新生福島への道

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27日夜のNHK番組「プロフェッショナル」で、世界屈指の昆虫写真家が首を傾げていました。
「今年は、何かおかしい。虫が静かで、春の息吹を感じられない」と・・・。

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私は6月に、ラフランスの畑で、隈笹の花を生まれて初めて見ました。
そして、この夏の異常な暑さ・・・。
1924年、1994年、2010年も、記録的な猛暑だったそうです。
1923年は、関東大震災。1995年は、阪神・淡路大震災。そして、2011年は、東日本大震災。
猛暑の前後は、大地震を警戒する必要があると思っています。

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 クマザサの花

立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学教授が、2020年までに南海トラフ地震が起きると警鐘を鳴らしています。災害リスクマネージメントが専門の先生です。
以下、一読をされて、早急に備えていただければと思います。
「大阪北部地震は、南海トラフ前兆の可能性」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56187

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さて、福島市の「サンチャイルド」事件が、海外メディアでも話題になっていますね。
本日8月29日付の全国紙にも、サン・チャイルド撤去の記事が掲載されました。
これはもう「事件」ですね。
モニュメント設置と撤去の費用が、250万円以上・・・とのこと。
合意形成なしに独断設置した木幡市長の市民軽視や、利権重視の本質が、このような税金の無駄遣いを招いたと思います。

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2018年8月3日、JR福島駅前「こむこむ」に、そのモニュメントは設置されました。
現代美術家として知られるヤノベケンジ氏が2011年に、東日本大震災をきっかけに制作した、「サン・チャイルド」と呼ばれる全高6.2mの巨大な子ども像です。
黄色い放射能防護服を着た「青い目」の子ども像。
私はまだ実物を見ていませんが、なんとなく心がザワザワ・・・。
胸には「000」と表示されたガイガー・カウンター(放射線測定器)。


この像が設置されると、様々な批判と議論が起こりました。
英国BBC「福島市がJR福島駅付近に設置した防護服姿の少年像に、住民らが怒りの反応を示している。2011年に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、同市が未だに放射能に汚染されたままだとの印象を与えるとの声もある」と報じ、同国のガーディアンやデイリー・メール、シンガポールのストレイツ・タイムズや香港のSCMP、中国新華社通信などの海外メディアまでもが報道する事態となっています

批判に対し、像を受け入れた福島市の木幡浩市長は「空を見上げ立ち上がる姿に、力強さと希望を感じる。風評への影響は限定的だ」とコメントしていましたが、ついに28日、サン・チャイルド撤去の記者会見を行いました。

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今朝、新聞記事を読みながら、私は震災直後の様々な心理的葛藤を思い出していました。
同じ「福島県民」とはいえ、それぞれの被災状況によって、その葛藤の質は違っていたと思います。
たとえば、2013年に放送されたNHKの朝ドラ「あまちゃん」。
皆さんは、観ることができましたか?
「元気をもらった」という人がいる一方で、うちの夫は「観たくない」と毎朝スイッチを切っていました。
実は、私も同じ気持ちでした。
放射能の風評と汚染の現実に打ちのめされていた私たちは、どうしてもあの賑やかなドラマを観ることができなかったのです。

サン・チャイルドの「防護服」も、当時の悲しい記憶を呼び起こしました。
中東支援で有名なNPO代表が、防護服を着て、うちの除染に参加したことがありました。
防護服を着たのは、彼一人でした・・・。
東京に帰った彼がブログにアップした内容は「フクシマで除染をした時、もうここにいたくないと思った」というもの。
プレゼントした梨は、食べないまま萎びたものを写して、「汚染された悲しいフクシマ」を象徴する梨として拡散されました。

その頃、依頼されて県外のイベントに送った梨が、実行委の反対で搬入を拒否される「事件」が起きました。
梨は、限りなく放射能ゼロに近い「不検出」の検査結果でした。
それでも、「福島産が安全という間違った認識を与える」と、福島から関西に避難した有識者が実行委を説得したと・・・。
その夜、私はひとり、台所の床に突っ伏して泣きました。
涙が止まらなかったです。
大きな力に抗えないまま産道に迷い込んだ赤ん坊のように、泣いた・・・。
今、思えば新しい「私」の誕生は、あそこから始まったと思います。

そんな痛いトラウマもあって、サン・チャイルドを見ると、「希望」よりも「痛み」を想起する私です。
そのような「想像」すらできない人々が、「善意」を福島に押しつけることも有る。
「フクシマ」を利用したり、名を挙げたい人々の思惑に乗じて金儲けをしようとする企業もある。
自治体の長が、そのことを見抜けなかったはずはないと私は思うのです。

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 福島西高等学校の美術部員が描いた黒板画

素晴らしいアートは「県外」にあるのではありません。
震災の痛みの中から、新たな「物語」や「アート」が創造されているキセキを、なぜ福島から発信しないのだろうか
と思います。
そのようなビジョンと感性を、自治体のリーダーには持っていただきたいです。

南相馬市の精神科医、堀有伸さんが、なぜサン・チャイルドが福島で問題になっているのかを書いておられます。
堀さんは、1972年東京都生まれの精神科医。大学病院勤務を経て、2012年から福島県南相馬市で精神医療に携わり、現在、ほりメンタルクリニックの院長です。著書に『日本的ナルシシズムの罪』。

以下、堀さんの文章を、長文ですがご紹介します。
とても共感しました。

堀有伸
「サン・チャイルドについて思うこと」
〜私は、福島県のまさに地元の人が、さまざまな葛藤を乗り越えて達成した心性を、内側から表現する優れた作品が、あちこちにたくさん現れて、
県内のさまざまな場所に展示される未来を望みたい〜(文中から)

https://www.facebook.com/notes/%E5%A0%80-%E6%9C%89%E4%BC%B8/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E6%80%9D%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8/1819003848180894/

今、自分の生き方や、お金の使い方を、考え直す時に来ていると感じます。
250万円のお金で、差し迫るメガ災害の被災者を受け入れる準備が少しでもできたはずです。
自然と密着する農業者の直感として、何かが近づいていると胸騒ぎがする昨今。
早急に、備えをしましょう!

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