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昨日は、久しぶりに朝から晴れ上がり、白銀の吾妻山が姿を見せてくれました。
午後から、福島駅前の「こむこむ」へ! 昨年末に、高校演劇コンクール東北大会で最優秀賞を受賞した、相馬農高飯舘校演劇部の自主公演を「こむこむ館」が主催しました。
福島県大会では、大沼高校に最優秀賞を譲った「飯舘校」・・・。 福島県高校演劇連盟のホームページを見てびっくりしましたが、2016年11月の地区大会(相双地区)では「優秀賞」でした。・・・因みに、地区大会の最優秀賞は、ふたば未来学園高校です。 各地区加盟校 - 福島県高等学校演劇連盟 公式ホームページ! ☆演劇部の4人と応援の音響スタッフ
演劇部は、二年生部員が4人。
音響係の3年生は、音楽部からの「応援」生徒さんだそうです。 なので、一人が、インフルエンザで休んだら、劇ができないのです。 1〜2ヶ月の間に、いったい「飯舘校演劇部」に、何が起きたんだろう? 高校野球も、一試合ごとに子ども達が成長しますからね・・・。 昨日、作品について、何の予備知識もないまま観劇した私は、まったく予想外の内容に完全にノックアウトされ、またしても涙の海に沈みました・・・(笑) 東北大会「最優秀」で自信を深め、さらにレベルアップした子ども達の「Being」に、乾杯(完敗?)です。 ☆東北大会・最優秀賞受賞を伝える河北新報2016/12/28記事
演劇部全国大会へ 相馬農高飯舘校 | 河北新報オンラインニュース ☆高校のホームページに祝福記事があります。 福島県立相馬農業高等学校飯舘校/TOPページ
www.soma-ah-iitate.fks.ed.jp/ それにしても、皆さん・・・。
農業高校・飯舘校の作品「〜サテライト仮想劇〜いつか、その日に、」とタイトルだけ見て、どんな演劇を想像しますか? 現在、福島市の福島明成高校にサテライトを置く相馬農高飯舘校の演劇部。 創部は、2014年です。 東日本大震災と福島第一原発事故による避難に伴い各地にサテライトを置いてきた他校の休校や統合が近づく中、残る唯一のサテライト校の複雑な心境をまとめた仮想劇「いつか、その日に、」 顧問の西田直人先生は、福島明成高校演劇部を指導してきた先生です。
明成高校演劇部は、これまで風評被害で苦しむ福島の農家を描いた作品等を上演していますから、飯舘校もやっぱり、帰村とサテライト廃止で揺れる農業高校生の望郷と葛藤を演じるのかな・・・と、想像していました。 ところが〜・・・。 劇のはじめに登場したのは、アグレッシブな一人の女子高生「ハルカ」。
小柄ですが、レスリングの吉田沙保里選手みたいな雰囲気です。 良くとおる大きな「声」で、飯舘校サテライトの成り立ちと現状を朗々と観客に伝えます。 この時点で「さすが、農業で心身を鍛えた子どもは声がちがうわ」などと思っていました・・・ところが〜。 ハルカいわく・・・IF(もし)・・・このサテライトが廃止されたら、私たちはどうなるのか?を、今から想像したい・・・と 今から少しずつ心に傷をつけて「慣らして」、その時がきたら深傷をおわないように「いつか来る痛みへの準備をしておきたい」・・・・・と。(劇の最後に語る) そこから、飯舘校サテライトに入学を許された彼女、彼らの「様々な事情」が描かれていきます。
その事情とは・・・。 サテライト校に入学する7〜8割の生徒は、飯舘村とは全く無関係の子ども達なのでした。 中学は3日登校して行くのを止めた「ハルカ」は、母親と二人暮らし。 定期試験を受けていないので、通信簿は「オール1」だ・・・・・え〜っ!うちの三男と同じだ〜(笑) 公立高校は不合格。どこにも居場所の無い状況で「飯舘校サテライト」だけが「うちらを受入れてくれた」・・・と。 ハルカ「あの時は、嬉しかったな〜」 (わかるよ〜その気持。うちも同じだったから・・・10年前)
ハルカ「高校では頑張るぞと思った。生徒会の副会長になった時、お母さんも喜ん でくれた。高校であんたは生まれ変わったねって」 その直後に・・・状況が一変する。サテライト廃止が決まったのだ。 ハルカと生徒会長の「サトル」、いじめられっ子の「ユキ」の3人だけが、飯舘村の分校には通わず「転校」することになった。 中学時代に両親が離婚して、姓が変わったことを学校でからかわれてから不登校になったという「サトル」
飯舘校サテライトで心機一転、学習に励み、国立大学を目指すほどの優秀な成績なのだが、福島市から登下校3時間の飯舘村通学は断念。 福島市内の定時制高校に転校することになった。 しかたがないよ・・・と、大人しい性格のサトルは諦め顔。 そんなサトルにハルカが、猛烈にアタックする。(恋のアタックじゃありません笑) ハルカ「いつまで優等生みたいなこと言ってんの?」 「あんた、悔しくないの?うちらは、棄てられたんだよ!」 「ス・テ・ラ・レ・タ」 この言葉、震災直後にも、高校生から聞いていました。 あのころは、大人も子どもも、心が荒んでいたな〜・・・・・。 そして、震災前にも、聞いていた(不登校児の母親達から)・・・・・と、そのとき突然、懐かしい場面が心に浮かびました。 そこから、どのように這い上がるのかを、ずっとずっと考えてきたように思います。 今、原発事故で暮らしが一変した福島の私たちを「棄てられた」という人、言葉では言わないけれど心で思っている人は多いです。 その「棄てられた人々」に、実は震災前から「棄てられていた」小さな存在、小さな声があったことを、私は昨日改めて思いだしたのでした。 「差別される側」にも、同じような差別の構造があること。
次回は、そのことを思い起こしながら、サトルの声をひらく「ハルカ」、ハルカの心をひらく「ユキ」 そして、存在感のある「イクミ先生」のグランディングについて書いてみたいと思います。 以下は、参考記事です。 ☆東北大会出場を紹介する福島民報記事
相馬農高飯舘校演劇部 東北大会出場へ サテライト校の頑張り熱演 ... www.minpo.jp/pub/topics/hotnews/2016/12/post_1277.html 「『その日』が来ることは分かっている。それでも今は頑張る」。福島市の福島明成高にサテライトを置く相馬農高飯舘校の演劇部は12月23日から、いわき市で開かれる第49回東北地区高校演劇発表会に出場する。
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2017年01月23日
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