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「どう見ても水晶だとは思えませんね。」
「ああ、どうして『天然水晶』だと言い張って出品するのか理解に苦しむよな。」
「この石は8キロくらいあります。現在、玄関先に転がってます。大工さんが荷物を避けるのに出してきたみたいです。」
「白というか黄色っぽいところは重晶石だと思うんだ。で、結晶は方解石だな。だから塩酸をかけたら大変な事になると思うよ。」
「じゃあ、かけてみましょうよ。」
「イヤだよ。重晶石はあっという間に発泡してなくなっちゃうから。」
「で、やはり中国産ですか?」
「当たり前だろ。これが中国産じゃなかったらどこで出てきた石なんだよ。でも、方解石としては本物っぽいからいいんじゃないか?これを『水晶』だと言い張らなきゃいいんだけどなあ。」
「そんなに『水晶』にこだわるって不思議ですよね。もしかしたら中国の人って日本人は『水晶』しか石を知らないと思ってるんでしょうか?」
「中国人が日本人に対してどんなイメージを持っているか知らないけど、『水晶』が高値で取引されていると思うんだったら、まあ、許される範囲じゃないか?『フジヤマ』、『ゲイシャ』よりはましだろ?」
「富士山は外国の人はみんな日本のイメージを持ってますよね。どこかの国は、富士山の写真を見せてあたかも日本の企業だと思わせるようなCMやってますから、欧米の人は富士山見たら日本だと思うんですよね。」
「でも、『ゲイシャ』って共通イメージあるのかなあ?オレも正確に芸者を思い浮かべるのは難しいけどな。」
「大丈夫ですよ。『ゲイシャ』はすでに万国共通語です。」
「万国共通語でもイメージする中身が違っていたら共通じゃないだろ。オレとしてはまず第一に芸者さんは色が白いというのが思い浮かぶな。」
「そうですね。確かにあれだけ白粉を塗っていたら白いですね。」
「だったら、本当に白い白人でいいわけだ。で、第二に髪を結っている。だったらふつうに力士だよな。」
「まあ、ほっそりとしていたら力士でもいいですよ。」
「で、最後に和服を着ている。」
「じゃあ、琴欧洲でいいじゃないですか。」
「だろ?きっと琴欧洲は欧米では『ゲイシャ』と呼ばれているはずなんだよ。」
「でも、琴欧洲にお酌なんかされるとなんだか気持ち悪いと思うんですけど。」
「そんなこと無いよ。女性には人気があるんじゃないか?」
「まとめるとこんな感じですか?キンキラキンに飾られた畳の上で(マルコ・ポーロが日本の畳は金で出来ていると言ってるから)、和服を着た色白の琴欧洲が女性にお酌する。でもこれって本当に『ゲイシャ』ですかねえ?」
「おそらく欧米の人はそんな感じで『ゲイシャ』を考えてるはずだよ。でも、最低、琴欧洲には髭だの胸毛だのは剃ってもらいたいよな。」
「そりゃ琴欧洲が可哀想ですよ。でも、今気がついたんですけど、もしかして『ゲイシャ』って女の人なんじゃないですか?」
「それは男女差別だな。男がやってもいいはずだ。大丈夫だよ。この頃、女の人みたいな男が増えてるから気がつかないと思うよ。」
疲れていると思考が貧困になります。
でも、酒をあんまり飲みに行かないので、『ゲイシャ』のイメージはこんな感じです。
誰か、正確に芸者の定義をして下さい。
では
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