福島原発関連

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                ☆吾妻小富士の「種まきウサギ」がスリムになってきました!
 
梨の花粉交配作業が無事に終わりました。
好天に恵まれ、友人・知人そして猫の手も借りて(笑)、幸せな一週間でした。
 
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                   ☆花の三姉妹・・・みなさん80代でお元気です!
 
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                  ☆昨夏、4匹の子猫を産んだ「しまちゃん」です!
 
昨日4/27付の福島民友新聞「ふくしま人生交路」に、いわき地域学會の紹介が掲載されていました。
いわき地域学會は、人文・自然科学などの研究者が集まり、いわきという
地域の歴史的、文化的な遺産を次世代につないでいこうと、1984年に発足されました。

市民講座を開催したり、貴重な地域誌を出版したり・・・。
民俗学が専門の副代表幹事、夏井芳徳さんは、現在、いわき市役所の内郷支所長さんです。
副市長を務めたSさんも中心的メンバーとして活躍されて、いわきの総合文化誌
「うえいぶ」を創刊したのが、26年前になりますか・・・。
本棚の奥に、懐かしい「うえいぶ」創刊号を見つけてページを捲りながら、
改めていわきの底力を想いました。
 
1988年6月発行の創刊号・特集は「巨大地震のくる日」です。
藤井陽一郎先生(茨城大学)の「福島県沖巨大地震の可能性」と題する論文が掲載されていました。
なんという先見性・・・。
 
そして、No.3の1989年7月号には、水上勉さんの「いわきへの思い」という一文と、「原発は身近な問題だ!」という特集記事が組まれていました。

1989年1月に発生した福島第二原発3号機の大事故に関する専門家の検証と、東電広報部、県の原子力安全対策課の見解、そして原発に反対するいわき市民の主張や警鐘がしっかりと記録されています。
 
チェルノブイリ事故から3年目・・・今から25年前に、いわきにおいてすでに大事故は予見されていたのでした。
この特大号には、第一回うえいぶエッセイ賞候補作品にエントリーされた
私の拙い文章も掲載して頂きました。
記録として、一部を紹介します。
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タイトル「母は死の灰を浴びた」(1989年7月)
 
今から3年前の夏、私は産婦人科のベッドの上で、8000キロ彼方の母親たちに想いを馳せていた。・・・
1986年4月26日、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大事故が発生し、噴出した死の灰は上空のジェット気流に運ばれて、ここ日本にも到達していた。
ちょうど死の灰が降り注いだ5月初めのゴールデンウィークは晴れの日が
続き、私は連日、梨の花粉交配作業で朝から畑に出ていたのだった。
 
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白い梨の花は、まるで母なる大地の乳房から吹き上げるお乳のように、畑いっぱいに甘い香りを漂わせ、そのむこうには、明るい春の陽を浴びた吾妻小富士が、キラキラと光りながらそびえていた。
すでにこの時、死の灰は福島の上空に到達していたのだった。
 
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  吾妻連峰と梨畑
 
5月3日の昼過ぎ、喉に焼けつくような痛みが走った。
頭痛もしたため、家にもどって休んでいると突然鼻血が出始めてなかなか止まらない。・・・(当時、私は二人目の子を妊娠していたため、普通よりも放射能への感受性が強かったのかもしれません)
2ヶ月後の7月には、突然の大量出血で緊急入院。
主治医いわく。
「子宮の中の羊水がだいぶ外に出てしまったので、胎児が助かる可能性は奇跡に近い」「どうしますか?」・・・と。
しかし、超音波の断層画面に映った胎児は、もがきながらも小さな心臓をピクピクと動かして、負けるもんかと踏ん張っている。
 
そして、一週間ほどたったある朝、お腹の中に、強くうごめく気配を感じて私は目覚めた。
子宮の内側から、命の生きようとする明確な意思が、何かを伝えようとしている・・・そう感じた。
 
あなたは、私に問うているのだろうか?
これからいったい何が起きるのか・・・と。
母である私は、それに何と答えよう・・・。
 
チェルノブイリ後の世界に生を受けたあなたは、もうその瞬間から降り注いだ死の灰の洗礼を受け、過酷な運命を背負わされて生まれてくる。
・・・
母乳さえもがダイオキシンに汚染されたこの時代に、私はあなたを、はたして「育む」ことができるのだろうか。
 
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今、地球上で稼働している再処理工場の一つが爆発事故を起こせば、まちがいなく地球は全滅するという。
そのような恐るべき時代に、あなたは生を受けた。

