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☆福島駅の外壁がレンガ色に変わりました!
昨日3月23日は、福島県内の公立小学校の卒業式でした。
避難先の学校で、または出席できない自宅の部屋で、6年間にお別れした子ども達もいたことでしょう。 6年間、ほんとうにがんばったね! 広い河の岸辺から、ゆっくりゆっくり希望の小舟を漕ぎだしていく、3月です。 岩瀬書店の児童書コーナーで、先月出版されたばかりの「ふくしまからきた子 そつぎょう」を見つけました。
作者は、絵本作家「いわさきちひろ」さんの息子の松本猛さんと、孫の松本春野さんです。 松本春野さんが、2012年に出版した「ふくしまからきた子」は、父・猛さんとの初めての共作絵本。
そしてこの2月、続編「ふくしまからきた子 そつぎょう」が店頭に並びました。 「福島の真実」を、自分の目で確かめ、住民の声に耳を傾けてきた松本さん親子。
先日東京の反原発行動に参加した春野さんが、マイクを握って福島への思いを話してくれました。
まだ、福島を訪れたことのない皆さんにも読んでいただきたい内容です。 以下、合わせてご覧ください。 3.8 NO NUKES DAY 反原発統一行動でのスピーチ原稿
http://www.harunomatsumoto.com/blog/2015/03/38-no-nukes-day.html 絵本の主人公「まやちゃん」は、原発事故のあと、お母さんと二人で広島に避難しました。
久しぶりに福島に帰ってきた「まやちゃん」。 自転車にのって、以前通っていた小学校へ向かうと・・・。 体育館では卒業式が始まっていました。 懐かしい思い出がいっぱいの小学校。 たくさんの友だちが「まやちゃん」を見つけてかけ寄る・・・ラスト。 絵本の最後に、作者の松本猛さんが「この絵本を読んでくれた人たちへ」を書いています。(以下)
年間放射線被ばく量のグラフには、福島市渡利地区の保育園と、他国の数値が記されています。
フィンランドや、スウェーデンの数値に、ビックリ! 実は、3/23からフランスで開催されている国際高校生放射線防護会議において、福島高校の生徒たちが調査した各地の累積線量の結果が報告されます。(3/21付朝日新聞記事)
その報告書によると、
福島市民の累積線量の「中央値」は、0.86ミリシーベルト/年。 岐阜県恵那市は、0.87ミリシーベルト/年。 横浜市は、0.59ミリシーベルト/年。 フランス、ベラルーシ、ポーランドなど海外は、0.51〜1.17ミリシーベルト/年。 この結果を示しても、いまだに「汚染地帯・福島から避難してください」という方々もおられます。
「福島」といっても、東京より線量の低い地域もあるわけですが、福島は福島なのでしょう・・・。 この単語は、もはや単なる「地名」ではないのかもしれません。 ファンタジーの中に存在する「島」なので、「半分くらい避難している」とか、「米のほとんどは100ベクレル以上」とか、「子どもはグランドでバタバタ倒れている」などと、平気で言う人が出てくるわけです。
リアルな福島を生きている私たちの「実感」「体感」は、今も「期待されるファンタジー」と解離し続けている・・・そのことを、感じ取れる感受性を磨いていただきたいものです。
「パズルをひっくり返すのは一瞬だが、バラバラになったピースを元にもどすためには、時間が必要だ」とは、福島の今を暗示するメッセージだったのか・・・。
今春、神奈川に就職する息子に、新刊「はじめての福島学」を贈ろうと思います。
著者の開沼博さんは、いわき市のご出身(1984年生)です。
現在、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。 東京大学出身の気鋭の社会学者で、大学時代は上野千鶴子ゼミで鍛えられたそうです。
まず、本の「はじめに」を読んで、ショックを受けない農業者はいないのでは・・・と思いました。
皆さんは、検索エンジン・Googleの「Googleサジェスト」という機能を使って、福島に関するキーワードを検索してみたことはありますか?
まず、「福島 農家」というキーワードを入れます。
出てくる「おすすめキーワード」(検索が多い項目) は、いまだに「人殺し」「死ね」「食べない」・・・ だそうです。(2015年1月17日現在) 県内農作物のセシウム数値は、限りなくゼロに近いところまで推移しているというのに・・・首都圏では、今も3割の消費者が、福島産を拒否しているという調査結果がでています。
開沼さんは、講演などでいくつかの質問をするのだそうです。
たとえば 質問(1)「現在、福島県から避難して、県外で暮らしている人の割合は?」
そして、 質問(2)「県内産の米1000万袋の全量全袋検査で、100ベクレル/kgを超えた袋の数は?」
皆さんは、答えられますか?
質問(1)の答えは、「約2.5%」
質問(2)の答えは、「2014年度米で、100ベクレル/kgを超えた袋は『ゼロ』」 おそらく福島県人でも、正しい回答ができる人は少ないのでは・・・と思います。
99.98%の米が、25ベクレル/kg以下です。 25ベクレル以下といっても、限りなく「ゼロ」に近い玄米です。 白米に精米して、水で磨いで炊くと、セシウム値は、玄米の数値の半分以下になります。 食品の汚染が、想定外に低く抑えられていることは、不幸中の幸いだったと思います。
なので、ホール・ボディ・カウンター(WBC)の検査では、子ども達ばかりか、農業者の私たちでさえ「ND」の結果となっています。(検出限界値300ベクレル) 積み重ねてきたデータの正確な伝達。
しかし、それだけでは風評を払拭できない厳しい現実があります。 「御用学者・人殺し」の誹謗中傷や罵詈雑言。
身の危険を感じるような脅迫状や、職場へのクレーム電話。 福島の真実を発信し続ける開沼さんへの風当たりも、想像以上に厳しいようです。
その風圧の中で研ぎ澄まされた覚悟。 考えぬかれた戦術・戦略。 NHK番組「東北発☆未来塾」のファシリテーターでもある開沼博さんが、学生たちに伝える「震災と向き合う力」は、そんな向かい風の中で自ら拓いてきた力なのだと思います。
「思考停止はしないでほしい」 「不快であっても、向き合い続けてほしい」 多くの福島県民・・・そして、遠くから福島を想ってくださる皆様にも、ぜひ読んで頂きたい「おすすめの一冊」です。
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2015年03月24日
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