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満月
11月27日の早朝5時。
初雪の解けた水鏡に、もうひとつの満月が輝いていました。 この日、餅米を蒸かしながら新聞を開くと、福島高校生の記事がありました。
県外や海外の皆様にもご紹介したいと思います。 早速フランス福島の会のfacebookでも紹介されました。
https://www.facebook.com/fancefukusima/ 福島民友新聞11/27付記事
福島高校スーパーサイエンス部は、国内外の高校生の協力を得て、それぞれの
外部被ばく線量を比較研究してきました。
11月27日、その研究論文が英国の学術専門誌「ジャーナル・オブ・レディオロジカル・プロテクション」に掲載されたそうです。 フランス、ポーランド、ベラルーシなど、国内外26校の生徒、教員211人を対象に、
一時間ごとの外部被ばく線量を計測できる線量計を2週間持ってもらい、集めたデータを比較考察した論文です。
一年間の被ばく線量に換算した結果は、以下。
福島県 ・・・0.63〜0.97ミリシーベルト/年
国内(他県)・・・0.55〜0.87ミリシーベルト/年 海外 ・・・0.51〜1.10ミリシーベルト/年 放射線を出す花こう岩などが校舎に使用されている恵那高校(岐阜)の生徒は、学校での数値が高いといった思いがけない結果も出たようです。
「可哀想な福島の子どもたちを救いたい」という県外の支援者に、「子ども達の外部被ばく線量や内部被ばく検査の数値はご存知ですか?」と質問すると、知らない方が多いので、いつもビックリポンです。
そして「チェルノブイリと同じことがこれから福島でも起きる」とか、「福島県の住宅をすべて破壊して住民を疎開させよ」などと言うのですから、はっきり言って迷惑・・・なのです。
福島で起きるのならば、放射性ヨウ素やセシウムが降った東京でも起きるのではないでしょうか・・・。
まるで上着の「表と裏」のように、どちらの陣営も「利用主義」で福島を貶めている現状を、まず「自覚」して頂きたいと思います。
前回紹介した津田論文には「甲状腺がんの発症率が、会津地方で27倍」とあります。素直にこのデータを読めば、結論は「会津レベルの汚染地の子どもの甲状腺検査を急げ!」なのではないでしょうか?
なぜ福島だけを問題にするのか・・・・・反原発の「無意識」に、何があるのですか?
福高生の論文を読んで学んで頂きたいと思います。英文ですが・・・。 ☆吾妻運動公園のハロウィンかぼちゃ
追記
11月2日付福島民友新聞に、開沼博さんの寄稿が掲載されていました。 その一部を記します。 (寄稿)「根拠なき偏見許されず」
☆開沼 博氏 (福島大学特任研究員)
いわき市出身。東大文学部卒、同大学院博士課程在籍。 復興支援の調査研究、被災地の現状を伝える情報発信活動を展開している。 著書に「はじめての福島学」など。31歳 浜通りを縦断する国道6号の美化を目的とした清掃ボランティア活動「みんなでやっぺ!きれいな6国」が10月10日、行われた。
地元のNPOや青年会議所が中心になった実行委員会が主催し、中高生約200人を含む1440人ほどが参加。多くのメディアが「復興への一歩」と明るい話題として報じた。
しかし、主催者には人知れぬ苦労があった。反被ばくを掲げる市民運動団体が、イベント開催を阻止しようと妨害運動を繰り広げたのだ。 「避難指示がかかる地域も残る国道6号線で子どもとゴミ拾いをして被ばくを促すのか。すぐに中止しろ」というのがその主張。主催者や協力を予定する組織には「抗議」の文書や電話、メールが繰り返し送られ、「美談にすり替えた虐待」「国賊」「殺人行為」といった言葉が投げつけられた。
当日、県外から押し寄せた雑誌記者やジャーナリストの言動にも強引さが目立った。中には、子どもたちを含む参加者の横で、線量計をかざしながら勝手に写真を撮っては嬉々としてインターネットにそれを公開した者もいた。
無理解と「福島=絶対危険という価値観以外認めない」というイデオロギーが背景に存在する。 そもそも、この清掃活動は2007(平成19)年から毎年、行われていた。再開のきっかけも地元の子どもの強い思いがあってのこと。線量の高い地点が残る避難区域の清掃は大人のみが行った。もっとも、いわき市から新地町までの清掃範囲の中で避難区域は限定的だ。
先鋭化する市民運動がなす誹謗中傷が直接的に、あるいはインターネットを介して被災者に向けられるのは、今回にとどまらない。農家など食べ物に関わる生業につく住民に「毒を作るな、売るな」と、避難から帰還した母親や県内の教育関係者に「子どもを傷つけるのか」「洗脳されている」といった言葉が向かう。
このような事態が身近で常態化していることを知りながらも、「彼らの脱原発の主張には共感するから」「放射線への不安を口にするのは仕方ない」などとそれを黙認する意見が県内にも残るのは残念なことだ。
