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立春の朝、静かな雨音で目を覚ましました。
昨夜は、満87歳の父が一睡もせずに起きていたので、建御雷神のCDを掛けて
聴いていました。
2600年以上の歴史という茨城県の鹿島神宮でも販売されているCDです。 雨を呼びましたでしょうか(笑) 父は病気療養のため、震災後も自宅周辺を行き来するのみでしたが、
昨日は突然「小名浜と豊間の海が見たい」と言い出しまして、久しぶりに 一緒に潮騒の音を聴きにでかけました。 幼い頃、海水浴をした懐かしい豊間(いわき市)の海岸です。
震災からまもなく2年・・・。 何も変わっていない、この現状に、父も私もショックをうけました。 海岸沿いの豊間中学校の校庭には、いまだに瓦礫の山が放置されています。
この中学校は、いわき市で最も多くの犠牲者がでた薄磯地区にあり、 学校が被災した子ども達は、現在、藤間中学校を間借りして学んでいるそうです。 体育館にあったピアノも津波で流され、修理は不可能と言われたそうですが、 調律師さんが見事に復活させて、2011年暮れの紅白歌合戦で「嵐」の櫻井翔さんが 弾いてくださいましたね。 灯台がある豊間の塩屋崎は、美空ひばりさんの歌「みだれ髪」にも出てきます。
ひばりさんの復帰第一作として、船村徹さん作曲、星野哲郎さん作詞で、いわき市の海をテーマにした曲が作られたのは偶然でしょうか・・・。 ひばりさん縁の地として、「みだれ髪」の歌碑が建立されています。 周辺の海岸沿いは、家の土台だけが今も残されています。
瓦礫の受入れが拒否される中、子ども達の生活圏に今もうず高く積み上げられる
悲しみの残骸。
毎日この瓦礫を見ている子ども達の心情を想像できる人はいるだろうか・・・。 これは、感受性豊かな子どもの心に対する、大きな暴力ではないだろうか・・・。 私が暮らす福島市の自宅にも、汚染土の土嚢が今も積まれたまま放置されていますが、瓦礫が与える心的影響は、それ以上に深刻なのではと感じました。 心晴れぬまま、小名浜の鹿島神社へ。
私は、いわき市小名浜で生まれ、大原の小滝山の小中学校で学びました。
毎日、鹿島神社の前を通って通学していましたが、当時は神の社というよりは、 悪童たちの遊び場でした(笑) 私の大事な「産土神」・・・40年ぶりの参拝です。 今にして思えば、息子の野球部の甲子園出陣式は、毎年「雷」が鳴ってました。 鹿島の勝負の神様に守られていたのでしょうね(笑) NHKドラマ「塚原ト伝」でも紹介されていましたが、
鹿島の神様は「タケミカヅチノミコト」(雷神)です。 小名浜の鹿島神社の境内に祀られている末社は、 丹波八幡神社、大山祇神社、歳徳神社、足尾神社、そして天宮稲荷神社。 懐かしく温かい思いに満たされて、また一年、「点滴石を穿つ」の志でガンバロウ!
という気持ちになりました。 帰り際、小名浜港の船の汽笛が優しく響きました。
父「今日は、来れて良かった」 清々しい「節分」の一日でした。 |
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