私達に残された時間は、あとわずかなのかもしれない。

でも私は祈らずにはいられない。
あなたをこのまま死なせたくない・・・。
小さな命は奇跡的に生き続けた。
そして、それから6ヶ月後、彼は私の腕の中にあった。
 
チェルノブイリの大惨事から3度めの春がやって来る。
・・・
今年1月、富岡町にある福島第二原発3号炉で、大事故が発生していた。
最循環ポンプ内の部品が破損し、その一部が原子炉心臓部の圧力容器内にまで入り込んでいたという。国内でも前例のない大事故だった。
・・・
チェルノブイリでは、今も30キロ圏内は、人も踏み込めぬゴーストタウンだという。
富岡町から30キロといえば、いわき、郡山はほぼその圏内だ。
・・・
今、傍らで眠りについた息子たちの寝顔を見ながら、私もヨーロッパの母親たちの強い決意に連なりたいと心の底から思い始めている。
 
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以上、25年前のエッセイの一部を紹介しました。
25年前から、様々な警鐘が鳴らされていました・・・が、多くの人々は無関心を装い、その結果、大惨事を招いてしまったのです。
責任を、一部の人々にだけ押しつけることなく、自分自身をみつめて行くことも必要ではないか・・・と、改めて感じた春の一日でした。
 
ちなみにテレビの報道によれば、現在のチェルノブイリでは、
事故のあった原発は発電所としては動いていませんが、各地への送電所として稼働し、作業員も働いているようです。
また許可は必要ですが、観光客も立ち入ることが出来ているようです。
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ソチオリンピック4日め。
スキーフリースタイル男子モーグルの準々決勝を観ていました。
テレビの解説者のコメントに、なるほど〜と頷く。
 
衝撃を、次のターンに活かすこと。
スピードが、大事だ!・・・・・と。
心に染みました(笑)
 
スピードスケート500メートルで、表彰台を独占したオランダの選手たち。
他の選手が素晴らしいタイムを出せば出すほど、スイッチが入るそうです。
「彼ができたんだから、僕もできるはずだ!」と・・・。
 
日本の選手は、自分より先に高記録が出ると、自分にプレッシャーをかけて
自滅しやすい・・・とも。
なるほど〜。
 
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ちょうど8年前。
トリノ五輪の時は、朝7時前から、福島市内の新聞社で掃除の仕事をしていました。
一日のほとんどが、ビル内のトイレ掃除でした(笑)
モップを持って、朝一番に最上階の部所に入ると、いつも一番乗りの部長が 叫びました!
「やった〜!金メダルとったよ〜!」
荒川静香さんが、金メダルを決めた瞬間でした。
 
一時は、選手生活を諦めかけた仙台出身の荒川さん。
試練を宝に変えて復活した姿に、モップを持ったまま部長と一緒に涙でした(笑)
熱い感動は、心と身体に「スイッチ」を入れますね。
 
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さて、人工雪なのかと想うほどの大雪が降りました。
跡隠しの雪でしょうか・・・。
 
2月9日、東京都知事に舛添さんが選出されました。
昨年の参院選同様、脱原発は争点になりませんでしたね。
 
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原発ゼロにするということは、現状では火力発電に頼らざるを得ない・・・
その場合旧来の化石燃料である、石油や石炭、天然ガスを使用していたのでは
二酸化炭素増大を止めることも出来ません。
候補者の中では、唯一舛添さんだけが、藻から油を作る話を出していました。
 
オーランチオキトリウムという藻は、有機物を餌にして油を作るわけですが、現時点でのコスト対策としての有機物の利用は、トイレ等の下水処理場からの有機物が研究対象となっています。
福島ではまだ放射線量が高い地域もあり、その地域で人の口に入る農作物を
作ることはできません。
がしかし、燃料用の作物ならば作ることは可能です。

被ばくの問題をクリアすれば、新たな雇用対策にもなります。
また現在、古古米は高いお金を払って処分しているのが現状です。
もしこの古古米をオーランチオキトリウムの餌に転用できるのならば、
古古米ではなくて「燃料米」ということにもなるわけで、古古米を餌としての実用化も可能なのではないでしょうか。
 
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ところで以前ブログで紹介した放射性物質の半減期を300年に短縮(原発メーカーの主張)の意味が分かりました。
今までの方法では、地下深くに埋めて自然界のウランの濃度状態になるまでが
約10万年。
使用済み核燃料をプルサーマルで燃やすと8000年に短縮。
さらに次世代高速増殖炉で燃やすと300年に短縮される、ということの
ようです。

