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福寿草
陽だまりでは、福寿草の花が開き始めた福島です。 皆様、お元気でおすごしでしょうか。 今年は年明けから、毎週、所用で郡山に出かけていましたら・・・ 12日に、郡山駅前のビル「ビックアイ」の入り口で、偶然、一枚の張り紙が目に留まりました。 これには、本当にびっくりです。 前日、東京から帰省した長男の、後輩たちの「卒展」でした。 すでに東京に帰ってしまった長男から「卒展を観て感想を教えて」とメールが・・・。 それで、ちょっとだけ、おじゃましてきました。 若い熱気が溢れています! 建築学科4年生、8人の素晴らしい作品が展示されていました。 あらためて建築設計とは、「魂を包む芸術」なんだ〜!と感動しました。 はじめに「思想」ありき・・・なんですねぇ。 会場を廻りながら、内田樹さんの言葉を思いだしていました。 「鎮魂(祈り)のための場所には、どのような設計が相応しいか?」との問いに、 内田さんは「何もない空位こそ必要」と答えていました。
まもなく東日本大震災から8年・・・・・。 新たなメガ災害にも備えなければなりませんね。
人智を超えたものに祈りながら、心身のセンサーを磨ぎすませたいと思います。
そんな私が、心を惹かれた作品は、牧野美里さんの「サイノカワラ〜記憶の遡行〜」でした。 「サイノカワラ」の展示 設計主旨の説明文
「設計主旨」には、牧野さんの想いが綴られていました。
今回の選定敷地は、宮城県石巻市北上町。 震災によって甚大な被害を受け、8年経った今でも、瓦礫が撤去された家の基礎に、草木が生い茂る状況だそうです。 「宮城県にある石巻市立大川小学校においては、全校生徒108名のうち74名が死亡・行方不明となり、残された遺族はやり場のない思いや、心の傷を大きく抱えた。 津波によって、1回目に物理的な破壊がおき、2回めに精神的な破壊が被災者に襲ってきた。失われた場所の記憶を何かで埋めようとするのであれば、慰霊碑や復興公園で漠然と死者に向け、追悼・鎮魂をする場所ではなく、震災の傷跡を感じながら、ゆっくりと気持ちを落ち着かせ、生きることと向き合うこと、そして、震災を次世代につなぐ空間を作ることである。」
牧野さんは、宮城県のご出身とのことでした。 「サイノカワラ」展示
牧野さんは、メモリアル公園を設計する際に、2つの「体感」を重視して取り入れたそうです。 一つは、訪れた人々が「遡行する」(高台を目指す)動作設計。 災害の歴史を学ぶことに加えて、緊急時は「高いところへ逃げる」という行為の意識づけのため、遡上ルートをメモリアル空間に付加したそうです。 二つ目は、「石を積む」という鎮魂の行為。
亡くなった方々を想いながら、残された人たちが願いを託した小石をそっと積み上げる「サイノカワラ」・・・・・。 生きている人も、亡くなった人も、「ここに来た」「ここに居た」という痕跡を残すために・・・。「石積み」は互いのアイデンティティを再確認する体験でもあります。
訪れる人ひとり一人が、震災で亡くなった方々の命を想いながら、石を積み、死者と向き合うメモリアル空間。 内田樹さん、このアイディア、良いと思いませんか? 展示作品の中央には、小石が積まれていました。
訪れた人が「石積み」を体験できるようになっています。 本日2月14日(木)の最終日は、午後4時までの展示となります。
郡山駅西口を出て、すぐ右側のビル「ビックアイ」6階の展示場です。 お見逃しなく☆ 雪の白水阿弥陀堂
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