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二つ目にお伝えしたいのは、安全な作物を供給するための農地再生の取り組みです。
現在、福島市では8割の子ども達が、避難せずに留まり、日常の生活を送っています。母親達の思いは一つです。「子ども達の内部被曝を少しでも軽減したい!」 私たちは、昨年4月、福島YWCAの仲間と共に、講演会「よみがえれ福島・命めぐる大地」を主催しました。原発事故後、初めての市民集会に250人が集まりました。 講師は、20年以上にわたりチェルノブイリ支援を行ってきたNPOの研究者、河田昌東氏です。彼は、現地で、菜の花を利用した農地再生とエネルギー自給に取り組んでいます。河田氏は言います「当初、医療支援で入ったチェルノブイリで、汚染された作物を食べて健康を害す住民の現状を知った。その悪循環を断ち切るために、農地再生のプロジェクトを立ち上げた。私達の経験と技術を、福島のために提供したい」と。
この時から、福島の私達の様々なチャレンジが始まりました。
汚染された土地の除染は、子ども達の内部被曝を軽減するための早急の課題です。降り注いだセシウムの殆どが地表5cmに付着しているため、学校では校庭の表土除去が行われました。しかし、肥沃な農地の表土を除去することは、農業者が積み上げてきた歴史と誇りを失うことです。「福島の汚染された作物は、食べたくない」という都会の声に希望を失って、命を絶った仲間もいます。かりに、セシウムが付着した表土を除去しても、その放射性廃棄物の最終処分場が何処にもないのです。まさに原発は「トイレなきマンション」だという現実を、福島は目に見える形で示しています。 そんな先の見えない状況の中で、新たなプロジェクトがスタートしました。実は昨年、私たちの実証実験の中で、興味深いデータが得られました。有機質の豊富な農地や、微生物が活性化した畑から収穫された作物には、「放射能不検出」が多いという実験結果が出たのです。そして今年は、私たちの取り組みが認められて、福島県の農地除染のモデル事業にも選定されました。 福島市は、果樹栽培が盛んな土地です。春には、桃や梨、りんごの花々が咲きみだれる美しい花園になります。この土地で、農地を再生しながら、安全な作物を子ども達に提供していきたい。そして将来、子ども達が「福島に生まれて良かった」と言える故郷を創っていきたいと思うのです。 本日3月1日は、私達日本人にとって悲しみの日です。
58年前の1954年、日本の漁船「第五福竜丸」がビキニ環礁で、アメリカの水爆実験の死の灰を浴びた日です。23人の乗組員が被曝しました。 14万人の命を奪った広島型原爆の1000倍の爆発によって、放射能は地球全体に
拡散しました。2000回以上の核実験で汚染された地球。私達は今、福島でその痛みを感じています。
ネイティブアメリカンのイロクォイ族は、7世代後の子ども達を想いながら物事を決めると聞きました。そして、ホピ族は、「母なる地球の大地から、ウランを採掘してはならない」と訴えています。福島も、心を一つにして訴えます。
地球の全ての命を守るために、核を廃絶しましょう。 世界が生き延びるために、今こそ決断しましょう。 May the Great Spirit guide us on the right path. Thank you.
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国連でのメッセージ
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