開設新春
『李香蘭の恋人』を読んで
長年、台湾関係の本を書いてきた当人が、前回は『若山牧水 さびしかなし』(晶文社)という純粋日本の書を出しノンフィクション作家としての間口を拡げたが、今回は台湾から満州・上海へと舞台と時代を大きく拡げた。
李香蘭とは言わずとしれた旧満映の看板スター、いや、満映のみならず日本の東宝、上海の中華電影公司のスター女優でもあり、戦前戦中の日本、中国、台湾などで広く知られた存在だ。
日本語の出来る中国人美女、歌もうまく、日中というかいわゆる大東亜共栄圏の象徴的歌姫、というイメージでもあった。
だから、敗戦時、上海でいわゆる〈漢奸〉(中国を裏切った者)として裁判にかけられかけたが、日本の戸籍謄本が見つかってやっと釈放・帰国出来た。以降は日本人「山口淑子」である。
その後はアメリカにわたり彫刻家イサム・ノグチと結
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