で上下を返して合計1分半ぐらいチンすればOK。

ある時、東京から長崎に直接行かなければならない時があった。
母は私に「井泉」のひれかつサンドをふた箱をお土産にくれた。
福岡へ帰るのならば、家で冷凍出来るが、長崎だ。
取引先に「東京土産」として持って行くには量が少ない。
結局、長崎市内の小さな公園のベンチでふた箱とも食べた。

またある時、帰る前に上野の叔父の家へ立ち寄った。
すると、叔母が「好きだったわよね。持って帰って。」と「井泉」のかつサンドをくれた。
(ふた箱だったと思う)
嬉しかったが、叔父の家へ行く前に本店で買った物がすでにカバンに入っていた。
(3箱だったと思う)
たくさん冷凍保存できた。

大阪・福岡の転勤生活から東京に戻ったが、まとめ買いをして冷凍する習慣は残った。
本店では9切れ入りも売っている。
(割安になる訳ではないが、かさばらない)
ただ、本店でオーダーして作りたてを持って帰るので、
手に提げた袋からいい匂いが漂ってきて堪らない。
結局、いつも帰る途中でつまみ食いをして、妻に「みっともない」と叱られた。

本店のメニューに「たまごサンド」は今でもあるのだろうか…。

青山の「まい泉」も「ひれかつサンド」で有名だ。
「井泉」よりも知名度は高い。
両店の「ひれかつサンド」はそっくりだ。

知っている人も多いが「まい泉」は「井泉」で働いていた女性が昭和40年に始めた店で、
当初は「青山井泉」という屋号だった。
しかし、修行してのれん分けした訳ではないので「井泉」と争いになり、「まい泉」に名前を変えた。

商売は「まい泉」の方が上手である。
神宮前の本店は、銭湯を改築したスペースまであって大きい。
麺類もあるセットメニューは豊富で選ぶのに苦労する程だ。
場所柄、高級車が停まっている事も多い。
デパートなどへの出店数も「井泉」の10倍近いだろう。
「井泉」より知られていて当然である。

私は「井泉」派だ。
地元の店だし、他人の商いを真似て成功した者よりも、
商売下手な老舗を応援したい「判官びいき」の気持ちもある。
それにソースの味が違う。
「まい泉」のソーズの方が少し甘い。
食べた後にほのかにシナモンが香る「井泉」の味の方が私は好きだ。

49歳で再び大阪転勤になった。
なんばの高島屋のレストランフロアに「井泉」があった。
たぶんのれん分けだろが、お土産用にひれかつサンドがある。
9切れ入りもあり、注文してから作り始めるのでいつも出来立てだ。
東京で買う必要が無くなった。

大阪での2年目、一昨年の7月末に会社を早期退職して福岡へ移住した。
「まい泉」は天神三越に出店していたが、「井泉」はなかった。

しかし、私はラッキーだった。
福岡へ来て間もない10月、
地下鉄七隈線の開通に合わせて地下食品売り場を改装した大丸に「井泉」が出店したのだ。
しかも、東京以外で初めての本店直営店である。
「福岡の皆さん、贔屓にして下さい」と心の中で叫んだ。

値段は6切れ入りで「井泉」840円、「まい泉」735円。
「井泉」の方が高いが、時々セールで安くなる。

いつからなのか、大丸の「井泉」で3切れ入りを売り始めた。
3切れ入り「ひれかつサンド」は「まい泉」がずっと以前から販売している。
「まい泉」の後を追うようで「井泉」としては歯噛みする思いだったに違いない。
しかし、女性や小食の人には3切れ入りが重宝だ。
ここは商売、商売…。

一昨日、急に食べたくなり、大丸へ行った。
6時半ぐらいで、「井泉」には女性客が5人並んでいた。
かつやメンチを買って帰っているが、カウンターにひれかつサンドが無い。
私の順番になった。
「かつサンドは作れますか?」、
「今日は売り切れました。申し訳ありません。」
「えっ!」というショックを受けたが、同時に「よしよし」と思っていた。

「井泉」には福岡でも確固たる地位を築いてもらわなければならない。
売り切れる程の人気になるのは良い事だ。
売上不振で撤退という事になると、私がひれかつサンドを食べられなくなって困るのだ。

明日がいい日になりますように。

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