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木こり仕事では、
朝の10時と昼の3時に
休憩がある。
先日、昼3時の休憩時間に、
親方が、
『 みんな居れへんうちに、
木ぃ切って来ぅ 』
と言って、
チェーンソーを持ち、
現場に向かって行った。
ヒトの居ないうちに切らないと、
親方のシゴトは早すぎて、
退避するヒマもなく、
あぶないのだ。
私は、親方の、
1流のシゴトが見たいので、
付いて行った。
早速、
大きな音を立てて
チェーンソーのエンジンを掛け、
木を切り始める親方。
他の方々とは、全然ちがう。
合理的で、無理がなく、
とにかく早い。
そのうち、
切りかけた木を そのままに、
その後ろの木を切って、
ドミノ倒しのように
いっぺんに、2本を
切り倒すといった技まで
披露しはじめた。
プラスチック製の
くさびを持ち、
『 おい。叩く棒、持って来い 』
と言われたので、
適当な木を
バットぐらいの長さに切り、
近づく。
チェーンソーの切り口に、
親方が、くさびを差し込んだので、
さっきの木で叩き込む。
切り口が開き、
木が ゆっくりと倒れる。
他の木に引っ掛からないように
倒す方向を調整しているのだ。
他の方々が、休憩する中、
私は、1流のシゴトを間近で見て、
しあわせな時間を過ごした。
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