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「三国史記」

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古本を中身を見ずにネットで買うとひどい目に会うという一例でしょうか?

朝鮮半島最古の書物「三国史記」です。

最初の1枚目、2枚目の写真がネットで買った奴です。
発行が「国書刊行会」になっているので、特に意識することはなかったのですが、値段が微妙に安いので、古本でも状態があんまり良くないのだろうなあとか、思っていたんです。
読めたらいいので、当然安ければいいんです。

ところが、開けてびっくりというか、何というか、2枚目の写真のとおり、全文が漢文です。
これでは読めるわけがありません。
どこかに訳があるのではないかと思いましたが、さすが「国書刊行会」です。
全くの原本を忠実に活字にしただけです。
日本人の悪いところが出てます。
本当にありのままを活字にしただけなので、資料としては大変重要なのでしょうけど、漢文を読めない私には意味がありません。

で、仕方ないので訳本を買いました。
こちらの方は全4巻なんですが、全部を読みたいわけではないので、本紀の所だけの2冊だけ買いました。
中身も4枚目の写真のように日本語で安心です。

この「三国史記」は西暦1145年にできあがったと言われてます。
と言うことは、それ以前の朝鮮半島の何かを知ろうと思っても文書としては残ってないんですよね。

「新羅本紀」とか「百済本紀」など、ふつうに書かれてますが、できあがった年代より500年以上も前のことです。
どこかに記録があって、その記録はなくなったのか、あるいは、日本や中国の歴史書を元につなぎ合わせてあとは適当に書いたのか、その辺の所は専門ではないのでよく分かりません。
どうせ、日本の「古事記」や「日本書紀」だって正確ではありませんので、そう言うのはあんまり追求しません。

日本の「古事記」や「日本書紀」は本当かウソかを別にして、宇宙創生から話を持って行って神代から天皇の話を作り出す神話的な性格もありますが、「三国史記」はふつうに初代の王から始まっているので何となくもっともらしく書かれてます。
でも、神は現れませんが龍は時々遊びに来たようです。

「六十年(西暦3年)秋九月、二匹の龍が金城の井戸の中に現れると、激しい雷雨が起こり、城南の門に雷が落ちた。」り
「三十三年(西暦56年)夏四月、龍が金城の井戸に現れた。しばらくして、大雨が西北からやって来た。」り
「十一年(西暦164年)春二月、龍が王都に現れた。」り
「七年(西暦253年)夏四月、龍が宮殿の東池に現れ、金城の南で臥柳がひとりでにたちあがった。」りしてます。

本当に龍なのかどうなのか知りません。見間違いかも知れません。
案外、龍ではなく蛇かも知れません。

「三十四年(西暦229年)夏四月、蛇が南の倉庫で三日間も鳴き続けた。」らしいので、蛇を龍だと言い張った恐れもあります。
と言うか、蛇が鳴くんだったら追い出すとか、殺すとかすればいいのに、三日間も放置し、歴史書の記録に残すのもどうかと思います。

なかなか、突っ込みどころが多い本ではありますが、高いのが難点。
文庫本を希望します。

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