面白い! この本

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『宇宙の不思議〜宇宙物理学からの発想〜』 佐治晴夫・著  PHP文庫 定価:本体505円+税

1996年4月15日 第1版第1刷



副題にあるように、物理学者の書いた本であるが、単なる宇宙物理学の話ではなく、「人間はどこから来てどこへ行くのか」と言った根本的なことにまで踏み込んでいる内容である。しかも滅法分かりやすく、そしてオモシロイ。この本を読むと、著者が物理学者であるという認識は薄れて、時に仏教学者だったり、哲学者だったり、近所の物知りお兄さんだったり、求道者だったりと色々な顔を覗かせる。


当初、これはフツーの記事にしようと思って以下の文を書いたのだが、やはり面白い本として紹介しようという気になったので、このコーナーにした。

下の記事はそんな感じで読んでください。




気分が落ち込んで進退窮まった時、スケールの大きな話を聞いたり見たりすると、不思議に気が晴れることがある。

先日、読んでいた本に牡牛座のかに星雲の話が出て来て、ふとケーブルテレビをつけたら、かに星雲の話をやっていてビックリした。

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気分がlow でいたしばらくの間、なりを潜めていたグーゼンの奇跡が少し戻って来たようだ。



宇宙の話、とりわけスケールの大きな話に癒やされるとゆーのは、人が悲しみに打ちひしがれた時に海を見に行くのと似ている。

これだけ途方もない話をされると、アタマがパニクって、瞬間的に悲しみなど吹き飛んでしまうのかも知れない。
以下、少し抜粋してみた。



原始星の温度は、このころの宇宙空間と同じくらいのマイナス200度くらいですが、この収縮によって、ガス塊の中心温度は5万度くらいになります。(中略)……この段階での原始星の大きさは、およそ1億5000万kmくらい、水素の原子核である陽子の速度は秒速30kmになっていますが……(中略)やがて7500万kmくらいまで縮むと、内部温度は15万度になり、表面温度も3500度くらいになりますから…(中略)およそ1000万年たつと、直径は200万kmくらいになり、中心温度は100万度(後略)。(『宇宙の不思議』佐治晴夫・著)



なんとも大掛かりな話で見当すらつかないが、途方もないホラ話を聞かされた時のように胸がスカッとする。しかも(たぶん)本当の話なので、爽快感は尋常ではない。

宇宙の大きさ、人間の小ささ、そして、この本には実は人間の大きさも込められているのである。ぜひ、読んで感じて戴きたい傑作本である。
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『前世療法②』―米国精神科医が挑んだ、時を越えたいやし―

ブライアン・L・ワイズ 著

山川紘矢・亜希子 訳

PHP文庫
1997.4.15 第1版第1刷
1998.10.21 第1版第6刷

定価:本体571円+税

以前にこのコーナーで取り上げた本の続編である。


それまでスピリチュアルな世界を全く信じなかった精神科医の著者が、一人の患者に治療のため退行催眠をかけたところ、幼児期の記憶を通り越して、前世を語り始めたところから全ては始まった。

医師以外知り得ようのない事を語り出す患者の意識は、催眠中、「マスタ」ーと呼ばれる超意識と供にあった。

前著では、主に一人の患者の前世体験を取り上げているが、この本ではさらに複数の体験談が出てくる。


肉体的な死は全ての終わりではなく、そのあとにも生が続く。

退行催眠療法によって、前世を追体験した患者たちは全てその認識に達している。

あくまでも冷静なこの医師(著者)は、分析的にこの現象を解析していくが、偶然やトリックの介在する余地のない事実を突きつけられて、輪廻転生を信じざるを得なくなった。


この本の巻末には、退行催眠療法のやり方が書いてある。

実際、著者が長年に渡って千人を越える患者にしてきた方法だ。

これを朗読したものを流せば、深い催眠状態に入り、前世を思い出す可能性がある。

ぜひとも試してみたいものである。

著者によって、この方法は危険をほとんど伴わないことが実証されている。

著者はこの技術を(そう、「技術」なのだ!)、トラウマよりももっと深い、魂の疾患とも言うべき治療に役立ているが、何の疾患がなくても前世を理解することは、その後の人生に大いにプラスになるとしている。