これで高レベル廃棄物が7分の1になると、彼らは主張します。
つまり高レベル放射性物質に中性子を照射して低レベル放射性物質に変換させる「核変換」という技術のようです。
 
高速増殖炉ならば、常に中性子が発生しているので、その中に放射性物質を
入れて核変換できるであろうという考えのようですね。
原子力村の人たちの頭の中では。
 
でも、高速増殖炉もんじゅは、空気や水にに触れると爆発的な化学反応を
示すナトリウムが冷却材として使われ、このナトリウムが配管から漏れて
事故を起こし、現在動いていません。
停止中なのに、維持費だけで、一日 5500万円 もの費用が使われています。
 
実用化が遅れ、世界各国の研究機関も、高速増殖炉の研究から撤退している現状があります。核変換の技術は高速増殖炉もんじゅを動かすための方便とも受け取れますね。
 
高速増殖炉を使わずに中性子を出すのであれば、専用の加速器を用意する
必要があります。
原発推進派の人たちは、これでもって技術は進歩するのだから、10万年
地下深くに埋める敷地を探さなくてもいいのではという人もいるようです。
 
さらにこれには隠されていることがあります。
それは高レベル廃棄物が出来る前提である、核燃料のプルトニウムについては一言も触れられていないのです。
「跡隠しの雪」を、早急に除雪しなければなりませんね。
 
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昨日11月25日、福島市のホテル辰巳屋で、衆議院の「国家安全保障に関する
特別委員会」による地方公聴会が開かれました。
公聴会は、ここ福島だけの開催とのこと・・・。
傍聴席は半分以上が空席でしたが、市民は入ることを許されませんでした。
 
傍聴席を割り振られたのに、欠席した「国会議員」って、いったい誰なんでしょうか?
7人の意見陳述者は、全て「慎重・廃案・反対」と、秘密保護法案に異議を唱えました。
馬場有(たもつ)浪江町長は、
「SPEEDIの情報が適切に公開されなくて、町民の避難に活かせなかった。
法案は、特定秘密の範囲が非常に広くて明確ではない。秘密にするのではなく、情報公開をすることが一番大切だ」
と陳述。
 
桜の聖母短大教授の二瓶由美子さんは、
「短大生と震災を経験し、ここで若い女性たちを教育して良いのか、思い悩む日々だ。この状況で何より求めるのは、情報の公開だ。パブリックコメントは77%が反対だった。
法案はストップをかけてください」と強く迫りました。
 
福島県弁護士会副会長の槇裕康氏は、
「何を秘密にするか分からない仕組みなので、秘密は拡大の一途をたどる。
事故の教訓に鑑み、重要な情報を秘匿する方向ではなく、情報公開を積極的に
進める法制度が重要だ」と主張しました。
 
私は、陳述者の皆さんの意見にまったく同感です。
 
2011年3月11日以前から、政府・東電は、公開の基本原則があるにも拘らず、様々な情報隠蔽を繰り返してきました。
そして事故直後、国や福島県は、県内のモニタリングで高い放射線を測定していたにも拘らず、事実を公表せずに、県民を無防備なまま被ばくさせてしまいました。
 
福島市においては、2011年3月15日夕方に、福島県が行った放射線モニタリングで、雑草から「119万ベクレル/kg」の放射性ヨウ素「16万9千ベクレル/kg」のセシウムが検出されていたにも拘らず、福島県は公表しませんでした。
 
県は政府に連絡していましたが、公表されたのは、翌日に別の場所で測った6千分の1ほど低いデータだけでした。
その事実を、文科省が会見で明らかにしたのは、3ヶ月後の6月でした・・・。
福島の私たちを舐めてんのか?・・・と感じました。
安全なら、原発を東京に作れ!・・・とも思いました。
 
10月9日に、福島県議会が意見書を提出しています。
これは、福島県民の、そしてこの震災と原発事故で命を失った多くの人々の訴えであり、叫びです。
 
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「特定秘密の保護に関する法律案に対し、慎重な対応を求める意見書」
 
