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尋常小学校の修身(道徳)の教科書です。 これと言って珍しいものではありませんけど、中から出てきたのがおもしろかったので紹介します。 こう言った古い教科書は大量に古本市場に出てきますので、古本屋さんもいちいち中身を調べないまま放置することが多いのです。 急に「古い教科書がほしい」と言われると、手当たり次第に持ってきたりするので、2枚目の写真のように可哀想な紙も出てきます。 この紙は、石黒君のものであることは明らかです。なにせ堂々と名前を書いているんですから。 でも、1行しか書かれていません。 今では知る人も少なく、また、それほど重要視もされない「教育勅語」です。 戦前の小学生は暗記させられたと言われていますが、実際にはどの程度の人が暗記したのでしょうか? とりあえず、石黒君は1行だけ書いてみたようです。 でも、その後は興味を失ってしまったんでしょうか? だからと言って石黒君を責める気はありません。 第一、「教育勅語」は小学生には難しすぎると思うのです。 書きかけの紙をみると、なんと、漢字で書かされています。 これはちょっと無理でしょう。 このままでは意味が分からず、音だけで覚えてしまうような気がします。 まさにお経の世界です。 たとえば般若心経の出だしを音読すれば 「カンジザイボサツギョウジンハンニャハラミタジ、ショウケンコウンカイクウドイッサイクヤクシャリシ・・・」 になりますが、石黒君も音読のまま 「チンオモウニ、ワガコウソコウソウクニヲハジムルコトコウエンニトクヲタツルコトシンエンナリ・・・」 で、意味なんか分からなかったんじゃないでしょうか? 無駄な努力はやめて1行で知らんぷりしたのはある意味正解だったのかもしれません。 というか、こんな紙切れを教科書の中に入れっぱなしで忘れていたのですから、当然、教科書なんか読んでないのです。 まあ、それでもいいんじゃないでしょうか。 後世になった恥ずかしい紙を見られて石黒君も笑っていることでしょう。 いや、もしかして、まだ生きているかも知れませんね。 もし生きていてこのブログを見て返してほしいと思ったらお返事ください。 |
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2010年01月24日
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