原発・放射線への政治的立場とこの誹謗中傷は分けて考えなければならない。 (中略)
いかなる理屈があろうと、抵抗するすべを持たない罪なき地域の一住民が根拠なく「殺人者」扱いされ吊し上げを食らう理由はない。 少数者の行いであろうと、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムが公に存在し、そこに生きる人の尊厳を脅かす状況は許されない。 それを黙認する者が存在し続ける限り、私たちの誰もがその被害にあう可能性の中に置かれ続ける。
今回のようにただ普通に生活をしようと望む子どもたちが嫌な思いをする。
その子どもたちが大人になった時に根拠なき偏見に晒される。
農家や漁師、観光に関わる方々が懸命に働くだけでいわれ無き侮辱をされ、損害を受け続ける。
弱い立場に置かれ冷静な判断が難しい人が、不安な気持ちにつけこまれて非科学的なデマを信じこまされ悪意をもった者に利用される。 これは、深刻な人権侵害・差別問題だ。
加害者には毅然とした対応をとり、被害を増やさぬよう努力することが重要だ。
3・11から5年目に向け、あらためてこの課題を直視すべきだ。
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放射能被害・被災関連
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今日の福島市は、青い空の下、黄金の稲穂が輝く、絶好の稲刈り日和でした。
吾妻山と黄金の稲穂
今年の稲穂は、例年になく美しい黄金色です!
見ているだけで金運が上昇しそう(笑) キラキラと輝く朝露・・・「イナゴや赤とんぼが今年は多いね」と夫。
蛙さんも稲穂の間を飛び回っていました。 うちの「おじいやん」が「若旦那」を指導しながら、餅米の収穫が始まりました。
今年も美味しいお餅が作れますように! さて、友人からイギリスでの現代アートの情報が入りました。
こんなふうに福島が、海外で話題になっているなんて・・・皆さんは、 どう思われますか?
しかも作品の製作者がいわき市出身だとは驚きでした。 以下、記事の一部を転載します。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
福島の野菜を使ったスープのパフォーマンス、海外で話題に
http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/25/frieze-london-fukushima-soup_n_5886086.html 10月15〜18日にロンドンで開催されるイギリス最大級の現代アートの祭典
「フリーズ・アート・フェア(Frieze Art Fair)」に、 福島産の野菜を 使ったスープがパフォーマンスアートとして出展されることになり、 海外で話題を呼んでいる。 イギリスのガーディアン紙は9月25日、「飲むべきか」という文章ではじまる記事を掲載。
イベントの主催者である雑誌「フリーズ」の創設者の一人、マシュー・ ストロヴァー氏による「私もまだ、そのスープを飲むかどうかは決めていない」というコメントを紹介している。 作品を出展するのは、UNITED BROTHERSという名前で活動する福島県いわき市
出身の荒川智雄さん、 医(えい)さんの兄弟。 「Does This Soup Taste Ambivalent?(このスープ、アンビバレントな味が する?)」という作品名のパフォーマンスアートは、福島産の野菜を使い、 彼らの母親によって調理されたスープを、観客に無料で配るというものだ。 飲むか、飲まないかという感情の板挟みになるジレンマを訴えるという。 |
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マーシャル諸島・ビキニ環礁で、アメリカが核実験を繰り返した1954年3〜
5月。
60年が経過しても、未だ核を廃絶できない私たちです。 なぜ? 来年は、沖縄戦・広島・長崎の大惨事から70年めとなりますが・・・、 どこか骨抜きにされた感がありますね(悲) 2/27付福島民友新聞に、福島大学の青山道夫先生の研究結果が紹介されていました。
1954〜56年に、アメリカが太平洋マーシャル諸島のビキニ、エニウェトクの両環礁で行った核実験の、放射性降下物による海洋汚染図を作成したそうです。 また、核実験再開後の56〜58年に、強い汚染域が、ビキニ環礁一帯から西はグアム島、東はハワイにかけて広い範囲で残されていたことも示されました。
当時、日本、アメリカ、カナダが、北太平洋一帯で表層海水を採取し、観測していた放射能濃度のデータを集めて分析した結果、アメリカ本土の太平洋沿岸の海域にも汚染域が点在したことが判ったそうです。
数値的には、汚染した海水が直接押し寄せた九州〜沖縄の海に比べると、
