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さて、ついにやってきました(笑)。 フルートの主管についてです。 主管はものすごくバリエーションが多い部分ですので、全部の種類をかき集めるのは無理でした。 下の写真で3つの事を説明します。 主管は、キーの配置によってオフセット、とインラインの2つに分けられます。 まず、上のフルートがインラインキー、下の写真がオフセットキーと言います。 上のフルートはキーの並びが一直線になっているのが分かるでしょうか? 下のフルートはキーの並びが一直線ではありません。 そして、下のフルートの緑の丸印で囲っている部分がEメカニズムという部分です。 上のフルートにはありません。 最後に、上のフルートのキーをよく見て下さい。 キーに穴が開いているのが分かるでしょうか? こういうキーを、リングキーと言います。 下のフルートには穴が開いていません。 こういうキーをカバード・キーと言います。 穴が開いているように見えるのは古いのでメッキがはげているからです。 穴はないのでよく見て下さい。 3つの説明でお分かりかと思いますが、最終的に言うと 上のフルートがインライン・リングキー、Eメカなし の主管 下のフルートがオフセット・カバードキー、Eメカ付き の主管 になります。 じゃあ、オフセットでリングキーはないのか?と思われた方、良く気がつきました、あります。 でも、かき集める事が出来ませんでしたので、ここにはありません。 ただ、オフセットのリングキーは全体的な割合から言うと少数だろうと思いますので、まあ、この写真でだいたい説明できると思います。 では順に下らない説明をします(笑)。 まず、キー配置から。 オフセットのキー配置にすると左手の部分の演奏が楽になるので、初心者には良いと言われていますが、写真で見たら分かるように、オフセットにするために支柱が余計に立てられています。 シンプルにするという意味ではインラインの方が美しいのです(主観的に)。 で、そう言う、美しい(あくまで主観)配置の物が上手い人に好まれます。 自然科学の公式では、シンプルな物が好まれますが、フルートの場合、シンプルである事と演奏しやすさは、たぶん、逆の関係になると思います。 シンプルなインラインの方が技術的に難しさを要求されます。 で、難しさを要求される楽器が良い音を出すかというと、これは非常に微妙な問題です(笑)。 キーの配置が変わっただけでは音色はおそらく変わらないだろうと思うのですが、ま、私はプロではありませんので、何とも言えません。 ただ、インラインの方がキーを押さえるのが難しいので、インラインのフルートを持っている人の方が指使いは上手いのだろうと思います。 しかし、見た目は圧倒的にインラインの方が美しいのです(あくまで主観)。 次はEメカです。 ま、正確にはEメカニズムですが、通常Eメカと言ってます。 これがまた、フルートを語るには実に難儀な代物です。 フルートを吹かない人には何の事か分からないと思いますが、フルートの一番高いオクターブのE(ミ)の音を出しやすくする装置です。 白い矢印で示したような構造になっています。 一つのキーを押すと連動してキーが塞がるように設計されています。 じゃあ、EメカがないとE(ミ)の音が出せないかというとそんなことはありません。 中には、クラッチ式Eメカ付きメカと呼ばれる物もあり、スイッチでEメカの機能をON/OFF出来るようになっています。 で、このEメカがあるかないかで、私なんか理解の及ばない音響学的考察で、菅体の振動を考えるとEメカがある方がEの音が安定すると言うのですが、その辺は分かりません。 具体的には、Eメカがある場合には矢印2のキーが閉じると言う違いだけなのですが、Eメカのない楽器とある楽器を比べるというのが原理的に無理なのです。 なぜ無理かというと、同じ型番のフルートで、Eメカありの楽器とEメカなしの楽器を比べても楽器その物の個体差の音の違いなのか、Eメカによる音の違いなのか判別が難しいからです。 私なんか初心者のぺーぺーなので、Eメカがあるのとないのでどう違う音が出るのかさっぱり分かりません。 少なくともEメカについて蘊蓄を垂れるには20年以上の修練を積んだ人が言うべきなのでしょうが、それでも、その人が言う「理論」通りに音が出ているかと言えば疑問です。 ま、初心者の人はせっかくEメカでEの音が安定しやすくなっているのだから、Eメカが付いている楽器を持っている場合には安心して使えば良いし、Eメカのない人でも、Eの音は出るのだから安心して使えば良いと言う事にしておくのが妥当かなあ?とか思います。 ただ、安いフルートにはEメカが標準で装備されているのに対して、ハンドメイドクラスの高いフルートではオプションとなっているのを考えると、上手い人はEメカがなくてもEの音を出せるのではないのかなあ?とか思いますが、(Eメカを付けるとハンドメイドクラスで5万くらい高くなります)その辺は謎としておくのがいいんじゃないでしょうか? ちなみに写真は、上のフルートがパール、ハンドメイド「マエスタ」、下のフルートが量産タイプのヤマハYFL−43です。 吹いた感じは、圧倒的に「マエスタ」の方がEの音は美しいです。 最後に、カバードキーとリングキーの話です。 昔はカバードキーの事をジャーマンタイプ、インライン・リングキーの事をフレンチタイプと言ってましたが、最近そう言うのは言わなくなりました。 オフセット・リングキーの事はジャーマン・リングキーと言っていたらしいです。 なんで言わなくなったんでしょうね? 政治的な意味合いがあるのでしょうか? まさか独仏戦争とかそういう事に発展しかねないのでその場の空気を読んだのではないでしょうね?(笑)。 一般的にリングキーの方が軽やかな音がすると言われています。 でも、これは吹いている本人がそう思っているだけの場合もあるので注意が必要です。 リングキーはキーに穴が開いているので、穴から音が漏れます。 その音を奏者が直接聞く事が出来るので、結果的に明るく聞こえているだけなのかも知れないのです。 たぶん、カバードだろうとリングだろうと、観客にはあんまり区別がつかないのではなかろうかと思うのです。 でも、リングキーの方がちゃんと押さえないと音が出ないので指使いは上手くなる(はず)なのです。 あと、リングキーは穴が開いているので、微妙な音程を取れるので、それはそれで楽しいでしょうけど、初心者にはあんまり関係ありません。 まだこれだけしか説明してないのに、こんなに長くなってしまいました(笑)。 ここまで読めばだいたいの事は分かったと思います。 そもそもフルートの説明をしたのは「初めて会った人に威圧的な楽器」と言うのを説明するためでした。 と言う事はもうお分かりですね? インライン・リングキーでEメカ付きの奴が一番高くて威圧的なんですよ。 でも、主管についてはまだ説明が終わってないので、次回も主管についてです。 |

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同じフルートでも管体も色々ありますからね。
私はリングキーを使っているけど、カバードを吹きたくなりました。
2014/7/2(水) 午後 8:03 [ 笛吹き保健師 ]
なんだか実物を触って吹いてみたくなりますねぇ^^
もし始めるとしたら、こんなに詳しく説明が聞けて、
すごい恵まれているチャンスなような気がします。
2014/7/4(金) 午後 7:49 [ Kisaragi.M ]