特定秘密の保護に関する法律案に対し慎重な対応を求める意見書
今秋の臨時国会に政府から提出が予定されている「特定秘密の保護に関する
法律案」では、「特定秘密」について、「防衛」「外交」「外国の利益を図る目的で
行われる安全脅威活動の防止」「テロ活動防止」の4分野の中で、国の存立に
とって重要な情報を対象としているが、その範囲が明確でなく広範にすぎるとの
指摘がある。
事実、日本弁護士連合会では、憲法に謳われている基本的人権を侵害する可能性があるとして、同法案の制定に対して反対の立場を明確にしており、また、当県が直面している原子力発電所事故に関しても、原発の安全性に関わる問題や住民の安全に関する情報が、核施設に対するテ口活動防止の観点から「特定秘密」に指定される可能性がある。
記憶に新しいが、放射性物質の拡散予測システムSPEEDIの情報が適切に公開
されなかったため、一部の浪江町民がより放射線量の高い地域に避難したことが
事後に明らかになるケースがあった。このような国民の生命と財産を守る為に有益な情報が、公共の安全と秩序維持の目的のために「特定秘密」の対象に指定される可能性は極めて高い。
今、重要なのは徹底した情報公開を推進することであり、刑罰による秘密保護と
情報統制ではない。「特定秘密」の対象が広がることによって、主権者たる国民の知る権利を担保する内部告発や取材活動を委縮させる可能性を内包している本法案は、情報掩蔽を助長し、ファシズムにつながるおそれがある。もし制定されれば、民主主義を根底から覆す瑕疵ある議決となることは明白である。
よって、国においては、特定秘密保護法案に対し、慎重な対応をするよう強く要望
する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成25年10月9日
衆 議 院 議 長
参 議 院 議 長 あ て
内 閣 総 理 大 臣
福島県議会議長 斎 藤 健 治
 
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先日、仙台市で行われたプロ野球・楽天の祝勝パレードの写真が、息子から届きました。
次回は、写真を紹介しながら、被災地のリーダーシップについて書いてみたいと思います。
本題に入る前に、ご存知の方もいらっしゃることと思いますが、本日12月21日は
マヤの暦が終わる日とされていますね。
誤解のないように申し上げておきますが、マヤ人はマヤの暦が終わると言っただけであって、12月21日に世界が終るとかは一言も言っていませんので、
誤解のないように願います。
私は何も起きないと思いますけどね。
 
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先日、コラッセふくしまで、友人の木彫作品展がありました。
写真は、「復興の光と陰」を表現した作品の表側(光)です。
 
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こちらは、作品の裏側(陰)です。
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「陰が極まれば陽となる。日本は北から良くなるよ!」と友人(作者)。
ますます芸術が爆発しそうな勢いでした(笑)
 
さて、衆院選が間に入って中断していましたが、大熊町の農業者、佐藤祐禎さん
(歌人)のメッセージの続きを紹介します。
前回の内容は、下記です。

http://blogs.yahoo.co.jp/fukushima_apple/9908269.html
 
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いよいよ工事が始まり、全てのものが大きく変わってゆきました。
数千人という作業員が入り、20キロ離れた山から岩石を切り出して、工事現場に
骨材を運ぶトラックが延々と続きます。
労賃も飛躍的に上がりました。
今までは、小さい土木会社の手間賃が700〜800円だったのが、数倍に跳ね上がったのです。
農家の人たちは早々と農事を済ませて、我がちに作業員として働き始めたのです。
年間の収入は飛躍的に増加したものですから、原発さまさまになって行きました。

それまでは収入が少なかったものですから、家を建てる時も村中総出で手伝い合い、屋根葺きなども「ゆい」という形で労力を出し合っていましたが、一日数千円の
労賃が入るということで、助け合いなどすっかりなくなってしまったのです。
「町は富めども こころ貧しき」とも私は歌いました。

人口一万弱の町に、30軒以上の飲み屋、バーがあったといいます。
下戸の私などは一回か二回くらいしか行かなかったはずで、その実態などはよく
分かりませんが大凡の見当はつきます。
原発に関する優遇税はどんと入りますし、原発に従事する人達の所得税は多くなりますし、何か箱物とか運動場とか施設を造る度に、原発からは協力費として多額の寄付金がありました。
いつの間にか県一の貧乏村が分配所得県一になってしまいました。

ここだけではありません。
となりの富岡町には、111万キロの原子炉が4基出来ましたし、そのとなりの楢葉町と広野町には、100万キロの火力発電所が4つ出来ました。
原発10基と火力4基から生み出される電力は、全て首都圏に送られ、地元ではすべて東北電力の電気を使ってまいりました。
東京の人達に、ここをよく理解してもらいたいと切に願うものです。
 