汚染程度は10分の1程度で、大気からの放射性降下物による汚染が主とのこと。
放射性物質が黒潮にのって日本沿岸を北上していた頃に、福島県沿岸の
いわき市で生まれた私は、海水浴と、魚の摂取でかなりの被曝をしていたんだな〜と、図を見ながら再確認しましたし、おそらく隠されているデータがもっとあるに違いないとも思いました。
青山先生の分析結果は、日本アイソトープ協会の広報誌3月号に掲載されるそうです。
アメリカは、54年3月1日に、ビキニ環礁で水爆「ブラボー」を爆発させ、5月までに6回の核実験を行いました。
また、56年5〜7月には、両環礁で17回の核実験が行われました。 被曝した日本のマグロ船「第五福竜丸」のニュースだけが限定的にクローズアップされてきましたが、当時、周辺海域には、1000隻もの船がいたということです。
また、多くの島民が被曝しました。 ちょうど日本がアメリカから原子力を導入する時期でもあったため、
被害の幕引きを急いだ・・・とも言われています。 また、当事者側も、差別に抗う術もないまま沈黙する・・・という状況でした。 日本の反核運動が、差別の問題を克服できない・・・というか、対峙する前に蓋をしてしまう状況は、昔も今も同じなのかもしれません。
2012年に、福島県立美術館で開催された「ベン・シャーン展」の記事も合わせてご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/fukushima_apple/8988538.html 代表作「ラッキードラゴン」が、福島県立美術館蔵というのも、不思議な
因縁ですね。
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河田先生のお話会の後、いわき市から県外に避難している知人Aさんから電話が
ありました。 Aさん
「とにかく、ネットで緑の党・木村ゆういちと検索して、街頭演説の映像を見て!」 私
「参議院選挙の時に、河田先生から、緑の党の応援ハガキを頂いて、私も一票を 投じたけど、何かあったの?」
Aさん
「娘が、木村氏の演説をネットで見て泣いてるの。もう結婚出来ないって・・・。 今年20歳になって、初めての選挙で緑の党に投票したのに・・・。 ブログで、品川宣言のことなんか読んでも、まだ他人ごとのように思ってたけど、 そういう感性の行き着く先がどういうものか、木村氏の演説を見てハッキリ 判ったよ・・・」
私
「え〜何なの、それ?・・・とにかく見てみるね」 Aさん
「3/13に、放射性ヨウ素に要注意!のメールを貰った時、いわき市にもかなりの 量が来ていたのね。避難はしたものの、うちの娘を早期被ばくから守ることはできなかった・・・。
だから、この問題は、あの時、福島やその周辺にいた人すべての問題だと思う」 3/13に送信したメールを記録したブログ記事は、こちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/fukushima_apple/8084191.html 早速、緑の党の公認候補「木村ゆういち」という人を、ネットで検索しまして、
出てきた映像が下記です。 http://www.youtube.com/watch?v=TId2blLTL3c&feature=youtu.be&t=9m
http://twitter.com/umediary/status/355570599411712000 驚きました・・・。 緑の党を応援していた福島の知人も、まったくこの件については知らされていませんでした。 この映像を、木村候補ご本人が、自分のホームページにアップしていたそうです。 また、四国での演説もネットで見ましたが、
「福島では、中・高生がグランドでバタバタ倒れている。子どもがどんどん亡くなっている」などと、全くのデマ演説を行なっていました。
たくさんの抗議をうけて、木村氏は謝罪したということですが・・・。
緑の党は、この事をどのように受けとめているのでしょうか?
この問題にフタをすることなく、皆さんに考えて頂きたいです。
原発を止めるためだったら、何をしても良いのか? 何を言っても良いのか? 倫理なき脱原発が、ファシズムの運動になってしまうのではないか・・・と、 危惧しております。 緑の党を応援している東京の有名女性歌手が、
「福島が安全な土地になってもらっては困る」と言った問題とも合わせて、 福島から何ができるのか、今後の対応を考えているところです。 (追記)
今もなお放射線量が高い地域に留まったまま放置されている野生化した牛たちがいます。そして子牛もいることが報道で確認されています。
奇形が多発しているのであれば、まずはこの牛たちから見られるはずですが、そのような報道は未だ聞いたことがありません。 福島以外にも汚染された土地がある現状で、
「福島だけが」ケガレているようなメッセージを発信する意図は何でしょうか?
