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原稿

今春、開沼博さんの本の書評をペンネームで書いていました。
原稿依頼を頂いた編集者の了解を得て、今回初めて書評をアップいたします。
下記、未来塾すばるのホームページに掲載しました。


未だに、ネットの世界では、「福島の農民=人殺し」というバッシングもある中で、
HPへの掲載を決断したのは、ある高校生からの重い問いかけがきっかけでした。
先日10月31日の福島駅前マルシェで、アルバイトの皆さんと一緒に果物や餅を
販売していた時のこと。
接客していた私の胸ポケットの携帯が鳴りました。
知り合いの高校生Aさんからのメールでした。
一部を転載させていただきます。

 「今朝の福島民友新聞、読みましたか?
  10月10日に、浜通りの国道6号で中高生が清掃活動をしたそうなんですが、
  企画したNPOに『狂気の沙汰』とか『殺すぞ』とか脅迫のような誹謗中傷が
  あったと書いてあります。
  ネットで、その活動の様子を記事にしたブログを読みました。
  小出裕章先生という人が、『福島は、子どもも含め皆んな棄てられた。
  棄てられてしまえば、そこで生きるために、キレイにしたいとか、福島のもの
  を買ってくれと言いたくなるだろう』とコメントしていました。
  私たち、棄てられたんですか?」

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☆9月の駅前マルシェのステージには、いわき市の高校生フラダンスチームが登場しました!

福島は棄てられた・・・という言葉。
震災後は反原発集会の発言者が、「棄てた」人たちを糾弾するために使うのを
良く耳にしました。
そのたびに、妙な違和感を感じていました。
簡単に使ってはいけない言葉だと私は思います。
高校生のAさんに、何と答えたら良いのだろう・・・。

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☆10/31ハロウィンフェスティバルの参加者で賑わう福島駅周辺

思えば、原発事故から4年半・・・・・
「惨めで可哀想なストーリー」の主人公にはなりません!という強い思いで生きてきました。
健康被害が起きるとしたら、原発事故直後から早々と春の農作業に着手した私たち農業者から・・・という不安と覚悟の中で、現場主義を貫いてきた私たちです。

課題を受けとめ、積極的に道を切り拓こうとする人間の生き方に、「棄てられた」という消極的な言葉は馴染みません。嘆いている時間があったら、新たなビジョンを掲げて前進あるのみです。

結果論ですが、福島県民がライフラインを守ることで、宮城や岩手の被災地が救われた経緯もあります。
そして、浜通りの地元技術者の命がけの機転で、福島第一原発事故の最悪のシナリオが回避された・・・という事実も。
当時は「棄てられた」ように見える状況の中にあっても、私たちは何らかの役目を果たすべく、その「場所」が与えられていたのかもしれない・・・とも思います。

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☆ケルト発祥のハロウィンは、先祖の霊を迎える日本の「お盆」のような風習とのこと。

今、福島市の私の農園で生産する農作物は、限りなくゼロに近い「不検出」の結果となっています。
田畑で働く私たちの一年間の積算被ばく線量は、約1ミリです。
局所的にホットスポットがあるのは、東京のディズニーランドや、東京ドーム、関東
周辺の河川や田畑も同じこと。
なので、福島だけを叩く人々には、政治的な悪意を感じます。
低線量被ばくを心配する皆様には、ぜひとも東京の子ども達の甲状腺検査や、ディズニーランド除染等を呼びかける運動に、時間とお金を使っていただきたいと心から願います。

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☆10/31マルシェ会場で、自作パンを販売する福島南高校の生徒さん達。

子どもは、大人を通して世界を見ていきます。
「棄てられた」というセルフイメージで、子ども達の自己肯定感を育むことはできないでしょう。
自己肯定感は、困難に立ち向かう時の「生きる力」です。
弱った体を復活させるのも、この力です。

2011年4月19日に、チェルノブイリ救援・中部の河田昌東先生の講演会を一緒に
主催したスタッフは、メンタルサポートの仕事をしている友人でした。
余震も続く中での、震災後初めての市民集会でした。
当初から、私たちが一番危惧していたのは、被災者の心の問題です。
心にダメージを受けた時に、集まって傷みを分かち合う「時間と空間」が早急に必要だと感じていました。
小出裕章さんは、長年反原発を貫いてきた原子力工学の専門家ですが、心の専門家ではありません。
福島の問題に関して、謙虚な対応を忘れないで頂きたいと、心から願っています。

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10月31日に開催されました福島駅前イベント「アキフェス」におきましては、ブログ
読者の皆様にも多数お越し頂き、嬉しい再会や熱い激励に、感謝感激の一日でした。
午後2時過ぎには、果物も野菜も完売し、過去最高の売上を達成しました。
ご来店頂きましたお客様、販売スタッフの皆様に心から御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました!

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追記
 昨年3月11日、『報道ステーション』で、古舘伊知郎さんが、甲状腺がんの特集を
組みました。
古舘さんは東京の医師にも取材を行っています。
その医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に、白血球の数値が低くなっている、と伝えました。
柏市や三郷市のようなホットスポットだけでなく、埼玉市や川崎、横浜、相模原の
子どもたちの数値も悪くなっている・・・と。
その具体的な数値や、原因についてここで述べたいのではありません。
お伝えしたいのは、その後のTV局の対応です。
話を聞いた古舘さんたちは驚いて「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と
聞いたそうです。
医師は、「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。
ところが、数日後に連絡が来て、「実は、東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。
それで、福島だけの問題になってしまった・・・と。
 今のマスメディアには、「東京は安全だ。危険なのは福島だ」という情報操作があるのでしょうね。

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