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日本人というのは実に不思議な民族だと思います。 中身がどんな内容であろうとも全く関係なく何でもかんでも文書にしてしまうおもしろい特性があります。 自分自身にとって不利になるという理由では文書にしないという理由にならないのです。 日本の歴史文書をちょっと探したら時の政府にとって不都合な書き付けが山のように出てきます。 だから日本史はわかりやすくなるのでしょうね。 なにしろ権力・反権力に関係なく文書が残っているので研究者はウハウハのはずです。 日本の文化には焚書坑儒みたいな気に入らない書物は燃やしてしまえ、の発想はありません。 近所のじいちゃんばあちゃんに限らず、何でもかんでも残しておいて後でひどい目に会うのはよく見かける風景です。 朝鮮総督府中枢院編 とありますので、朝鮮併合時代に日本が編纂したこの書物。 「李朝実録 風俗関係資料撮要」 まさに、ここまでやるか?と言う日本人の偏屈さが見て取れる非常におもしろい1冊です。 なにしろ序文からしてよく分かりません。 「・・・本書は本院嘱託今村鞆氏の執筆に係り、その内容は李朝太祖より高宗まで歴代二十六王の実録より風俗に関係ある事項の要領を抜粋し、年代順に編纂したものであって編著の趣旨は朝鮮風俗資料の文献に存在するものを悉く網羅し、その辞書とも索引とも言うべきものを完成せんとするにあるのである。・・・」 そう言う必要性がどこにあるのかよく分からないのと、この膨大な資料を年代順に抜き出した今村先生の目もくらむような努力。 これこそ日本人なのです(笑)。 「李朝実録」 と言う書物は朝鮮王朝の記録文書で1700巻にものぼる膨大な文書なのです。 他国の王朝の記録なんかどうでもいいや、あるいは、併合したのだから文化なんかなかったことにしてしまえ、と言う発想はありません。 あくまでも文書にする、この信念が日本人なのです。 この本を古本屋で見かけてついつい買ってしまったのも私、日本人なのです。 でも、この中身、本当なら一大事です。 辛?八年八月の記事に驚くべき事が書かれています。 「○辛?洪武の年号を止め又胡服す。」 とあります。 これは、王朝として使っていた年号を廃止します。 そして、胡服(蒙古の服)を着用します。 つまり、蒙古の属国になります、と言う宣言なのではないでしょうか? これが本当なら、李氏朝鮮は独立国ではないと言うことです。 まあ、こんな事を書いたら怒られるかも知れないので、ちょっと和む一文を上げておきます。 「金海府の民、一産(で)一男二女(を産む)、米豆を賜う。」 どうも三つ子以上なら李氏朝鮮では必ず何かご褒美がもらえたようです。 |
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2010年04月25日
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