チェルノブイリ救援・中部の最新通信「ポレーシェ」の編集後記に、
「パニックをあおる自称市民活動家の活動資金の出所を追いかけると・・・石油利権に辿りつく」とあり、純朴な東北の民はまたまたビックリなのでした(悲)
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山口と島根の皆さん、想像を絶する豪雨が続いていますね。
浸水や土砂災害などが報道されていますが、被害はありませんか? 梅雨前線が程よく収まることを祈っております。 あれだけ日本各地に降っていながら、首都圏の水がめである群馬県北部には あまり降っていませんので、首都圏のこの夏の水不足が懸念されています。 7/27(土)は、福島市でも昼過ぎから突然の雷雨となり、花火大会は中止になりました。
この日は、早朝5時から9時まで、お盆用の菊の収穫をした後、愛車「ベンツ」に 飛び乗って、福島駅近くの「カーロふくしま」へ。
「ベンツ」という名の自転車は、排気ガスを出しません(笑) 福島の環境をこれ以上汚染しないように・・・と汗だくの毎日です。 NPO福島ライフエイド主宰の「アグリ・サイエンス・カフェ」に集うお母さんたちや
農業者と共に、今回、思いがけず河田昌東先生のお話を聴く機会を与えられ感謝
でした。
2011年4月に初めてお会いしてから、早2年。
再会した河田先生は、とてもお元気そうで、これから本格的に始まる南相馬の プロジェクトについても熱く語ってくださいました。
この日は、午前中に到着した先生と、ランチを挟みながら、近況や福島の現状などについてさまざま情報交換することができました。
その中で、今回、特に先生にお尋ねしたいことが一点ありました。
それは、この夏、福島大学の教官と学生たちが計画している 「ふくしま子ども大使」プロジェクトをめぐる問題についてです。 福島大学は、各地の大学や大学生と連携して、福島と県外の児童が、会津地方で交流する企画の参加者を募っていましたが、抗議の電話やメールが殺到したとのこと。
この件に関して、私のもとにも問い合わせの連絡が来ていました。 この「集まれ!ふくしま子ども大使」という企画の対象は、小学4〜6年生。
全国から30人。福島県内から15人を募り、8/16〜19日に猪苗代町のホテルに 滞在。
原発事故の避難者が暮らす会津若松市内の仮設住宅を訪問したり、北塩原の湖で交流したりという内容です。 趣旨に賛同した熊本学園大学が、九州の小学生4人を募集したところ、
フェイスブックやツイッターに「子どもを被ばくさせるな!」「熊本学園大に抗議を!」などと書き込まれ、「責任をどうとるのか」などの電話やメールが殺到したというのです。 ホテルのある猪苗代湖長浜の空間線量は、0.07マイクロシーベルト/h。
ホテル内は、0.04〜0.05マイクロシーベルト/h。 企画の実行委員を務める熊本学園大「水俣学研究センター」花田先生は、 「4日間で浴びる線量は高くない」と判断されているそうです。 この件について、河田先生のご意見を伺ってみました。
河田先生「磐梯山を境に、線量が下がっています。会津若松市でしたら、名古屋の線量と同じくらいです」とのことで、主催者が、食事やホットスポットに配慮すれば大丈夫なレベル、とアドバイス頂きました。 ちなみに実家のいわき市の原発事故前の放射線量は、0.05マイクロシーベルト/hです。 磐梯山と白い蕎麦の花
ちょうど2年前のことですが、
2011年の7月に、チェルノブイリ救援・中部(以下「チェル救」)から、福島で暮らす 家族の積算線量測定を依頼されました。
腕時計タイプの線量計5台で、一家族が一週間計測し、記録するという内容です。 全体で100人くらいのデータを集めたのでしょうか? 貴重な記録ですので、いつかその全体的な集計結果についても伺う機会があればと思います。 あの時は、息子の積算線量を記録していて、涙が出ました。
測定は大切な記録なのですが、その「数字」に向き合う時の心の痛みは、当事者として体験した時、初めて理解できるのかもしれませんね。 菓子折りを持参しながら頭を下げて、渡利地区の家族に測定をお願いして回った 思い出深い夏でした。
そんな地道なデータ収集と調査は、昨年、南相馬に「放射能測定センター・南相馬」(愛称;とどけ鳥)を開設してからも精力的に続けられたそうです。(食品、土壌、水類の測定。WBCによる内部被曝検査。500メートルメッシュでの汚染マップ作成etc.)
そして先月、6月15日に開催された設立一周年記念イベントでは、河田先生と、木村真三先生が講演されました。(DVDを戴きました。感謝です!)
今秋から、南相馬に20町歩以上の圃場を確保して、本格的な「菜の花プロジェクト」もスタートさせる計画とのこと。 また、ソーラーシェアリング6事業のうち、1事業に関して農業委員会の許可が出て、8月着工、9月初め完成だそうです。 27日は、その河田先生の貴重な報告と、参加者との懇談がありましたので、
次回から数回にわけて、ご紹介したいと思います。 |