先ほど便宜的に「魂の疾患」と言ったが、自分の認識では「魂」は「羅患」しない。

ともあれ、どんな心理療法、薬物療法を施しても治らなかった患者が、この前世療法により劇的な回復を見せている。

信じる信じないはあるが、この話を科学的に否定し得る著書はまだ出ていない。


ちなみに、この本に序文を寄せているのは、臨死体験の先駆けとなった『かいまみた死後の世界』(評論社・中山善之:訳)を書いたレイモンド・A・ムーディ・jrである。
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『かっこいいほとけ』 早川いくを:著  寺西晃:絵

株式会社 幻冬舎:発行 定価:(本体1200円+税)  2011年9月10日:第1刷発行


タイトルを見て飛びついた。
イラストを見てかぶりついた。
著者名を見てレジへ走った。


そう、『へんないきもの』の著者、早川いくをさんがやってくれました。
面白おかしく「かっこいいほとけ」を紹介する本である。

プロローグの最後にもこう書いてある(一部抜粋)。



本書は、そんなほとけたちの魅力を余さずご紹介……するようなことは一切なく、ただひたすら、かっこいいほとけを、かっこいい、かっこいいと礼賛するだけの本である。


かっこいいぞ、ほとけ!




ところどころに太字を使い、ユーモアあふれるおフザケ文体で、本書は進行していく。
どのページからよんでも楽しめる本なのだ。


帝釈天や阿修羅、そして僕の大好きな降三世明王(←単語登録したので一発変換)や大威徳明王、愛染明王など明王部だけでなく、歓喜天(かんぎてん)や荼吉尼天(だきにてん)、大黒天などの天部からも選りすぐりのカッコイイほとけが出演(?)している。


ほとけの名前の後に、ちょっとした紹介フレーズがあるが、コレも面白い。

たとえば

深沙大将(じんじゃたいしょう)――私は三蔵法師を六回殺しました

や、

閻魔天(えんまてん)――釈迦にかわってお仕置きよ

など、タイトルだけで腹を抱えて笑ってしまった。



イラストもまた素晴らしい。

たとえば伊舎那天(いしゃなてん)のイラストはこんな感じである。



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ほとけのダーティー・ワークを引き受ける、伊舎那天。



うおー、シビレるぜ!




イラストの中の愛染明王は、絵馬を持っているが、


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「身勝手な絵馬に憤怒する愛染明王」

と書いてあり、絵馬の中身は
「営業部の、年下のイケメン全員が絶対あたしに告白しますように。(上限33歳)結婚は再来年まで。白人も可。めぐみへの天罰は更年期障害を希望。ひろしはもどってきて土下座するべき。(中略)便秘はもう三度目の祈願なんですけど。あと中野の件ですが、一八〇万円以下は絶対不可です!(消費税抜き)それとプラダの」……。


この絵馬のお願いと憤怒の愛染明王を見比べると面白さ倍増である。



また、ここに出て来るほとけに関する記述は意外にもかなり詳しい。

巻末の「参考資料」の多さがそれを物語っている。ちゃんと調べて、しかも面白おかしく書いているのだ。筆者の力量は並々ならぬものである。

この本はここ数年来に読んだ本の中で、確実にベスト・スリーに入るほど面白い本である。


僕のような、ミーハーほとけ好きなら絶対オススメである。

分身の叫びを聞け! ケータイ投稿記事

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『店頭<手書き>ボードの描き方・作り方』 中村 心(なかむら こころ)著 日本実業出版社 発行

