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「今日は忙しかったですね。」
「お前には言われたくないよ!」
「土曜なのにいつもより早く起きて公園に行ってまあ、見事に日焼けしましたね。」
「ああ、ものすごく痛いよ。でもな、それで良かったんだよ。」
「ですね。今日は午後から従兄弟さんの一周忌法要でしたからね。」
「あいつら、本当に田舎だから人が車に乗って来ていようが何だろうがとにかく飲ませるからな。だが、法要が始まってすぐに日焼けで手や顔が真っ赤に腫れ上がったから、みんな『こいつ、すでに酔っている。』とか思ったらしいよ。で、どうせこっちも飲む気がないから酔ったふりしてたら誰も進めないんだよな。」
「こう言う時、色白って得ですよね。」
「絶対に得じゃない!!痛いんだぞ!おそらく明後日くらいに皮が剥けてきて恥ずかしい模様になるんだよ。」
「でも、今思ったんですけど、管理人さんの家系で色白って管理人さんだけじゃないですか?」
「そう言われたらそうだよな。みんな日焼けしても赤くならないよな。」
「もしかしたら管理人さん、うちの子じゃないんじゃないですか?(笑)。」
「『うちの子』って何だよ!オレは世帯主だ!オレがうちの子じゃなかったら扶養家族はどこの子だ!」
「それは難しいですね。世帯主が『うちの子』じゃないなんて想定外でした。もしかして、管理人さん世帯主じゃないんじゃないですか?(笑)。」
「全く!つきあってられないよ。」
「しかし、今日もまた超豪華絢爛な料理でしたね。法要ってふつう質素で簡素な料理なんじゃないんですか?」
「知らないよ。田舎だと豪華にするんじゃないか?皿に鮎が二匹もついてて、しかもメバルもついてるのは初めてだ。その上、肉だぞ?これじゃあ、死者に戻ってきてくれって言ってるようなものだな。」
「案外、戻ってきてるんじゃないですか。これだけ料理があったら少しくらい幽霊が食べても誰も気がつきませんよ。」
「明らかに人間が一人で食べられる量を遙かに超えてるよな。酒がどんどん出てくるのにどら焼きだのまんじゅうだのがこれまたどんどん出てきて、しかも、みんな食べてるのはもしかしたら修行の一種なのかも知れないな。」
「しかも運んでくるのは町内会か何か知りませんけど、全く知らないおばちゃんじゃないですか。あれって断れないですよね。」
「さすがに今日は曲は思い浮かばなかったな。酒を飲んでないオレが気持ち悪くなったんだから飲んだ奴は絶対に気持ち悪かったはずだ。」
「飲み食いに慣れてるんじゃないでしょうか。じゃないとあんなに食べられませんよ。」
「慣れで物が食えるようになるわけないだろ。もしそうだったら摂食障害だよ。」
「田舎って不思議ですね。」
「でまた帰りに巻き寿司だのおはぎだの、大量にくれるんだけど、風習というのはバカにならないな。」
「まさに冠婚葬祭は地域全体でやってますね。」
「この地域だけまだ高度成長期に入ってないみたいだよな。」
「このままだと十三回忌までやらされるんでしょうか?」
「いや、神道なんかだと五十回忌までやるんじゃないか?」
「それじゃあ、管理人さんも法要される立場じゃないですか。」
「そうやって、いつも誰かの法要をやるんだと思うよ。」
日焼けで色が黒くなる人がうらやましいです。
こう言うのって色素を注射したら治る?んでしょうか?
では
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