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庭の薔薇が咲き始めました!
ニュースでは、本日より福島第一原発へ流入する前に汲み上げた地下水を
海に放出すると報じられています。これに関しては後日述べたいと思います。
「美味しんぼ」福島の真実編に寄せられた識者や行政からの批判や意見が、 特集記事(5/19発売号)として紹介されたようですが、東京でも発売当日に売り切れて、手に入らなかったと知人から電話が・・・。
大人気?ですね。
「福島が久しぶりに話題に上がって良かった」とコメントする人もいます。
「作品は作者のもの」と表現の自由を盾に、雁屋氏を擁護する編集部に、 勇気ある「善意」を感じる人もあるようですね。
しかし、私は喜ぶ気持ちには勿論なれないし、心が強く打ちのめされました。
この表現の本質的な部分に、得体のしれない暴力的なものを感じるのは、私だけでしょうか?
そもそも話題の中身が、なんで今、甲状腺ではなく「鼻血」なんでしょう?
絵になると、鼻血の方がインパクトが強いですから、見る人の不安をかき立てるには最高かもしれないけれど・・・。 ゲッペルス的手法も、表現の自由として認められる時代であることを、 心に留めて充分に注意しなければと感じています。 「現象」という水晶球をどのような角度から見つめ、どのように表現するかは、その表現者の世界観や人生観が深く入り込む領域でもあるため、良く見極める必要があります。
この3年間、線量をめぐる政府や専門家の意見の違いに翻弄されながらも、
多くの福島県民が自ら、除染を行い、試行錯誤の中でデータを蓄積し、放射能と格闘してきました。
そして「不検出でも福島のものは嫌だ」「野菜は不検出?・・・では、あなたの子どもは何ベクレル?」といった心ない反応にも耐えてきました。
放射能を浴びた野菜も子どもも、「風評」ではなく「実害」だと感じている人々の精神的土壌に、「美味しんぼ」の鼻血は、見事に?着地したのではないでしょうか。 私たちは、3年間、理屈ではないものと向き合い、苦しんできましたので、
人間というものが、科学的根拠だけに基いて物事を判断するわけでは無いことを良く承知しています。 「鼻血」の表現が、科学的に正しいとか、間違っているとか・・・問題の核心はそこにはありません。 地道に皆んなで積み上げてきた福島の「未来」「希望」「信用」という眼には見えない大切なものを、暴力的に一気にひっくり返された今、痛みが、
心の中に大きく拡がっていくのを感じます。
以下は、ネット上にアップされた小学館の特集記事(10ページ)です。
なおこの記事の中身はpdfファイルとなっております。 気になる箇所を、ちょっとだけピックアップします。
①立命館大学名誉教授の安斎育郎さん(放射線防護学)が、福島市渡利地区で 実測調査をした結果が紹介されていました。
渡利地区の保育園児90人と保育者、保護者の外部被ばく線量を、一年間、積算線量計で計測した結果、今の状況だと、保育園生活をしている人の被ばくは、0.2ミリシーベルト/年いかないぐらいだそうです。
以前からブログにも書いてきましたが、
空間線量の同じ土地に住んでいても、その住人の生活パターンや労働スタイルの違いによって、積算線量の数値に大きな差がでてくるのです。 今後さらに、検診や医療体制の充実などを求めていく必要があると思います。
何事がなかったとしても・・・。
②琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬さん(物性物理学)が、関東地方の子どもの被ばくにも言及しています。
「原発事故後、関東圏で多くの子どもが鼻血を出したと聞いている。茨城の 常総生協は、2012年11月に、松戸、柏、つくば、取手などの千葉県、茨城県
15市町に住む0〜18歳までの子どもを対象に、尿検査を実施。
70%の児童の尿からセシウムが検知された。」 矢ヶ崎先生は、「今回の『美味しんぼ』の企画は、事実を大切にし、健康に生きる権利について、きちんとした視点から報じている」と評価していますので、ぜひ雁屋氏には、関東圏の真実についてもリアルに描いていただき、「勇気をもって関東から避難すること」を訴えて頂きたいものです。
荒木田先生が言う「脱被ばく」を勇気をもって実行すれば、東日本はゴーストタウンに・・・・・
いえいえ、実は福岡でも、福島の何倍もの子どもが鼻血を出している報告が・・・。 ③山田真医師(子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)が、鼻血の調査を公表しました。
山田医師は、2011年5月から福島に入って健康相談会を行ってきました。 その頃から、「鼻血が出る。放射能のせいではないか?」という相談が寄せられていたため、2011年3〜11月の期間、福島・北海道・福岡の3地域の一年生の鼻血調査(学校の保健室のデータ)をしたそうです。 結果は、福岡が最も多く、612人中159人(26%)。 次が、北海道で、小樽が、718人中164人(22.8%) いわき市が、341人中8人(2.3%) 会津が、499人中16人(3.2%) 福岡では、4人に一人が鼻血を出していました。
山田先生いわく「放射線の感受性には個人差があるので、感受性の強い人なら少量浴びても癌になるかもしれません。ですから、鼻血のようなありふれた症状について放射能と関係ありと軽々しく言うわけにはいかない。
・・・私は自主避難されている方の健康相談もしていますが、精神的にも 肉体的にも不安定になっています。
避難生活もたやすいことではないのです。『避難すべき』というのは簡単ですが、現実には難しい問題を抱えている。」 山田医師は国へ、自主避難者に対する条件整備、疫学的調査の実施を求めています。
ぜひ、福島県だけでなく、全国規模の実態調査を行っていただきたいものです。 ④三春町の住職・作家、玄侑宗久さんの「鼻血と放射能」という文章も紹介されています。
三春町の「実生プロジェクト」は、全国のお寺さんに線量計を送って携帯していただき、2年以上測定してもらっているそうです。 天然ウラン鉱がある岐阜県よりも、最近では西日本の線量が上がってきているそうです。 玄侑氏いわく「2002年に、長瀬ランダウアが、全国14万9千ヶ所で一年間継続的に測定した結果、年間1ミリシーベルトを超える県は、11県ありました。位置関係から推測できるのは、どうも西の方から運ばれてきたようだ、ということです。
1964年以降、中国がウイグル自治区で行ってきた核爆発実験による放射性物質総放出量は、チェルノブイリ事故の約500万倍であることが分かってきました。西から飛んでくるのは、黄砂やPM2.5だけではなかったのです。」
「福島県全体に人が住めない、などという話は、冷静さを欠いた感情論としか思えません。・・・
現在の会津地方よりも線量の高い地域は、全国に無数にあります。しかし・・・
今回の鼻血発言で、元の木阿弥になったようです。なにより作中の井戸川発言は、県内全域について一括りにしています。・・・
また、荒木田氏の登場で、ダメージは決定的になると思われます。『福島が、もう取り返しがつかないほどに汚染された』という言葉は、おそらくこれまでの『美味しんぼ』の丹念な取材や執筆の努力を一蹴してしまう ほど酷い言葉です。・・・行政などへの怒りは分からないではありませんが、やはりこの問題は、もっと繊細な言葉で語らなくてはなりません。」 今朝のニュースによれば、コープふくしまが県外の関係者の協力も得て、
各地の積算線量を測定した結果、福島県よりも高い数値の計測された県があったということです。
やはり、放射能の問題を、福島県だけに特化することは誤りだと思います。
なのに「特化」したい人々がいて、ダブルスタンダード的「支援」や「正義」の暴力に無自覚であるという現状・・・。 それこそが、福島の私たちにとって放射能以上のストレスになっています(悲) |
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2014年05月21日
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