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昔は、NEC−PC9801シリーズとか言うのがあって、パソコンのシェアの8割以上を独占していたなんて知らない世代の人が増えてきました。
シェアの8割もが98シリーズだったのですから、当然、コバンザメ商法も成立します。

てことで、エプソンがPC−286/386/486/586シリーズを出しました。

本家のNECが途中でPC−9801の仕様を変えて9821シリーズを出したのに対して、エプソンは、互換機を終了するまでPC9801シリーズの仕様(具体的にはVM互換)を守ったのでした。
NECが外国からやってくるDOS/Vパソコンに対抗して仕様を変更せざるをえなかったと言う事情もあったのかも知れませんが、エプソンは98シリーズの資産を生かす方向で特化していきました。

今回お見せするのはエプソンのPC−386Mなのです。
この当時としては驚くべき内蔵40Mハードディスクを持っています。
本体の上のキーボードはPC−586RAの奴ですが、386Mでも動くので、これでいいんです。

CPUは80386SXで16MHzで動きます。
ものすごく遅いです。
売り出された当時でさえ、最速ではありませんでした。
でも、私がプログラムを作って生活を始めたときに使ったのがこのパソコンですので、非常に思い入れがあります。

このパソコンをお見せしたのは、実はこのパソコンを使ってシリーズ物を作るからです。
ソフトウェア技術を惜しみなく(笑)投入して実に下らない遊びをやろうと思うのですが、さすがにCPUがV30などの遅さではやってる方が苦しいので、最低限このパソコン程度のスピードが必要なのです。

PC−9801シリーズはすでに枯れた技術ですので、少々アホなことをしても大丈夫だろうと思ったのですが、現在も存在しているソフトメーカーに連絡してシリーズの趣旨を説明したらほとんどの会社から断固お断りしますと言われました(笑)。
それこそ、悪し様に罵詈雑言を浴びました。

まあ、「御社様でお作りになったソフトを解析してみんなで見てみようと思うのですが。」とか、あからさまに言ったら気分も悪くなるでしょう。
親切なメーカーの担当者など「そう言うのは裏でこそこそやって違法コピーをやるのに、どうしてあなたは、連絡するのですか?ワケが分かりません。」と正直な感想を述べてくれる人もいました。
そりゃまあ、ごもっともなご意見です。
昔は違法コピーが蔓延していて、プロテクトを解除するツールがいっぱいありました。(まあ、今でもありますけど。)
私のように違法コピーを一切使わなかったと胸を張って言える人はあんまりいないと思います。
でも、例えば、簡単な事ではありますが、フロッピーで作動しているゲームをハードディスクに入れて遊ぶ(圧倒的にスピードが上がります)事でも、じゃあやってみろ!と言われたら案外ハードルは高いのです。
それなのに、コピーツールは何にも知らなくても簡単にコピーできました。
でも、それって虚しくないか?と思うのです。
人様がそれこそ命を削って作り出したソフトを何も知らない野郎が努力もしないでコピーするのは卑怯だと思いませんか?
最低でも現品を持っていてこそ、ちょっとだけお遊び程度に解析してバックアップを取るのが許される限度だろうと思うのです。
もちろん、そのバックアップを人に売ったりあげたりするのはもってのほかなのです。
解析するだけが楽しいのです。
それこそが我らヲタクの楽しみだったのです。
コピーできた物を人に譲るなどはヲタクの恥なのでした。
あくまでひっそりとジメジメした世界。
それがパソコンヲタクの世界なのです。

コピーできないようにするプロテクト技術はそれこそ多種多様にありました。
簡単な物から地獄的に複雑な物までありました。
我らパソコンヲタクはその地獄的世界にひたすらのめり込み、プロテクトを解除することを無上の喜びとしたのでした。
いつしか、ゲームをすることより、プロテクト解除が楽しみになり、解除してしまったゲームはそのまま積み上げられたままとなりました。
もちろん、私もその一人でした。
プレイされることのなかったゲームのなんと多いことか(笑)。
プロテクト解除の仲間内で誰が最も効率よく解除できたかを競ったのでした。
「あのゲームは9800円もしたのにあっけなく解除できたよな。あれじゃあ簡単にコピーされるよな。」
とか話し合われたものです。
あ、もちろん、仲間内では全員正規購入しています。
なぜなら、同じゲームであってもプロテクトの中身が違っていたりするからです。
1万円かけてもプロテクト解除の誘惑には勝てないのです。
まさに麻薬中毒(笑)。

その中毒状態をみなさんにお見せしようと思うのです。
そんな意図を持っていたらメーカー様に罵詈雑言も浴びるのは当然なのです。

で、ハードディスクに入れるのは勝手にやれ、と言うメーカーが1社。
何のソフトであるかを分からなくさせ、絶対に二時流通をさせないと言う条件でなら何も言わないと言うメーカーが2社ありました。
実に寛大かつおおらかなご判断に涙の出る思いです。
当然の事ながら絶対にダメというメーカーが数十社あったことも忘れてはなりません。
毎日毎日いろいろなメーカーに連絡して怒鳴られ、侮辱され(笑)、実にいろんな経験ができました。

さあ、どんな下らない遊びが展開されるでしょうか?
期待せずお待ち下さい。

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