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「ヨーク軍曹」1941年アメリカ映画
監督:ハワード・ホークス 撮影:ソル・ポリト
出演:ゲイリー・クーパー、ウォルター・ブレナン、ジョーン・レスリー、ジョージ・トビアス、スタンリー・リッジス、マーガレット・ワイチャーリイ、ウォード・ボンド
あまり覚えてなかったので3年ぶりに見直す。
ブレナン演じる牧師が静かに説教していると、床を軋む音を鳴らす住民が入ってくる。ブレナンがそれを気にしていると、その音を遥かに上回る轟音が聞こえてくる…このファーストシーンから“音”が才気だった演出を魅せる。酒場での乱闘シーンでは初めて殴った瞬間に女性のキャー!と叫び、自動ピアノのリズムが増していく。クーパーが働き疲れ、失望し大地に向かって声を荒げるときの声のこだま、教官の前で銃の腕前を見せるシーンの「命中!」という声、鶏頭のおびき寄せるとき呼び声の伏線。
戦争の後日談があるので、やや長く感じてしまう(僕がVHSでは129分で6分短縮されてるんですが)。しかしその後日談こそ『父親たちの星条旗』とも繋がる気がするし、クーパーが雷雨の中、銃を持ってロングコートを着て撃ち殺そうと行くと、雷に打たれて信仰に目覚めるシーンは、雷雨とロングコートと銃の映画への持ち込み方が『許されざる者』のイーストウッドと繋がる気がする。つまり雷にすら打たれないのがイーストウッド。(笑)
ジョーン・レスリーの初登場シーンは聖女的とまで言える美しさ。映画には『タバコ・ロード』のジーン・ティアニーや、『ピクニック』のシルヴィア・バタイユなど、聖女の系譜がある。
ヨークの母親役のマーガレット・ワイチャーリイは、『白熱』でキャグニーの母親を演じた人。
(VHSで鑑賞)
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椿姫からテキサス街道まで、ジョーン・レスリーの出演作はほぼ見ています。いいですねえ。「ハイ・シェラ」をまた観に行きたくなりました。
2008/11/23(日) 午前 3:26 [ aly*nv ]
ホークスはジョーン・レスリーの演技を安易に切り返しせずに、長々とカメラを回して表情と感情の推移を撮ってますね。こういう演技を引き出せるのがホークスの凄味ですね。ところでKEVINさんって、けっこうシネフィルですね(笑)。『ハイ・シェラ』はね〜…実は未見なんです。DVD安価で出てるので、いつでも見れるかと思い、随分前から見なきゃ、見なきゃと思いつつ、後回し、後回し…。ボガート大好きなのに、誠に申し訳ない。
2008/11/23(日) 午前 7:03 [ ふくやまん ]
この映画も傑作でした。ホークスの映画は未見のものが多いので、そのうち見てみたいと思っています。
TBもさせていただきました^^
2009/5/2(土) 午後 8:40 [ user t ]
たぶん『果てしなき蒼空』のカーク・ダグラス、または『モホークの太鼓』のヘンリー・フォンダがのちに、ダニエル・ブーンと呼ばれヨークの精神的支柱になり、そのヨーク的存在が再来するとき『父親たちの星条旗』として再現されるんでしょう。
2009/5/8(金) 午後 7:51 [ ふくやまん ]