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私の反原発の芽生えは、一号炉建設の頃、地区の仲間たちが皆そうであったように、どんな物だろうと好奇心を持って少しのあいだ働いた時です。
ある時、東芝の社員の方がこう言ったのを今でも覚えています。
「地元の皆さんは、こんな危険なものをよく認めましたね」という言葉でした。
その時は、変なことをいう人だなと思いましたが、だんだんと思い当たるようになったのです。
最初に気づいたのは、小さいけれども工事の杜撰さでした。
誤魔化しが方々にあったのです。
小さい傷も大きな災害にひろがることがあります。
それらは末端の下請け会社の利を生むためには、仕方がないというのが、この世界の常識だったらしいのですが、ただの工事ではないのです。
核という全く正体の分からない魔物を扱う施設としては、どんなに小さい傷でも大きな命取りになるはずです。
次第に疑念を持ち始めた私は、物理の本を本気になって読み始めました。
そして、それを短歌に詠みました。(次回に続く)
 
「この孫に未来のあれな抱きつつ窓より原発の夜の明り見す」 佐藤祐禎
 
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11/10に立ち寄った貝原さんと佐藤さんの「二人展」を、以前のブログでもご紹介しましたが、その時、会場で頂いた佐藤さんのメッセージが気になっていました。
震災前から、原発の危うさを歌に詠み続けていた佐藤祐禎さん。
 
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避難先のいわき市で、歌集「青白き光」(2004年発行)の再版を決意されました。
そして、読者に向けたメッセージを新たに記されています。
 
なぜ、大熊町に原発が立地されたのか?
どのように金が流れ込んできたのか?
自分自身が原発作業員として見た、原発内工事の杜撰さ・・・等々。
地元民だからこそ語れる、その貴重なメッセージを、3回に分けてご紹介したいと思います。
 
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『青白き光』を読んでくださる皆様へ    佐藤祐禎
 
私共の町は、新聞テレビで、充分世にまた世界にフクシマの名で知れ渡ってしまいましたが、福島県のチベットと蔑まれて来ました海岸の一寒村でした。
完全なる農村でして、一戸あたりの面積は比較的多かったのですが、殆ど米作りの純農村故に収入が少なく、農閑期には多くの農民が出稼ぎに出て、生活費を得た
状態でした。
そこへ天から降って来たような感じで、原子力発電所が来ると知らされたのです。
この寒村に日本最大の大企業が来れば、一気に個人の収入も増え、当然町も豊かになるだろうと、多くの人は両手を挙げて賛成しました。
わずかに郡の教員組合などは反対したようですが、怒涛のような歓迎ムードの中では、表に出ることはありませんでした。
常識的に言って、これほどの大事業を興すには多くの問題が山積みするはずでしたが、ここでは全く問題は起きなかったのです。
 
先ず、用地ですが、ここには宇都宮航空隊の分教場があったのです。
敗戦となり、飛行場が撤収された跡には、面積92万坪つまり300ヘクタールの荒れ地が残っていました。
それが地元民の知らない内に、3分の2が、堤財閥の名義になっていました。
どのような経緯があったのかは未だわからないのですが、当時の衆議院の議長は西武財閥の祖、堤康次郎であったことを考えると、自ずから分かる気が致します。
あとの3分の1の殆どは、隣の双葉町7人の名義になっていました。

これらの土地は、全くの痩地で、生産性が殆どありませんでしたので、かつては、
軍のために無償で提供した夫沢の地区の人らは顧みることもありませんでした。
当時、東京電力の社長・木川田は、福島県出身であり、建設省に絶大なる影響力を持っていた衆議院議員、天野は、ここ大熊町の隣の双葉町の出身だったのです。
そういう立場ですから、同県人として地元の為にと、木川田は考えたのだろうと思います。
そこに、天野は、俺の故郷には、うってつけの土地があると言いました。
 
立地条件として、第一に、相当広い土地。
第二に、1キロ以内に人家が全くないこと。
第三には、海水が充分確保できること。
第四に、土地取得に障害がないこと。
これらの条件が全て解決できるところが双葉郡大熊町夫沢地区だったのです。
 
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東電の意志が県に伝えられ、双葉郡そして我が大熊町に伝えられ、トントン拍子に ことが運んだようです。
そんな訳で土地の価格が、驚くなかれ、一反歩「300坪」当時で5万円。
地上の樹木「矮小木」5万円。併せて10万円だったのです。
白河以北、一山百文といわれた東北でしたから、単に売買するとしたら一反歩5,000円か、1万円くらいにしか思っていませんでしたから、地権者は喜んで手放しました。
びっくりしたのは東電だったようで、後で聞きましたら、買収予算の4分の1で済んだとのことでした。
後に大きな増設問題が出ました7号炉、8号炉の建設予定地となった厖大な土地は、その余った予算で買った
ということです。(次回に続く)

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