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「A Japanese Idyll』1912年アメリカ映画
監督:ロイス・ウェーバー 撮影:不明
出演:ロイス・ウェーバー
女性監督のロイス・ウェーバーが作った日本趣味全開な10分のサイレント映画。
日本人が作ったらナルシズムに陥ってしまうところ、外国人が作ってるからか、日本の美化が単純にキラキラしてて綺麗なんですよねぇ。庭に池があって、家や庭が桜で過剰なほど飾り付けされている(笑)。それこそ白人が着物着て、提灯の飾りの前で扇子をかざしてるんだから、モネの『ラ・ジャポネーズ』を想起させますよ。印象派のジャポニズムを映像化したらこんな感じの解釈になるんじゃないんだろうか。おそらく背景の小物は全て日本の骨董美術を集めてたでしょう。ロイス・ウェーバーは監督・主演だけじゃなく、製作もかねているみたいなので、完全にこの人の趣味で作ってる感じ。
話は錯綜していてわかりづらい。どうやら男女が駆け落ちするみたいで、ラスト・ショットは男女が乗った小舟が遠くに消えて行く。これは中々詩的なショットでしたが、最後でやっと『近松物語』っぽい話だとわかりました。最初は男が写真を見てデレデレしたことが描かれて、お嬢さんのもとにアメリカ人の友人が遊びにやってきて、お嬢さんが逃げ出したかと思ったら最初の男性に繋がる。どうやら中盤のシーンは回想、あるいは過去のシーンみたいですが、かなりわかりにくいです。字幕は最小限だったし、アメリカ人の友人はどう本筋と関わっているのかさっぱりわからなかった。当時の人はわかったのかなぁ?
(ストリーミング配信で鑑賞)
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