定価:本体1,500円(税別)
2011年2月10日 初版発行


販促・マーケティングライター、「手書き店頭ボード」研究家の名を持つ著者である。

タイトル通り本書は、店頭ボードの効果的な活用について書かれたものである。

ついついお店に足を踏み入れたくなる手書きボードの描き方のコツが書いてある。

この本は今年刊行されたばかりである。
したがって情報が非常に新しい。

実は自分は売店で、この店頭ボードを使おうかと考えていた矢先に、この本に巡り合ったのである。

実際のお店の効果的なボードが豊富な写真で紹介されているので、パラパラとページをめくって眺めているだけでも楽しめる。

さらに、アンケート結果なども乗せて、店頭ボードの有効性が示されている。

店頭ボードを作るということは、自分の店の売りを再確認することでもあるのだ。

この本は成功パターンだけではなく、失敗パターンについても言及している。

また、新しいアイデアやヒントなどについても、実際のボードを紹介しながら触れている。

自分は、この本を読み始める前にボードを描いてしまったが、自分の中で感覚的に捉えていたことが言語化されているので、頭の中が非常に整理された。

読んでいて「そうそう、そうなんだよ!」と何度もうなずいてしまったのだ(^^)

この中にはたくさんのキーワードが出てくるが、その中の一つが印象に残った。

いわく「店頭ボードは、店長の分身と心得ましょう」である。

五月からの売店業務で店頭ボードを出しているが、また一つ、やりがいのある楽しみが増えた感じだ。

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『完全理解 日本料理の基礎技術』 野崎洋光 著   定価:4,200円+税

株式会社 柴田書店 発行  初版発行 2004年12月15日



広尾にある有名店「分とく山」の総料理長 野崎洋光(のざき ひろみつ)さんによる日本料理が学べる本である。

……とは言っても、自分はあまりテレビも見ないし、懐石料理の店にはほとんど行ったことがないので、たぶん皆さんの方がご存知かも知れない。


お店の名前にしても「ぶんとくさん?」「ぶんとくやま?」といったていたらくだ。(正解は“わけとくやま”)

有名な日本料理店「とく山」から分かれたので「分とく山」というらしい。

この本が出版された時点で、野崎氏は「とく山」の総料理長ということになっている。


自分は、ちゃんとした料理は出来ないが、上手な人が料理をしている姿を見るのが大好きだ。



この本は包丁の研ぎ方から野菜の洗い方、魚介のさばき方、だしの引き方、実際の料理の作り方や盛りつけ方などがたくさんの写真で説明してある。

奥付を見ると「本書は柴田書店MOOK「料理百科」1号〜24号までに掲載された連載に、新たな内容を追加してまとめたものです。」と書いてある。

いいなぁ。スポチャンでこーゆーのやりたいんだよね。関係ないけど。



実はこの本は購入したものではなく、図書館で借りたものである。

とにかく分かりやすい。

写真を見ているだけでワクワクする。


借りる決め手となったのはスッポンのさばき方が写真入りで載っていたからである。


「うわー、すげー! スッポンさばいてるよ!! うおー!」

ってな感じである。

他にもウナギやドジョウ、フグのさばき方まで載っているのである。


もちろんオコゼや毛ガニだってさばいちゃうし、丸鶏だってモモと手羽とささ身に分けちゃうのである。

もう「分けちゃう山」にしちゃってもいい感じだ(^^)


これを見ていると料理が作りたくなってくる。

そして多少はお金が掛かってもいいから、こーゆーお店に行ってみたくなる。

よし、決めた! 近い将来きっと行くぞ。



ちなみにこのお店「分とく山」はすべておまかせのコースのみであるという。(15,000円くらい)


この本は、仕込みにしても料理にしても接客にしても常に「お客様をもてなす」心に溢れている。

自分の働いているところは売店だが、とても参考になって心にしみた。



「分けとく山」が名店だとしたら、それは味ばかりではない。料理人はかくあるべしというプロ根性がしっかりと身についた人たちのお店だからではないだろうか。


日本料理の玄妙と、誇り、そして温かさが感じられる本なのだ。
(スッポンのさばき方で借りた割にはカンドーしているのである^^;)

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