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 熊本地震から1年が経ちました。
 改めて、被災をされた皆さんに心からお見舞を申し上げます。また、今なお、復興に向けて取り組んでいらっしゃる皆さまに敬意を表します。

 福岡市にとっての兄弟ともいえる自治体・地域が被災をしたことから、福岡市では「WITH THE KYUSHU〜九州とともに〜」の精神で、全力を挙げて復旧・復興に向けて取り組んできました。また、多くの痛みとともに得た教訓を絶対に無駄にしないことが私たちの使命だという思いで、この1年間新たな取組みも進めてきました。
 この1年間の福岡市の取組を支援活動記録にまとめましたので、ぜひ、多くの方に読んでいただきたいと思います。
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 支援活動では、例えば、SNSでタイムリーに情報発信することで、旧大名小学校にたくさんの皆さんが両手いっぱいの物資を持ってきていただいたように、市民の皆さんと一緒になって支援することで大きな力を発揮できるという教訓も得ました。
 また、ICTを使うことによって、現地の避難所に支援物資を効率的に届けるシステムを福岡市が独自で構築しました。
 備蓄に関しても、行政での備蓄の強化に加えて、市民の皆さまにも備蓄を呼び掛けることで、「自助・共助・公助」それぞれの強化を進めています。
 災害におけるノウハウを非常に多くお持ちの日本財団と社会福祉協議会の3者で連携して、それぞれが持つノウハウを一つにして災害復旧に当たっていく取り組みも始めました。
 さらに、上下水道や消防、要支援者のリストなど、現場の実行部隊や情報を有している基礎自治体が、有事、特に災害発生直後の72時間からおよそ1週間の期間に、すぐに動き出せる連携体制をつくるために、九州市長会に、福岡市を部会長とする防災部会を立ち上げ検討を進めていますし、あわせて九州地方知事会との連携も発表しました。

 これらの取組みを進めてきましたが、今後さらに、市民やNPO、企業と連携し、力を結集する「共創」の必要性がこの1年間で明確になってきました。
 そこで、今後、「共創により防災先進地域福岡/九州をつくる」ことを目指して、より一層、防災・減災に係る取り組みを進めたいと思います。


 これから、具体的に3つの取組みを進めていきます。

1つ目は、共創の取り組みによる防災先進地域づくりに向けて、「備災のまちづくり@福岡」プロジェクトをスタートします。
 一般社団法人スマートサバイバープロジェクト、イオングループと一緒に、災害に強い人づくりとまちづくりに取り組みます。
 このプロジェクトでは、ICTを使って備蓄・支援物資を見える化するプロジェクトや、特に、お子さんをお持ちの皆さんが、災害のときの対応や、平時からの備えなどを楽しく学んでいただく「防災ママカフェ」の開催などに取り組みます。

2つ目は、防災のプロフェッショナルを福岡市として採用します。
 福岡市のような基礎自治体、政令市は、災害発生直後の復旧に必要な実行部隊を持っているという強みがありますので、さらに、自衛隊の皆さんとの連携することで、より強い力を発揮できると思います。
 そこで、今回、退職された自衛官の方を採用させていただきます。当然、福岡市の危機管理監としても従事していただきますが、合わせて、福岡市だけでなく、九州市長会防災部会の災害対策本部の指揮など、広域でも活動していただきます。また、平常時にも、各自治体での受援計画を策定するお手伝いや防災訓練等、広域でご活躍いただきたいと考えています。

3つ目は、防災アプリの開発を本格的にスタートします。
 熊本地震では、指定外避難所や車中泊の方の情報や状況が伝わらず、物資も届きにくい状況がありました。
 行政だけでなく市民の皆さんにもご協力いただき、情報を把握できるシステムがあればこのような課題を解決できるのではないかと考え、災害時の課題をICTで解決する取組み、「BOUSAI×TECH(防災×テクノロジー)」のアプリコンテストを開催し、最優秀を獲得された富士通さんのアプリを開発していくことになりました。
 ここで大事なのは、「平時にできないことは有事にできない」ということです。
 このアプリは、平時は地域のコミュニケーションのツールとして使っていただけ、災害時には指定外の避難所のコミュニティをつくることができたり、被災状況や支援情報を共有できるシステムです。これは、福岡市民だけでなく、全国の方に無料で使っていただけるようにしたいと考えています。
 これから開発を本格的にスタートして、平成30年度に完成予定となっています。

■4月13日 市長定例会見の動画はこちら↓


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