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今年も、3・11が巡ってきました。
私たちは、朝からビニールハウスの中で、お盆用菊の「芽さし作業」をしていました。 毎年、鎮魂の祈りをこめて、一本一本の菊を育てています。 5月には、発根した苗2万本を、畑に定植します。 4年前の大震災と原発事故、そしてその後に続く苦しい避難生活の最中に亡くなった多くの方々・・・。
人間ばかりではありません・・・いつも苦楽を共にしてきた犬や猫、愛する牛たちが次々とかけがえの無い命を奪われていった、その悲しみを傍らで見つめ続けてきた者として、簡単に「ご冥福を・・・」等と書くことが未だにできません。 「成仏」など、しなくで良いから、私たちの傍らで、ずっと福島を見ていてほしい・・・。
今なお喪失の痛みを抱える人々の背中をそっと抱きしめて、温めてほしい・・・。 「教えたい人々」はたくさん訪れますが、「そっと温める人」が、まだまだ足りないのです。
震災から5年めの、被災地・福島には・・・。 ☆今朝の福寿草
☆福島駅東口
3月9日は、三男の卒業式出席のため、仙台におりました。
音楽評論家の湯川れい子さん(名誉学校長) の祝辞が始まると、会場内に聞き覚えのあるBGMが・・・
歌手のクミコさんがNHK紅白で歌った「The Water Is Wide」でした。
The water is wide, I cannot cross over.
And Neither have I wings to fly. Give me a boat, that can carry two, And both shall row, my love and I. NHK連続テレビ小説「花子とアン」の中で、スコット先生が歌っていたスコットランド 民謡です。
邦題は「悲しみの水辺」あるいは「広い河の岸辺」。 1600年代から伝わる民謡で、現在でも広く世界中で愛され、ボブ・ディラン、シャルロット・チャーチ&エンヤ、白鳥英美子、ルクプル、竹内まりやなどなど、さまざまな歌手によってカバーされています。
「花子とアン」に続く連続テレビ小説「マッサン」においても、ヒロインのエリーが故郷を想い出し、たびたびこの歌を歌っています。
※Karla Bonoff(カーラ・ボノフ)の最高傑作と言われるアルバム『Restless Nights(ささやく夜)』にも「The Water Is Wide」が収録されています。
実は、クミコさんに、この曲の和訳を提供した八木倫明さんは、湯川れい子さんの
友人でした。
八木倫明さんは、1958年山形県生まれ。
早稲田大学卒業後、日本フィルの事務局に24年勤続。 クラシック音楽界を、制作・宣伝・執筆などの「裏方」の仕事で支えてきた方です。 2011年に独立し、大好きな縦笛「ケーナ」と「アルパ」(ハープを模して先住民が生み育てた楽器)のカルテットを結成した八木さんが、湯川さんにCDの推薦文を依頼した時、湯川さんは思ったそうです。
「裏方の熟練の仕事を辞めて、マイナーな楽器でデビューだなんて・・・・・(売れないだろう)」と。
でも、八木さんの52歳のデビューに花を添える気持ちで、推薦文を贈ったのだそうです。 その八木さんは、クミコさんに「The Water Is Wide」を歌ってほしいと、自分の和訳を持参して、猛烈にアッタクしたのだそうです。
そして、2014年7月、自ら伴奏(ケーナ)に参加して、日本コロムビアからシングル・リリース。 外国民謡の日本語版としては異例のヒット曲となりました。 湯川さん曰く。 「商いは、飽きない。自分が本当に好きなことだからこそ、人に感動を与えることができる。それが結果的に成功につながっていく。華やかな光があたらない『裏方の仕事』で人々を支えながら、地道に培ってきた八木さんのパーソナル・パワーが、不思議な奇跡を次々と引き寄せました。奇跡は本当にあるのです!」 2014年12月12日(金)放送のNHK「特報首都圏」で、「広い河の岸辺」(The water is wide)についての特集が放送されました。今も「広い河の岸辺」は、異例のロングヒットを重ねています。 350年前のスコットランド民謡が、なぜ今、私たちの心に響くのでしょうか? 絶望からかすかな光を見出し、一歩を踏み出すというその歌詞♪歌の力は素晴らしいですね。。
◆テレビ出演 NHK総合 ☆3月12日(木)朝10:15〜11:00(予定) ドキュメンタリー 《広い河の岸辺》異例のヒットの舞台裏 “それでもボクらは小舟を探す”(再放送) 次回は、震災から卒業までの4年間を、仙台で過ごした息子から届いたメッセージを紹介します。
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東日本震災関連
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こんばんは
「花子とアン」「マッサン」は見てませんのでちんぷんかんぷんですが、いまだに御冥福をなどとは簡単には書けませんという1行には敏感に反応する自分があります。
すばるさんと同じで良かった。
2015/3/11(水) 午後 11:36 [ a87427 ]
>やちよ様
今日の午前中に再放送されたドキュメンタリー「それでもボクらは小舟を探す」を録画して観ました。
そうだったのか・・・と、しばし絶句。
湯川れい子さんの祝辞を拝聴しなければ、見過ごしていた番組でした。
八木倫明さんの音楽活動を裏で支える金沢さんと近藤さん。
アラカン世代の男性たちの「喪失体験から始まる物語」なのでした。
後日、ブログでもご紹介しますね。
お楽しみに!
2015/3/12(木) 午後 11:29 [ 未来塾すばる ]